空気清浄機の利用実態調査 

2015年10月13日
リビングくらしHOW研究所は、リビング新聞グループの読者モニター組織を対象に、空気清浄機の利用実態調査を実施。

国民の4人に1人が花粉症、PM2.5濃度の上昇、季節性インフルエンザの流行に加え新型インフルエンザの登場など、空気環境をめぐる様々な状況から、空気清浄機の利用が増えています。平成27年3月の内閣府の調査では、一般世帯での空気清浄機の普及率は44.4%と半数にせまる勢い。この普及率は2010年以来、毎年約2ポイントずつ、上昇しています。

【調査結果のポイント】

■利用している空気清浄機の種類は、加湿機能付きと特化型(空気清浄機能のみ)が拮抗
利用機種の種類は、加湿機能付き50.1%、特化型(空気清浄機能のみ)44.0%、両方5.9%。

■6割以上が花粉・ハウスダストの除去を目的に空気清浄機を購入
購入の目的は、加湿機能付き、特化型ともに「花粉の除去」「ハウスダストの除去」が6割以上、「ウイルスの除去」も5割前後と大半を占めます。

■6割近くの家庭にアレルギー症状を持つ人が。トップは圧倒的に花粉症
空気清浄機を利用している家庭の約6割に、ぜん息・アレルギー症状を持つ人がおり、その内9割近くが花粉症。アレルギー性鼻炎も6割弱いることがわかりました。

■フィルターの手入れ。加湿機能付きは、やや怠りがち
特化型、加湿機能付きとも、集じんフィルターの手入れは「1カ月に1回程度」がトップですが、加湿機能付きにつく加湿フィルターは「季節に1回程度」がトップ。週に1回、2週間に1回、1カ月に1回を合わせた率は集じんフィルターの手入れと比較すると、10ポイント近く下がります。

■使って困った点、特化型は「空気がキレイになっているか、よく分からない」。加湿機能付きは「掃除など手入れが大変」がトップ
特化型は「効果が分からない」が、半数以上でトップ。加湿機能付きは「手入れが大変」がトップで、特化型と比較すると20ポイント近い差がありました。
ユーザーからは「空気がキレイになっているかよく分からない」という声が多い特化型ですが、一般家庭で空気清浄機を半年間使用してもらい、浮遊真菌数を調査したテストでは、特化型の除菌率は約8割というデータも出ています(下記、データ参照)。

■空気清浄機の正しい使い方は?
利用実態の調査をもとに、エフシージー総合研究所 暮らしの科学部長・環境科学研究室長 農学博士 川上裕司さんに、空気清浄機の正しい使い方をうかがいました。 
「空気清浄機で大切なのは、少ない時間でパワフルに空気を吸い込み、ハウスダストや花粉などを集じんフィルターできちんとキャッチすること。手入れができていないと、性能が落ちるだけでなく、アレルゲンの増殖につながることもあります。特に加湿機能付きは、加湿フィルターに加え吹き出し部分の手入れもしないと、カビなどが発生するおそれがあります。機能が増えれば、手入れする箇所も増えます。空気清浄機を選ぶ際には、きちんと掃除ができるかどうかを考えることも大切です。」


【調査概要】
調査方法 :リビング新聞グループの読者モニター組織から、空気清浄機使用者を抽出し、Web調査
調査期間 :2015年7月23日~28日
調査対象 :全国の女性 集計数439

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