2015年第2四半期 スマートフォンのグローバル販売動向 

2015年09月17日
GfKは、「2015年第2四半期 スマートフォンのグローバル販売動向」を発表。

【概要】

・2015年第2四半期、グローバル市場のスマートフォン販売は数量前年比5%増、金額前年比7%増。

・4G対応機の数量構成比は、中国の伸長により、前年同期の26%から58%に拡大。

・5インチ以上の大画面スマートフォンの数量構成比は前年同期から17%ポイント拡大し48%に達した。地域別にみると、構成比が最も高いのは中国で63%、APAC先進国が61%で続く。

・スマートフォンの平均価格は前年同期比では3%上昇するも、2015年通年では、前年を1%下回る見込み。


2015年第2四半期のスマートフォンの販売台数は前年比5%増の3億2百万台であった。このうちの58%を4G対応機が占めた。8月にインドでも大手事業者から4Gサービスがローンチされたことで、すべての主要国で4Gの利用環境が整った。4G対応スマートフォンの普及は進み、現在スマートフォンの38%を占める3Gは第4四半期までに更に縮小すると見られる。

インドは今年、グローバルのスマートフォン市場を大きく押し上げると期待される。スマートフォン販売業者の競争激化により平均価格が下落し、より安価なデバイスが市場に出回ることで、スマートフォン普及率が急速に上昇すると見込まれるためだ。

4G対応スマートフォンを取り巻く環境は地域によって傾向が大きく異なる。北米では価格の二極化がみられ、西ヨーロッパでは飽和状態が進む。また、インドや中国ではローカルブランドとグローバルプレイヤーの競争がある。加えて新興市場では激しい価格競争が起こっている。

上半期は、中央・東ヨーロッパ、中南米、中国といった地域では、経済的要因による需要減という逆風があった。ただ、すべての地域に共通して、スクリーンサイズがデジタル製購入時の軸になっているという傾向が見られる。テレビかスマートフォンかということではなく、何インチスクリーンのデジタル製品を手ごろな価格で購入できるかという視点に消費者はあるようだ。スマートフォン市場を見ると、アメリカにおける価格の二極化、新興国市場における急速な大画面化、ファブレット市場の成長などが顕著で、こうした傾向は今年の末まで続くと見込まれる。同時に市場では新たな変化も見られる。

以下、地域別に2015年第2四半期のスマートフォン販売動向を見ていく。

北米 : 販売数量は前年比10%増
西ヨーロッパ同様に市場は飽和状態に近く、高価格帯モデル(500ドル以上)と低価格帯モデル(250ドル以下)との二極化が進む。高価格帯モデルは数量構成比で43%を占め、前年同期から5%ポイント伸長した。高価格帯モデルの構成比が伸びている地域は、北米と中国のみであった。

西ヨーロッパ: 数量ベースでは前年比9%増も、金額ベースで平均価格の低下により縮小
低価格帯モデルの数量構成比が前年同期の37%からほぼ50%に拡大しため、市場の販売台数は伸長するも、金額ベースでは縮小した。
本地域はスマートフォンのLTE普及率が非常に高い。2015年第2四半期における普及率のトップ3カ国をみると、ノルウェー90%、デンマーク89%、スウェーデン88%であった。

中国: 全体の販売数量は前年比10%減となるも高価格帯モデルは同49%増
数量前年比14%減となった第1四半期に続き、今期も同10%減と販売台数では減少が続いた。しかし、500ドル以上の高価格帯への高い需要が市場を押上げ、金額ベースでは同17%増となった。高価格帯モデルは市場の17%を占め、数量構成比は前年同期から7%ポイント拡大した。高価格帯モデルの販売台数の伸長はグローバルにおいても中国が最も大きい。同価格帯は通年では数量前年比28%増が見込まれる。

中央・東ヨーロッパ: 販売台数は前年比3%増。拡大地域と縮小地域に二分
経済的要因もありロシアでは数量前年比11%減、ウクライナでは同34%減となった。ただし、ポーランドとルーマニアでは販売が拡大したため、全体としては同3%増となった。
ロシアは2015年通年では数量前年比14%減、ウクライナは同23%減が見込まれる。

中南米: 数量前年比1%増と、成長が鈍化
ブラジル経済の低迷により、中南米におけるスマートフォン販売の成長率は著しく鈍化した。2015年第1四半期は数量前年比28%増、2014年の第2四半期は同72%増と大幅な成長を遂げていたが、今期は同1%増にとどまった。
ブラジルにおける2015年通年のスマートフォン販売は数量前年比3%減、金額前年比15%減と、マイナス成長に初めて転じると予測される。

APAC新興国: 数量前年比22%増、発展するインドでは価格競争が激化
APAC新興国地区では、主要国すべてがプラス成長であり、2015年第2四半期の数量前年比は22%増となった。特にインドは同40%増と大きく伸長した。インドでは上位5ブランドのうち3つをローカルブランドが占めた。今年はインドのスマートフォン市場に複数の中国ブランドが参入しており、インターナショナルブランドとローカルブランドの競争が激しさを増している。価格競争により平均価格が下落し、低価格帯モデルが占める割合は8割を超した。インドにおけるスマートフォンの平均価格は2015年第2四半期では前年同期から12%下落しており、2015通年では11%下がることが見込まれる。また、4G対応機の販売数量は3倍以上に伸び、スマートフォンの6%を占めると予測する。

APAC先進国: 数量前年比6%増
2015年第2四半期の販売台数は前年比6%増となった。前年同期の販売が低調だった日本市場が結果的に同15%増となった影響が大きい。
2015年通年では、数量ベースで前年比1%増が予測される。韓国では同6%減、日本では同3%増が予測される。

-- 注記--
※. 90カ国以上の市場から販売実績(POSデータ)を集計し、市場規模相当まで拡大推計した。なお、アメリカについては、独自の市場モデリング及び消費者調査を基に推計を行った。 また、販売金額は補助金を除く小売り販売額である。
※. リリース内におけるAPAC先進国・新興国には以下の国が含まれる。
APAC先進国:オーストラリア、香港、日本、ニュージーランド、シンガポール、韓国、台湾
APAC新興国:インド、インドネシア、カンボジア、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナム

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