ビール・発泡酒・新ジャンル商品の飲用動向と税金に関する調査 

2015年10月13日
発泡酒の税制を考える会は、『ビール・発泡酒・新ジャンル商品の飲用動向と税金に関する調査』を実施し(2002年より毎年実施)、調査報告書を作成。
調査対象は、普段から「ビール」「発泡酒」「新ジャンル商品」の少なくとも1つを飲んでいる 20~69 歳男女。

【調査結果】

Ⅰ 「ビール」「発泡酒」「新ジャンル商品」飲用者のお酒の飲み方

1.お酒を飲むときは「家庭」が多いか、「外」が多いか
“家庭で飲むことが多い”という人が約9割(89.4%)を占め、“外で飲むことが多い”(4.5%)という人は少数派。
---“家庭で飲むことが多い”割合は、《男性》が 88.6%、《女性》が 90.2%と同程度。

2.家庭でよく飲むお酒の類
「ビール」(68.0%)が最も多く、以下「新ジャンル」(57.9%)、「ワイン」(39.7%)、「チューハイ」(39.3%)、「発泡酒」(38.5%)、「焼酎」(28.9%)の順。
●家庭で一番よく飲むお酒は、「ビール」(35.8%)と「新ジャンル」(27.6%)を合わせて6割強(63.4%)を占める。さらに、「発泡酒」(7.6%)を含めると《ビール系飲料》が7割強(71.0%)。

3.外でよく飲むお酒の種類
「ビール」(64.9%)が群を抜いて多く、以下「チューハイ」(29.4%)、「ワイン」(26.1%)、「焼酎」(21.9%)、「日本酒」(19.1%)、「カクテルや梅酒」(15.7%)、「ウイスキーやブランデー」(14.6%)が続く。また、「外でお酒は飲まない」という人も1割強(11.1%)。
●外で一番よく飲むお酒は、2人に1人が「ビール」(50.3%)。

4.家庭でお酒を飲む場合の1ヵ月の予算
「1~3千円未満」(26.6%)が最も多く、“5千円未満”がほぼ半数(48.9%)を占める。平均は「6,468 円」で前回(5,991 円)より約 500 円(477 円)アップ。

Ⅱ 「ビール」「発泡酒」「新ジャンル商品」の飲用実態

1-1.ふだん、「ビール」を飲んでいるか
「飲んでいる」(79.5%)は5人に4人の割合。
---飲用率は、《女性》(77.2%)より《男性》(81.8%)の方が高め。

1-2.「ビール」を飲んでいる理由
「おいしいから」(75.7%)が第一。次いで「飲みごこちがよいから」(47.3%)、「味や品質がよいから」(29.6%)が続き、“味”に関わる理由がトップ3。

1-3.どんな時に「ビール」を飲んでいるか
「週末に家で」(74.2%)が最も多く、次いで「平日に家で」(64.9%)が続き、“家飲み”(90.8%)で飲むことが断然多い。以下「飲食店の夕食や飲み会で」(60.4%)、「知人、友人、親戚を訪問した時」(26.8%)、「旅先や出張の移動中に」(26.2%)といった時に飲んでいる。

1-4.1週間に飲む「ビール」の量
1缶 350ml を「1~4缶未満」(66.0%)飲む人が3分の2を占め、平均「週に 3.2 缶」。

1-5.1年前に比べて、「ビール」を飲む機会は増えたか
「変わらない」(63.9%)という人が過半数を占めているが、2割強は「減った」(23.9%)。「増えた」という人は1割強(12.2%)。
●増えた理由は、「家でゆっくりすることが増えた」(52.5%)、「つきあいが増えた」(38.5%)が主。
●減った理由のトップ3は、「価格が上がった」(46.0%)、「他の酒類を飲むようになった」(38.9%)、「つきあいが減った」(18.8%)。

2-1.ふだん、「発泡酒」を飲んでいるか
「飲んでいる」(47.8%)人と「飲んでいない」(52.2%)人にほぼ二分。
---《ビール系飲料》の飲用率は、「ビール」(79.5%)、「新ジャンル」(65.9%)、「発泡酒」(47.8%)の順。

2-2.「発泡酒」を飲んでいる理由
「安いから」(58.6%)が第一。次いで「おいしいから」(43.5%)、「味が軽いから」(20.3%)、「味や品質がだんだんよくなってきたから」(19.5%)など“味のよさ”や、「糖質ゼロなどの機能性があるから」(17.4%)の“機能性”が評価されている。

