2015年度グローバル年金指数ランキング(マーサー・メルボルン・グローバル年金指数ランキング) 

2015年10月19日
人事・組織コンサルティング会社マーサーは、2015年度グローバル年金指数ランキング「マーサー・メルボルン・グローバル年金指数ランキング」を発表した。

当ランキングは、世界各国の年金制度を比較したもので、各国年金制度を横断的に比較し、かつ最も多角的、包括的に調査した指数であるといえる。
今年度の調査結果でも、世界共通で適用可能な完璧な年金制度は存在しないということが明白になったが、個々の国にとってより良い制度構築のために共有されるべき、多くの共通した特徴が明らかになった。
「マーサー・メルボルン・グローバル年金指数ランキング」は今年で7年目になり、認知度が高まっている折、2009年実施当初の11ヶ国から25ヶ国に拡大、全世界の人口の60%近くをカバーしている。各国の公的ならびに私的年金制度の積み立てや、個人貯蓄などの年金以外の資産についても客観的な評価をしている。

ランキング首位はデンマークで、2012年より首位の座を保ち、総合指数は81.7であった。同国とオランダのみが最高ランク“A”の評価を得ている。十分に積み立てられた年金制度や、多くの加入者数、優れた資産構成と掛金の水準、十分な給付レベルおよび法令の整った個人年金制度が首位となった主な理由である。デンマークと共にオーストラリア、オランダは3年連続トップ3の順位を維持している。

日本の年金制度については、例年指数・ランキング共に大きな変化がなく、制度の安定性はみられるものの、高齢化社会をめぐる課題に対する取り組みなど、引き続き改善の余地があることが明らかになった。日本の総合指数は例年とほぼ変わりなく44.1で、評価はDであった。各項目の指数については、最も低い項目である"持続性(Sustainability)"は28.5から26.5(評価E)とさらに下がり、"十分性(Adequecy)"の項目は48.8(評価D)、"健全性(Integrity)"の項目指数は61.2(評価C+)とほぼ変化はなかった。

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[マーサー]
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