生命・損害被保険者に対する調査(世界33カ国) 

2015年09月07日
アクセンチュアが行った最新調査によると、保険会社に対する顧客ロイヤルティが世界的に低下し、保険商品がコモディティ化しているとの認識が拡大していることが明らかになりました。この事実は、世界の生命・損害保険市場(支払保険料)において、4,700億ドルにおよぶ新たな可能性が生まれていることを示唆しています。

アクセンチュアは、世界の消費者動向調査(Accenture Global Consumer Pulse Research)を基に、世界33カ国1万3千人の生命・損害被保険者に対する調査結果を、アクセンチュア 戦略コンサルティング本部(Accenture Strategy)のレポート「Capturing the Insurance Customer of Tomorrow(英語)」にまとめました。本レポートによると、現在の保険会社に満足している被保険者は3分の1以下(29%)であることが判明しました。また、21%の契約者が「多くの保険商品やサービスは同じである」と回答しており、昨年度の14%と比べて、50%も増加しました。

また「現在の保険会社から、別の商品も購入する」と回答した契約者は16%であり、「現在の保険会社をとても信頼している」と回答した契約者も27%にとどまりました。一方で、23%の契約者は「大手IT企業などが販売する保険商品をインターネット経由で購入してもよい」と回答しています。

本調査回答者の半数近く(47%)は「保険会社の手続きをもっとオンライン化して欲しい」と答えています。また直近6カ月では、損害保険購入の半数近く(49%)がインターネット経由で行われており、その5分の2(41%)がスマートフォン経由で購入されています。この傾向は新興市場でさらに顕著であり、57%の契約者がインターネット経由で損害保険を購入しており、そのうち69%がスマートフォン経由で購入しています。オンライン経由の保険加入は世界規模で増加している一方、「保険会社のデジタル体験に満足している」と答えた契約者はわずか15%にとどまっています。


*世界の消費者動向調査(Accenture Global Consumer Pulse Research)において、アクセンチュアは「スイッチング・エコノミー」というコンセプトを提唱し、消費者が商品やサービスの提供者を乗り換えること(スイッチング)でもたらされる経済効果を明らかにするとともに、企業の競争力強化のためには、絶えず変化する顧客のダイナミクスを捉えていくことが重要だと提案しています。


【調査方法】
「世界の消費者動向調査(The Accenture Global Consumer Pulse Research)」は、企業のマーケティング活動、営業、顧客サービスに対する顧客体験を評価し、および企業活動全般に対する反応としての消費者行動をモニターする年次調査です。最新調査では日本を含む、世界33カ国から23,000名を超える回答(損害被保険加入者6,521名、生命被保険加入者6,507名を含む)が報告書にまとめられています。本レポートは、最新の「世界の消費者動向調査」から、損害被保険者と生命被保険者からの回答を引用して作成しました。2014年はインターネット経由での調査が実施されました。

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[アクセンチュア]
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