2-3.どんな時に「発泡酒」を飲んでいるか
《ビール》同様、「平日に家で」(77.4%)、「週末に家で」(72.4%)など“家飲み”(95.2%)が主。

2-4.1週間に飲む「発泡酒」の量
<ビール>同様、「1~4缶未満」(67.4%)という人が過半数を占める。平均は「3.2 缶」で、<ビール>(平均 3.2 缶)と同じ。

2-5.1年前に比べて、「発泡酒」を飲む機会は増えたか
「変わらない」(67.5%)が断然多いが、「減った」(22.6%)が「増えた」(9.9%)を 12 ポイントほど上回る。
●増えた理由は、「家でゆっくりすることが増えた」(56.6%)、「値ごろ感がある」(43.4%)、「つきあいが増えた」(27.3%)など。
●減った理由のトップ3は、「他の酒類を飲むようになった」(56.2%)、「価格が上がった」(31.0%)、「つきあいが減った」(11.1%)。

2-6.「発泡酒」が支持される理由
「味と価格のバランスがよいから」(43.2%)、「消費者の財布の事情に合ったお酒だから」(37.4%)と“価格”に関わる理由が主。

3-1.ふだん、「新ジャンル商品」を飲んでいるか
「飲んでいる」(65.9%)はほぼ3人に2人の割合で、「ビール」(79.5%)より少ないが、「発泡酒」(47.8%)よりはかなり多い。完全に≪ビール系飲料≫で第2位の座を確保。

3-2.「新ジャンル商品」を飲んでいる理由
「安いから」(71.6%)が断然多く、さらに「家計の助けになるから」(22.9%)も第3位にあげられ、飲んでいる理由は“価格第一”。第2位は「おいしいから」(40.7%)、そのほか「味が軽いから」(19.3%)、「糖質ゼロなどの機能性があるから」(15.5%)、「味・香りのバラエティに富んでいるから」(12.3%)、「ビールや発泡酒に比べて苦味が少ないから」(10.5%)など“味”や“機能性”も評価。

3-3.どんな時に「新ジャンル商品」を飲んでいるか
「平日に家で」(81.6%)、「週末に家で」(71.8%)が群を抜いており、<ビール><発泡酒>同様、“家飲み”(97.0%)が断然多い。

3-4.1週間に飲む「新ジャンル商品」の量
<ビール><発泡酒>同様、「1~4缶未満」(62.1%)が最も多く、平均は週に「4.0 缶」。

3-5.1年前に比べて、「新ジャンル商品」を飲む機会は増えたか
「変わらない」(65.7%)という人が過半数を占めるが、「減った」(12.7%)人より「増えた」(21.6%)人の方が多い。
●増えた理由は、「値ごろ感がある」(63.9%)、「家でゆっくりすることが増えた」(43.5%)が主。
●減った理由のトップ3は、「他の酒類を飲むようになった」(50.4%)、「価格が上がった」(24.4%)、「つきあいが減った」(13.4%)。

3-6.「新ジャンル商品」が支持される理由
トップは「味と価格のバランスがよいから」(49.6%)、差なく「消費者の財布の事情に合ったお酒だから」(49.4%)、以下「味の軽さがうけたから」(20.1%)、「味・香りのバラエティに富んでいるから」(18.7%)、「メーカーが努力して味・品質を進歩させてきたから」(18.2%)など“価格と味”に対する評価が高い。

4-1.「ビール」「発泡酒」「新ジャンル商品」の飲用パターン
3人に1人が「ビール+発泡酒+新ジャンル」(33.7%)の“3種類愛飲者”。以下「ビールのみ」(22.5%)、「ビール+新ジャンル」(16.6%)、「新ジャンルのみ」(13.1%)の順。
---前回に比べて“3種類愛飲者”(28.2%→33.7%)が増加。

4-2.1週間の「ビール」「発泡酒」「新ジャンル商品」合計飲酒量(350ml 缶換算)
3種類合計で「1~4缶未満」(44.5%)が最も多く、平均「6.7 缶」。
---平均は、《男性》が「7.1 缶」、《女性》は「6.3 缶」。

4-3.「ビール」「発泡酒」「新ジャンル商品」のうち、最も飲酒量が多いもの
「ビール」(37.5%)、「新ジャンル商品」(32.4%)、「発泡酒」(9.3%)の順。「複数同量」は2割(20.8%)。

4-4.「ビール」「発泡酒」「新ジャンル商品」を飲む機会の増減パターン
「3つとも変化なし」(46.6%)という人がほぼ半数を占め、以下「3種類とも増加」(8.3%)、「新ジャンルは増加、他の2種類は減少」(7.7%)、「ビールは減少、他の2種類は増加」(6.5%)、「3種類とも減少」(4.5%)の順。

