平成26年度体力・運動能力調査 

2015年10月11日
スポーツ庁は、平成26年度体力・運動能力調査について調査報告書を作成し,調査結果の概要を取りまとめました。

【調査結果のポイント】

(1)体力・運動能力の加齢に伴う変化の傾向
・全体的な傾向として、6 歳から加齢に伴い体力水準は向上し、男子では 17 歳頃に、女子は 14 歳頃にピークに達する。男女とも 20 歳以降は加齢に伴い体力水準は緩やかに低下する。
・握力については,男子で 35~39 歳,女子では 45~49 歳でピークに達する。

(2)体力・運動能力の年次推移の傾向
①青少年(6~19 歳)
・直近 17 年間の新体力テスト合計点の推移を見ると、ほとんどの年代で緩やかな向上傾向であり,多くの年代で過去最高。
・体力水準が高かった昭和 60 年頃と比較すると、中学生男子の 50m走,ハンドボール投げ及び高校生男子の 50m走を除き依然低い水準。
②成年(20~64 歳)
・直近 17 年間の新体力テスト合計点の推移を見ると、30 歳代の女子では低下傾向がみられるが,男女とも 50 歳以降では向上傾向がみられる。
③高齢者(65~79 歳)
・直近 17 年間の推移を見ると、ほとんどの項目及び合計点で向上傾向。
・平成 26 年度の合計点は,65~69 歳の男子,70~74 歳の女子,75~79 歳の男女で過去最高。

【調査結果の分析】

(1)青少年(6~19 歳)の新体力テスト合計点の年次比較
○ 各年代の合計点を平成 10~26 年度(17 年間)で比較すると,平成 26 年度の結果では,小学生(11 歳)の男子で第 3 位の合計点となっている以外は,小学生(11 歳)女子,中学生(13 歳)男女,高校生(16 歳)男女で過去最高の合計点。

(2)成年(20~64 歳)の「体格指数(BMI)」と「体力年齢」の関係
スポーツ庁の柱であるスポーツによる健康増進の観点から,「体格指数(BMI)」と「体力年齢」の関係を分析した。
○ 男女ともに「普通体重」群では,「A」と判定された者の割合が「低体重」及び「肥満」の2群と比べて多くなっている。

(3)高齢者(65~79 歳)の「ADL(日常生活活動テスト)」及び体力・運動能力とスポーツ・運動習慣との関係
スポーツ庁においては,スポーツを通じた健康増進の取組により,ロコモティブシンドローム等を予防し,健康寿命が平均寿命に限りなく近づく社会の構築を目指している。高齢者については,「ADL(日常生活活動テスト)」及び体力・運動能力とスポーツ・運動習慣の関係を分析した。

①「ADL(日常生活活動テスト)」とスポーツ・運動習慣
日常生活活動(更衣動作)とスポーツ・運動習慣の関係を図2に示した。
○ スポーツや運動を「ほとんど毎日(週 3~4 日以上)」実施している者は,男性で約 85%,女性で約 82%が「何にもつかまらないで立ったままズボンやスカートがはける」としている。
○ スポーツや運動を「しない」者では,「何にもつかまらないで立ったままズボンやスカートがはける」者の割合が,男性で約 69%,女性では約 67%にとどまっている。

②体力・運動能力とスポーツ・運動習慣
脚部の筋力や動作に関する総合的な体力要素が反映した歩行能力の指標として実施している 10m 障害物歩行とスポーツ・運動習慣の関係を図3に示した。
○ スポーツ・運動の実施頻度が高いほど良い記録を示している。
○ 75~79 歳の年代になると 65~69 歳の年代に比べて,記録が大きく低下するが,「ほとんど毎日(週 3~4 日以上)」実施する者は,そうでない者と比べて低下の度合いが小さくなっている。

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[スポーツ庁]
 マイページ TOP