2016年3月卒業予定者の就職活動に関する調査 【9月1日時点の状況】 

2015年10月07日
アイデムの人と仕事研究所は、2016年3月卒業予定で、民間企業への就職を希望している大学4年生・大学院2年生の男女657名を対象に調査を実施。

【調査結果の詳細 (※一部抜粋)】

≪就職活動の進捗状況≫
【主な活動】 「内定獲得/就活終了段階」59.1%

学生に、2015年9月1日時点の就職活動において、“現在行っている<主な活動>”を聞いた。「内定獲得/就活終了段階」と回答した学生が最も多く、59.1%となった。8月1日の選考解禁を受けてか、前回の調査(2015年6月1日状況) に比べて就職活動を終了した学生が大幅に増加し、約6割に上った。また、「前年同期」(前年の選考活動の開始約1ヵ月後)の調査(「2015年3月卒業予定者の就職活動に関する調査 2014年4月末状況」)と進捗状況を比較した。前年同期においては「面接・試験段階」の学生が3割、「内定獲得/就活終了段階」の学生が3割となっており、まだ、様々な企業の選考に臨める期間だった。一方、今回の調査では、既に多くの学生が就職活動を終了しており、昨年の動きとは大きく異なる結果となった。

≪内定獲得状況≫
9月1日時点で「内定あり」の学生は76.1%
学生の一人当たりの内定獲得社数は平均で2.3社 (昨年10月1日調査の平均2.0社を上回る結果)

内定の獲得状況を集計したところ、9月1日時点で内定を獲得している学生は、全体の76.1%となっている。
内定を保有している学生の一人当たりの内定獲得社数は平均で2.3社。昨年10月1日調査の平均2.0社を上回った。

≪7月以前、8月中の内定獲得状況≫
8月中に「1社」以上の内定を獲得した学生の割合は50.6%

9月1日時点で内定を獲得している学生に、「7月31日まで」と「8月中」の内定獲得状況について聞いた。7月31日までの内定獲得状況については、「1社」以上の内定を獲得していた学生は78.2%となった。これを企業規模に対する志向別で見ると、「中小企業志向」が82.4%と最も高く、「企業規模は全く意識していない」が77.9%、「大企業志向」が76.5%となっている。一方、8月のみの内定獲得状況については、「1社」以上の内定を獲得した学生は50.6%となった。これを企業規模に対する志向別で見ると、「大企業志向」が59.6%と最も高く、「中小企業志向」が39.2%、「企業規模は全く意識していない」が38.3%となった。企業規模に対する志向別の結果から、8月の選考解禁日を境に、解禁前は中小企業を中心に、解禁後は大企業を中心に内定出しが行われたことが推測される。
 
≪入社予定企業の決定理由≫
「会社の雰囲気」38.1% 「業界」31.4% 「職種」30.2%

就職活動を終了した学生に、入社予定企業に就職することを決定した理由を3つまで聞いた。理由として最も多く挙げられたのは「会社の雰囲気」38.1%、次いで「業界」31.4%、「職種」30.2%、「採用担当者や社員の人柄」27.6%と続く。男女別では、男性の「給与」への回答が、文理別では、理系学生の「職種」への回答がそれぞれ全体平均よりも高い傾向にあった。
 
【調査結果の全体】

≪進捗状況≫
◆就職活動の進捗状況
【主な活動】 「内定獲得/就活終了段階」59.1%
【最も進みが早い企業の状況】「面接・試験段階」75.8% ※就職活動を終了した者を除く
◆内定獲得状況
9月1日時点で「内定あり」の学生は76.1%
学生の一人当たりの内定獲得社数は平均で2.3社
昨年10月1日時点の平均2.0社を上回る結果
◆1日の活動時間
「就職活動」に費やす時間は2.6時間で大幅な減少
「学業」に費やす時間は2.9時間でほぼ横ばい
◆現在選考中の企業数
「1~4社」61.7%  「5~9社」13.7%  「10社以上」2.7%
「0社」が21.9%と前回(6月1日時点:4.8%)に比べ大幅に増加
◆新たな応募予定
【新たに企業に応募する予定】 「ある」68.4%
【業界、職種、諸条件の変更】 「別の業界にも目を向ける」52.2%  「別の職種にも目を向ける」41.3%
◆9月までの進捗感
「予定よりも進んでいない」42.9% 「予定よりも進んでいる」29.3% 「予定通り」27.8%
「順調に進んでいる(予定通り+予定よりも進んでいる)」学生がやや多い
◆7月以前、8月中の選考状況
【7月31日までの内定獲得状況】
「1社」以上の内定を獲得していた学生は78.2%
「中小企業志向」82.4% 「企業規模はこだわりなし」77.9% 「大企業志向」76.5%
【8月中の内定獲得状況】 
「1社」以上の内定を獲得した学生の割合は50.6%
「中小企業志向」39.2% 「企業規模はこだわりなし」38.3% 「大企業志向」59.6%
◆活動終了見込み
「9月末頃まで」35.7% 「10月末頃まで」28.6%
“内定なし”の学生は「2016年3月末頃まで」の回答が26.1%
◆10月1日に行われるイベントへの参加要請の有無
「あり」70.0%

≪企業選定の志向≫
◆企業規模に対する志向
「大企業志向」50.0% 「中小企業志向」27.1% 「こだわりなし」23.0%
◆志望業界
男性は「メーカー」「ソフトウェア・通信」、女性は「メーカー」「金融・証券・保険」
◆志望職種
男性は「営業系」「事務・管理系」、女性は「事務・管理系」「営業系」
◆入社予定業界
前回(6月1日時点)と比べ「金融・証券・保険」が大幅に増加、「ソフトウェア・通信」が大幅に減少
男性は「メーカー」「ソフトウェア・通信」、女性は「金融・証券・保険」「メーカー」
◆入社予定職種
前回(6月1日時点)と比べ「事務・管理系」「技術・研究系」が大幅に増加、「IT系」が大幅に減少
男性は「営業系」「技術・研究系」、女性は「事務・管理系」「営業系」
◆入社予定企業の志望度
第一志望群の企業から内定を獲得した学生は74.2%
◆入社予定企業の従業員規模
「3,000人以上」31.0% 「1,000~2,999人」20.2% 「300~999人」19.6%
◆入社予定企業の決定理由
「会社の雰囲気」38.1% 「業界」31.4% 「職種」30.2%
◆内定辞退の状況
「入社予定企業の内定のみを残し、他はすべて辞退した」76.1%

 ≪学生の意識≫
◆働く上で大切にしたいもの
「給与」 < 「仕事の内容」 < 「働きやすさ」
“内定なし”の学生は「働きやすさ」をより強く求める傾向
◆相談相手
「友人」63.2% 「父親・母親」45.0% 「キャリアセンター職員」36.4%

≪インターンシップ≫
◆夏期
「参加した」37.3%  インターンシップ参加学生のうち、「参加した企業の選考を受けた」59.2%
選考を受けた学生のうち「その企業からの内定獲得」42.3%
◆秋期・冬期
「参加した」38.7%  インターンシップ参加学生のうち、「参加した企業の選考を受けた」67.1%
選考を受けた学生のうち「その企業から内定獲得」37.7%


【調査概要】
調査対象:2016年3月卒業予定で、民間企業への就職を希望している大学4年生・大学院2年生の男女
調査方法:インターネット調査
調査期間:2015年9月1日~3日
有効回答:657名

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[アイデム]
 マイページ TOP