4-5.1年前に比べて、「ノンアルコールビール」を飲む機会は増えたか
「変わらない」(77.3%)が8割弱を占めるが、「増えた」(12.0%)と「減った」(10.7%)が同程度。

4-6.1年前に比べて、「その他のお酒」を飲む機会は増えたか
「変わらない」人が8割弱(78.7%)を占めているが、「増えた」(8.9%)人より「減った」(12.4%)人の方が多め。

Ⅲ 「ビール」「発泡酒」「新ジャンル商品」の税金に対する意識

1.日本のビール・発泡酒の税負担率が、主要先進国に比べて突出して高いことの認知
「知らなかった」(57.1%)が半数以上と多い。

2.発泡酒の酒税額が、国内のビールを除く低アルコール酒類より高いことの認知
ほぼ7割(69.6%)が「知らなかった」。
---認知率は、《男性》(36.7%)の方が《女性》(24.2%)よりも 10 ポイント以上高い。

3-1.「ビール大びん」1本の税負担率は何%だと思うか
正解の含まれる「40~50%未満」は約1割(11.9%)と少ない。平均は「34.0%」で、実際の税率【46.6%】よりも 10 ポイント以上低い。

3-2.「ビール大びん」1本の税負担率(46.6%)を知っての実感
「思っていたより高い」(68.3%)が断然多く、以下「他の商品やサービスに比べて高すぎる」(22.4%)、「ビールは大衆飲料なのに高すぎる」(20.6%)、「外国と比べて高すぎる」(17.7%)、「ビール愛飲者の負担が大きすぎる」(15.8%)、「アルコール度数が低いのに高すぎる」(11.7%)など“高すぎる”という意見が続く。

3-3.「ビール大びん」1本の適正だと思う税負担率
平均は「18.7%」で、実際の税率【46.6%】よりも 30 ポイント近くも低くすべきだと考えられている。

4-1.「発泡酒 350ml 缶」1缶の税負担率は何%だと思うか
正解の含まれる「30~40%未満」(17.4%)は1割台と少ない。平均は「27.3%」で、実際の税率【36.1%】よりも 10 ポイント近く低い。

4-2.「発泡酒 350ml 缶」1缶の税負担率(36.1%)を知っての実感
「思っていたより高い」(65.7%)が断然多く、以下「発泡酒は大衆飲料なのに高すぎる」(21.2%)、「他の商品やサービスに比べて高すぎる」(16.6%)、「ビールとは違う商品なのに高すぎる」(13.9%)、「アルコール度数が低いのに高すぎる」(12.8%)、「発泡酒愛飲者の負担が大きすぎる」(12.0%)など“高すぎる”という意見が続く。

4-3.「発泡酒 350ml 缶」1缶の適正だと思う税負担率
平均は「15.8%」で、実際の税率【36.1%】よりも 20 ポイント以上も低い税率が適正と考えられている。

5-1.「新ジャンル商品 350ml 缶」1缶の税負担率は何%だと思うか
平均は「23.5%」で、実際の税率【27.0%】よりも低め。

5-2.「新ジャンル商品 350ml 缶」1缶の税負担率(27.0%)を知っての実感
「思っていたより高い」(58.5%)をはじめ、「新ジャンル商品は大衆飲料なのに高すぎる」(18.3%)、「ビールとは違う商品なのに高すぎる」(13.6%)、「他の商品やサービスに比べて高すぎる」(13.5%)、「アルコール度数が低いのに高すぎる」(11.4%)など、やはり高い税率に疑問を持つ人が多い。

5-3.「新ジャンル商品 350ml 缶」1缶の適正だと思う税負担率
平均は「13.5%」で、実際の税率【27.0%】より 10 ポイント以上低い。

Ⅳ 「ビール」「発泡酒」「新ジャンル商品」の税金に対する意見

1.「ビール」「発泡酒」「新ジャンル商品」の税についての意見
【1)安くてよく売れているお酒の増税は公正でない】(75.7%)、【2)発泡酒の増税は、企業の研究努力の無視である】(74.3%)、【3)新ジャンル商品の増税は企業の研究努力の無視だ】(73.0%)、【5)消費税があるのに、酒税もとるのはおかしい】(70.4%)の肯定率が7割以上と高く、税制に不満を持っている人が多い。【4)現状では増税して税収を増やすのはやむをえない】(26.9%)と、増税を容認する意見は少ない。

2.将来、「ビール」「発泡酒」「新ジャンル商品」の税金はどうあるべきだと考えるか
「減税すべき」(ビール 56.9%、発泡酒 54.3%、新ジャンル 55.0%)がいずれも半数以上を占める。
---性別では《女性》よりも《男性》、年代別では上の年代ほど「減税すべき」との意見が多い傾向。

