離婚経験女性の慰謝料に関する調査（夫の言動が原因で離婚経験がある女性対象） 

VIMが運営する「離婚慰謝料安心相談所/みんなの夫婦生活」は、離婚する女性の慰謝料の実態について調査をおこないました。

日本国内では1年間に約66万組が結婚していますが、そのうち1/3にあたる約23万組が離婚しています。（総務省統計局発表）平均すると1日に630組もの夫婦が離婚している計算となり、現在もこの数字は横ばい状態が続いています。

離婚件数が増加してきた背景には、女性の意識変化の影響が大きく「結婚生活に問題が起きたら躊躇なく離婚を決断する」、「自分の価値観を尊重する」という女性が増えているためたと言われています。
このように自分で決断して離婚を決めるという積極的な女性が増えている一方で離婚後に貧困化する女性の増加が社会問題となっています。特に子供を抱えたシングルマザーに顕著に見られます。
そこで、今回「夫の言動が原因で離婚したという女性」に慰謝料に関する実態アンケート調査をおこないました。

「離婚方法」、「慰謝料の金額」、「弁護士への相談」などのリアルな回答により、現代の女性の離婚事情を顕在化させました。

【調査結果】

Q1:離婚理由は何ですか？
夫のDV 7.5%
セックスレス　5.6％
夫のモラハラ　7.5％
経済的理由　11.2％
夫の不貞行為　17.8％
性格の不一致　35.5％
その他　15％

性格の不一致が3割を超えているが、夫の浮気（不倫）も約2割と高い数値。また、DVやモラハラなど妻への虐待行為も15％と多い。

Q2：どんな方法で離婚しましたか？
協議離婚　77.6％
離婚調停　15.9％
離婚裁判　6.5％

協議離婚が約8割を締めており、夫の言動に原因があるにも関わらず妻たちは条件闘争（慰謝料・養育費請求）をあまりおこなわず離婚を急ぎたがる様子が分かる。

Q3:離婚の際に慰謝料請求を弁護士に相談しましたか？
はい　33％
いいえ　67％

7割近くの妻たちが専門家の意見を聞かずに離婚している。多くの妻たちが本来もらえるべき慰謝料、養育費、財産分与を放棄している可能性が高い。

Q4:慰謝料はいくら貰いましたか？（質問3で「はい」と答えた人）
0円　45.5％
100万円未満　9.1％
100万円～300万円　21.2％
300万円～500万円　12.1％
500万円以上　12.1％

弁護士に相談した妻の半数が慰謝料を貰っている。そのうち4人が500万円以上の高額な慰謝料を貰っていた。

Q5:弁護士に相談しなかった理由は何ですか？（質問3で「いいえ」とお答えた人）
貰わないという選択　43.2％
弁護士費用が高い　31.1％
敷居が高い　14.9％
相談する前にもらった　8.1％
相談を知らなかった　2.7％

離婚の専門家である弁護士へ相談するのをためらった妻は約半数もいた。女性たちから見た弁護士のイメージはあまり良くないようである。また、「貰わないという選択」つまり慰謝料請求を諦めた可能性がある女性も4割近くいた。


【調査概要】
調査名称：「離婚経験女性の慰謝料に関するアンケート調査」
実施機関：8/19～9/30
調査対象者：夫の言動が原因で離婚経験がある女性1488人
有効回答数：107人（女性離婚経験者のみ）
調査機関：インターネット調査（ボイスノート会員 株式会社クリエイティブジャパン）

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