日経BPコンサルティングは今年で14回目となる「企業メッセージ調査2015」の結果をまとめ、10月21日に調査結果報告書を発行・発売しました。国内の402の企業メッセージ(273社)を、認知度、理解度、接触度、好感度のほか、16項目のイメージなど様々な角度から、一般消費者が評価しました。

【調査結果のポイント】

■ <企業名想起率>は、14年連続で「お口の恋人」(ロッテ)が首位。<セット認知率>においても首位となり、2年連続二冠を達成。

■ <企業名想起率>および<セット認知率>のトップ3に、「コーヒーギフトはAGF」(味の素ゼネラルフーヅ(AGF))が登場。402メッセージ中、最も<テレビCM接触率>が高かった。

■ イメージランキングの<インパクトがある>では、1位の「そのタイヤに、驚きはあるか。」(東洋ゴム工業)をはじめ、上位に今年度初登場のメッセージが多くランクインした。しかしながら、インパクトの強さに比べて、発信企業の認知やメッセージへの理解がまだ十分でないものも散見された。


【調査結果データ】

■ 企業名想起率のトップ ― 14年連続ロッテの「お口の恋人」
「企業名想起率」(メッセージのみを提示してその企業名の記入を求めた時、正しく記入できた回答者の比率)の全体平均は3.5%となり、企業名想起率が50%を超えたのは402メッセージ中僅か5件であった。首位は14年連続「お口の恋人」(ロッテ)となり、昨年の前回調査に続き、全メッセージの中で唯一70%台をキープしている。
また、「セット認知率」(メッセージの発信企業名も合わせて提示し、その組み合わせを「知っていた」を選択した比率)の全体平均は6.0%となり、同ランキングにおいても首位は「お口の恋人」(ロッテ)となった。

■ 企業名想起率・セット認知率のトップ3に参戦した「コーヒーギフトはAGF」 ― テレビCM接触率においてトップ
「企業名想起率」では2位、「セット認知率」では3位に浮上した味の素ゼネラルフーヅ(AGF)の「コーヒーギフトはAGF」。同メッセージは、「メディア別接触率」(メッセージをどのメディアで接触したかを選択した比率)のテレビCM部門において首位となった。同社は、今年創設された『日本ギフト大賞2015』において「コーヒーギフト育成賞」を受賞。47年という発信期間の長さに加え、サウンドロゴ、商品の利用機会・情景などをメッセージとCMの双方に取り入れ、消費者の記憶に残りやすい効果的な表現方法を積み重ねてきた結果といえる。

■ インパクトランキング ― 1位は東洋ゴム工業の「そのタイヤに、驚きはあるか。」
「イメージ想起率」(メッセージのみを提示して、あてはまると思ったイメージの比率)のインパクト部門のランキングは、「そのタイヤに、驚きはあるか。」(東洋ゴム工業)が首位となり、次いで「不の解消」(ファンケル)、「ガ、スマート!」(東京ガス/大阪ガス)など文字数の短いメッセージが上位に並ぶ。
同ランキング上位は、今年度初登場のメッセージも多く、「セット認知率」や「理解度」の数字には、バラツキが見られた。メッセージそのものは個性やインパクトがあり、記憶に残りやすい要素を兼ね備えつつも、メッセージに込めた企業の想いや取り組み姿勢に対する理解促進についてはまだ不十分なメッセージもある。これらの理解を促進させ、「メッセージ」と「企業」を結び付けることが、次なる課題といえよう。


「企業メッセージ調査」:
企業がブランドコミュニケーションの中核として発信しているメッセージを、今回は402個ノミネートし、認知度、理解度、接触度、好感度のほか、16項目のイメージなどを一般消費者に聞いた。今年で14回目の調査となる。企業メッセージとは、企業や企業グループが、自社のコンセプトや理念、姿勢、方針などを社外(消費者や取引先など)や社内(自社及びグループ企業の従業員)に伝え、浸透させるために全社的に一貫して使用している文言と定義した。(本調査2015年7~8月に実施/有効回答数25,891件/1メッセージあたりの平均、約386サンプル)

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[日経BPコンサルティング]
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