3-1.「ビール」の価格が変わった場合の、飲む本数の変化
「増える」という割合は、【1)10 円値下げ】(10.6%)、【2)20 円値下げ】(22.4%)、【3)30 円値下げ】(39.8%)と値下げ幅が大きくなるほど高く、特に【3)30 円値下げ】の場合の高さが目立つ。

3-2.「発泡酒」の価格が変わった場合の、飲む本数の変化
【1)30 円値上げ】した場合は、「現在と変わらない」(45.5%)が半数近くを占めるが、「減る」(32.9%)も3割を超える。
【2)20 円値上げ】した場合は、「現在と変わらない」(51.4%)が半数を超えるが、「減る」(31.8%)はやはり3割強。
【3)10 円値上げ】した場合は、「現在と変わらない」(62.1%)が6割以上と多く、「減る」(23.5%)は2割台に減るが、それ
でも買い控えようという傾向ははっきりみられる。

3-3.「新ジャンル商品」の価格が変わった場合の、飲む本数の変化
【1)30 円値上げ】した場合は、「現在と変わらない」(40.9%)と「減る」(36.5%)がともに4割前後。
【2)20 円値上げ】した場合は、「現在と変わらない」(48.3%)が半数近くを占めるが、「減る」(35.3%)はやはり3割台。
【3)10 円値上げ】した場合は、「現在と変わらない」(61.4%)が6割以上と多く、「減る」(26.9%)は2割台に減るが、それでも4人に1人以上の割合。

4-1.消費税の増税前に比べて、ビール系飲料を飲む銘柄はどのように変化したか
「増税前と増税後で飲む銘柄は変化していない」(60.0%)が多数を占めるが、そのほかでは「直後に安い銘柄に変化し、現在もその銘柄を飲用している」(23.4%)が多く、増税の影響が大きかったことがうかがえる。

4-2.消費税の増税前に比べて、ビール系飲料を飲む頻度はどのように変化したか
「増税前と増税後で飲む頻度は変化していない」(65.8%)が多いが、次いで「直後に飲む頻度が減り、現在も減ったままである」(18.1%)が多く、ここでも増税の影響が強く表れる。

5.消費税が増税された場合、ビール・発泡酒・新ジャンル商品の税率はどうすべきか
「消費税引き上げ相当分は減税すべき」(45.2%)、「消費税引き上げ分以上は減税すべき」(23.1%)、「消費税引き上げ分まるまるではないが若干減税すべき」(19.5%)と、“減税すべき”(87.8%)という意見が大多数を占め、「減税しなくてもいい」(12.2%)という意見は少ない。

6.消費税が 10%に増税された場合、家計で節約しようと思うもの
「外食費」(48.6%)、「食費」(43.4%)をはじめ、「飲酒」(28.9%)、「水道光熱費」(27.4%)、「趣味」(23.1%)、「日用品」(22.4%)、「旅行」(22.4%)、「通信費」(21.4%)など、大半の人は何らかのことを“節約する”(83.0%)予定。

7.「ビール」「発泡酒」「新ジャンル商品」の税金に対する自由意見
 いずれも、「税金が高すぎる/下げてほしい」が圧倒的に多く、【ビール】では「消費税との二重課税は許せない」、【発泡酒】では「これ以上、上げないでほしい」、【新ジャンル】では「企業努力で税負担の軽い製品を開発しても報われない」が続く。


【調査概要】
・調査目的:この調査は、日本人が好む代表的なお酒である「ビール」「発泡酒」、および「新ジャンル商品」飲用者を対象に、各商品の飲用実態や、「ビール」「発泡酒」「新ジャンル商品」にかかる税金に対する意識を把握することを目的に実施しました。
・調査対象:普段から「ビール」「発泡酒」「新ジャンル商品」の少なくとも1つを飲んでいる 20~69 歳男女
・調査対象の抽出方法
〈STEP1〉20~69 歳男女WEBアンケートパネルに対し、メールにて今回のアンケートへの協力可否、およびビール・発泡酒・新ジャンル商品の飲用有無を確認するスクリーニングを実施しました。
〈STEP2〉STEP1で返信があった 2,500 人から、「普段ビール、発泡酒、または新ジャンル商品を飲んでいる」と回答した人を抽出し、本調査の対象者としました。
・調査方法:スクリーニングで抽出された「普段ビール・発泡酒・または新ジャンル商品を飲んでいる」と回答した人に対して、電子メールにてアンケートページのURLを告知、WEB上のアンケートページにて回答を回収しました。
・調査期間:2015 年 7 月 8 日(水)~7 月 13 日(月)

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