ビル管理市場に関する調査 2015 

2015年11月02日
矢野経済研究所は、国内のビル管理市場の調査を実施した。

<ビル管理市場とは>
本調査におけるビル管理市場とは、ビルの清掃、設備管理、警備業務等の受託サービスを対象とし、市場規模は元請金額ベースにて算出した。なお、ビル管理事業者が請け負う修繕工事、改修工事、リニューアル工事等の周辺業務を含むが、当該事業者の異業種における売上高は含まない。

【調査結果サマリー】

◆ 2014年度のビル管理市場規模は前年度比97.1%の3兆6,633億円
2014年度の国内のビル管理市場規模(元請金額ベース)は、前年度比97.1%の3兆6,633億円であった。消費税増税に伴う駆け込み需要等への反動から上期に落ち込みが見られたが、一方で、下期にかけては工事分野の需要を堅実に獲得するなど受注が増加したことで、前年度比においてはほぼ横ばいの水準での推移となった。

◆ グローバル展開も視野に事業領域の拡大進む
総合的なビル管理業務が求められているため、日常的なビル管理業務だけでなく、建物の維持管理、オフィス環境の改善や更新等の工事、メンテナンス、エンジニアリング分野まで、幅広いサービスを提供することのできる事業領域を確立することが必要である。またグローバルな展開についても、今後大手企業に留まらず、国内の有力な企業においても積極的な展開が期待される。

◆ 2015年度の市場規模は前年度比104.2%の3兆8,174億円と堅調推移を予測
2015年度のビル管理市場規模(元請金額ベース)は、前年度比104.2%の3兆8,174億円を予測する。日常的なビル管理業務における新技術による効率化やこうした技術に対する開発意向の高まりを受けて、より高品質な業務サービスが提供される環境が整いつつある。また、リニューアル工事等も堅調に積み上がっていることから、市場規模は堅調に推移するものと考える。


【調査概要】
調査期間:2015年7月~9月
調査対象:ビル管理事業者等
調査方法:当社専門研究員による直接取材、及び電話アンケート調査、文献調査併用

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[矢野経済研究所]
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