2016年卒ブンナビ学生調査(2015年8月下旬実施) 

2015年09月07日
文化放送キャリアパートナーズは、2016年卒業予定の学生を対象とした「2016年卒ブンナビ学生調査(2015年8月下旬実施)」の調査結果を発表。本調査は就職活動期間に毎月定期的に実施し、就職活動状況、職業観、学生生活などを調査しています。

【調査結果】

■就活終了53.3%(昨年4月下旬36.3%)、複数内定保有率46.3%、内定保有率77.0%。

8月下旬調査では、既に半数以上の学生が「就職活動を終了した」と回答した。
「内定先に不満はないが活動を継続」という学生16.4%を除くと、積極的に企業を探している学生は3割程度となり、今後の母集団形成は苦戦が予想される。

■現在の就職活動状況 ※()内は15卒4月下旬数値・選考解禁月比較
【53.3%】(36.3%)就職活動を終了した
【16.4%】(11.3%)現在の内定先に不満はないが、就職活動を続ける
【 7.8%】( 5.2%)現在の内定先には不満なので、就職活動を続ける
【22.5%】(47.2%)まだ内定をもらっていないので、就職活動を続ける

また、2社以上の内定を保有している「複数内定保有率」は46.3%で、昨年の倍近い数値となっている(15卒4月下旬25.3%)。
今年度の採用では、「選考解禁月内(8月)」に、学生も企業も一気に状況が変化したことが分かる。
企業の選考スピード・内々定出しのスピードが、加速していると言えるだろう。
就職活動継続中の学生も、半数以上は「内定あり」の状態となっており(上記数値参照)、次の山場は「9月下旬の承諾期限」頃と予測される。

■これまでにもらった内々定の数は?
0社【23.0%】/1社【30.7%】/2社以上【46.3%】

■他社の選考を阻害されるケースも。
【最終面接参加の条件が"他社辞退"】
【8月1日~2日で内定者研修として泊りがけで拘束された】

「8月選考ルール」では、やはり学生の奪い合いが激化した。
「8/1に内定者懇親会を開催する」など、企業側は、あの手この手を使って、自社の選考に残るよう必死にアプローチしている実態が明らかとなった。

■8月上旬に、企業に他社の選考を阻害された、と感じた具体的な事例があれば教えて下さい
▼特徴的な事例
・8月1日に特定の企業に長時間拘束された。(一橋大学・文系・男性)
・8月1日~2日で内定者研修として泊りがけで拘束された。(首都大学東京・文系・男性)
・他社の選考を辞退しないと内々定を与えないと言われた。(早稲田大学・文系・男性)
・最終の1つ前の面接の際に、他社の選考を辞退するように促され、
 辞退を拒むと最終面接に進めないといわれた。(神戸大学・理系・男性)
・他社の面接の日程を聞かれ、もしうちが明日○○時から面接をするって言ったらあなたはどっちを
 取りますかと聞かれた。(龍谷大学・文系・女性)
・第二希望だった企業の面接で、他に第一希望の企業があると伝えた上で、応援してくれると言ってもらい内定をもらったのに、その第一企業の選考結果発表日を報告すると、その前日を内定承諾期限にされ、仕方なく内定を辞退せざるを得なかった。(明海大学・文系・男性)
・官庁訪問が朝から晩までと長く、他の企業を受けることができなかった(東京大学大学院・理系・男性)

一方で、 「オワハラ」という言葉がメディアなどで出回ったこともあり、いままでであれば「通常の採用活動の一環」と思われるような企業の言動や対応・状況であっても、学生がネガティブに反応している事例も散見された。

▼その他の事例
・就活終わらせるのかどうか、うちが内定出したら他社はどうするのか、細かく問われた。
(関西学院大学・文系・女性)
・選考の日時を指定された。(早稲田大学・文系・男性)
・内定が出たら辞退はしないで欲しいと言われた。(高崎経済大学・文系・男性)
・選考後すぐに電話がきて、翌日に面接に来るよう言われた。(東洋大学・文系・男性)
・毎日面接を入れられ、すでに予定が入っている旨を伝えると理由を聞かれた(学習院大学・文系・男性)
・推薦状の提出を求められた(東洋大学・文系・女性)


【調査概要】
調査名  :2015年8月下旬アンケート
調査対象 :2016年春就職希望の「ブンナビ」会員大学生・大学院生
調査期間 :開始:2015/8/17 ~ 終了:2015/8/26
調査方法 :Webアンケート
有効回答数:512件

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