通信販売事業関与者の実態調査2015 Part2 

2015年09月03日
エルテックスは、今回で5回目の独自調査「通信販売事業関与者の実態調査2015」を実施。
調査では通信販売事業に携わるご担当者様の「悩み事・困り事」「通販事業へ対する課題」など、昨年同様の内容の定点調査のほか、「広告やECサイト、顧客分析ツールの導入状況」「ECサイトのスマートフォンの対応状況」などを集計・分析いたしました。
今回は、その第二弾として、「通販ソフトやサービス導入の重視点」「通販商品の販売分析や通販商品を購入した顧客分析の方法(昨年同様の質問)」「ネット広告の効果測定方法(昨年同様の質問)」の調査結果を公開。

【調査結果サマリー】

1)通販ソフトやサービス導入の重視点でここ3年間に伸長した項目は「ソフトやサービスの機能の拡充度(54%、2013年比+20.7%)」となり、「導入や運用のコスト(63.8%)」に迫る勢いで、昨年同様2番目に高いスコアを維持しています。

2)通販商品の販売分析や通販商品を購入した顧客分析の方法では「自社で作成した計測システム」がトップの32.6%(単一回答)となり、通販パッケージに組み込まれたもの、特にサードパーティー性のものは、自社システムに比べてスコアが低い結果となりました。

3)ネット広告の効果測定方法では「通販パッケージに組み込まれた計測システム(55.4%)」「自社で制作したシステム(50%)」「表計算ソフト(36.6%)」(すべて複数回答)がトップ3ボックスとなりました。表計算ソフトは前年比で14.7%減となり、そのほかの方法が全般的に増加しました。

【調査結果】

1)通販ソフトやサービス導入の重視点でここ3年間に伸長した項目は「ソフトやサービスの機能の拡充度(54%、2013年比+20.7%)」となり、「導入や運用のコスト(63.8%)」に迫る勢いで、昨年同様2番目に高いスコアを維持しています。

質問項目)あなたやあなたの会社が、通販支援ソフトやサービスの導入を決定した際に重視した項目をいくつでもお選びください。その中で最も重視したものをひとつだけお選びください。
※この質問は、「システム選定や導入に関わった」と回答した方223名にお聞きしました。

◇回答に見る特徴
通販ソフトやサービス導入の際の重視点では、やはりコストが最重要ポイントにはなっていますが、昨年比ではやや減少しました。2013年度の調査と比較して20.7ポイントもスコアを伸ばしたのは「ソフトやサービスの機能の充実度」です。この傾向は、スマートフォン対応、O2Oやオムニチャネルへの対応、ビッグデータ解析を活用したCRM施策の適用など、次々と台頭してくる通販やECの課題に対する危機感の表れとも見ることができるでしょう。
一方、2013年比で10.7ポイント減少したのは「システム導入に関しての手順やルールを持っている」、同じく6.8ポイント減少の「スタッフの技術力」でした。市場変化の激しい通販やEC事業を進める上では、手順や技術といったことよりも、拡張性が高く柔軟性のあるソフトやサービスが通販事業者に望まれている模様です。

2)通販商品の販売分析や通販商品を購入した顧客分析の方法では「自社で作成した計測システム」がトップの32.6%(単一回答)となり、通販パッケージに組み込まれたもの、特にサードパーティー性のものは、自社システムに比べてスコアが低い結果となりました。

質問項目)あなたが実施している、「通販商品の販売分析や通販商品を購入した顧客分析」で利用している商品やサービスを全てお選びください。その中で最も利用しているものをひとつだけお選びください。
※この質問は、「通販商品の販売分析や通販商品を購入した顧客分析を実施している」と回答された132名にお聞きしました。

◇回答に見る特徴
この質問は昨年(2014年)から開始、複数回答で全般的に数値が下がっているのは、今年の調査対象者の特徴と言えそうですが、単一回答では昨年同様、「自社で作成した計測システム」がトップとなり、昨年比でスコアも5%増えました。
さらに深掘りした質問はしていないため、真相ははっきりとはわからないものの、分析のためには、自社にカスタマイズした計測システムでないと、なかなか望みのデータや集計・分析ができないのでは?といった推測をすることもできるでしょう。

3)ネット広告の効果測定方法では「通販パッケージに組み込まれた計測システム(55.4%)」「自社で作成した計測システム(50%)」「表計算ソフト(36.6%)」(すべて複数回答)がトップ3ボックスとなりました。表計算ソフトは前年比で14.7%減となり、その他の方法が全般的に増加しました。

質問項目)あなたが実施している、「ネット広告の効果測定」で利用している商品やサービスを全てお選びください。その中で最も利用しているものをひとつだけお選びください。
※この質問は、「ネット広告の分析を実施している」と回答された112名にお聞きしました。

◇回答に見る特徴
ネット広告の分析で利用しているものについては、前述の「通販商品の販売分析や通販商品を購入した顧客分析の方法(以下BI)」に似たところがあり、トップ3ボックスは「通販パッケージに組み込みの計測システム」「自社で作成した計測システム」「表計算ソフト」で、サードパーティーのサービス利用率は低くなっています。
しかしながら、BI分析におけるサードパーティー利用率7.6~12.1%(2015年)に比べれば、ネット広告分析における同利用率は14.3~19.6%(同)で、スコアが高いとも言えます。一般的な利用料金はネット広告分析のほうが安めで、利用しやすいといった事もありますが、まずは集客の効率を高めたいというニーズも裏側にあると思われます。
また、定点観測としては、表計算ソフトを除き、全般的に複数回答における利用率が2015年で高くなっており、ネット広告分析に対する積極的な姿勢がうかがわれます。


【調査概要】
調査エリア:全国
調査対象者:楽天リサーチ保有の調査パネル(ビジネスパネル)
年商規模3,000万円~100億円までの通販事業に携わる1~3の職種の、会社役員、社員、派遣社員、個人事業主
  1.マーケティング・広告・宣伝
  2.業務(受注、決済、配送、その他の業務)
  3.情報システム
調査方法:ネット方式による、アンケート調査
調査期間:2015年6月20日~22日
回収サンプル数:300( 調査対象者 1マーケ:100  2 業務 :100  3 情シス :100 )
調査主体:株式会社エルテックス
調査実施機関:楽天リサーチ株式会社

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[エルテックス]
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