「NISA(=少額投資非課税制度)及びジュニアNISA」に関する調査 

2015年09月03日
トッパン・フォームズは、「NISA(=少額投資非課税制度)及びジュニアNISA」に関する調査を実施。

【調査結果の概要】

1. NISAの認知は広まっているものの、口座開設者の3人に1人が運用していない。

2. NISA口座開設時に悩んだことは「NISAによるメリットがどのくらいあるのか」ということ。
100万円の資金が必要になると誤解している人も。口座開設者の3割が「制度全般」が 分かりにくかったと感じており、開設時の理解度を高める工夫が必要といえる。

3. 2016年1月から受付が開始される「ジュニアNISA」の現時点の認知度は35%。
一方でお子さん・お孫さんの資産形成を考えている方は多いため、選択肢の一つとしてジュニアNISA訴求の余地はあり。

4. ジュニアNISAの情報は「金融機関のWeb」での告知が最もうれしい。DMやパンフレットによるアプローチもポイントが高い。男性はWeb、女性は紙媒体を好む傾向あり。

調査結果

1. NISAの認知は広まっているものの、口座開設者の3人に1人が運用していない。

NISAについて聞いたところ、「知っている」と回答した方が45.6%、「名前を聞いたことがある」と回答した方が41.5%と、合計して87.1%となりました。NISAが開始され1年半という期間ですが、NISAは既に多くの方に認知されているようです。

NISA認知者のうちNISA口座の所有率は32.3%という結果となりました。しかし、口座開設した方のうち(表3参照)34.3%が「既にNISA口座を開設しているが、運用はしていない」と回答し、今後、非運用者に対しての運用促進に向けたアプローチが必要だと考えられます。

2. NISA口座開設時の悩みは「NISAによるメリットがどのくらいあるのか」。 100万円の資金が必要になると誤解している人も。口座開設者の3割が「制度全般」が分かりにくかったと感じており、開設時の理解度を高める工夫が必要といえる。


NISA口座を開設している方に、開設するまでに悩んだことを聞いたところ、「NISAによるメリットが不明瞭」と悩んだ方が最も多い結果となっています。NISA口座の運用状況で比較すると、運用していない方は全体的にポイントが高くなっており、開設の際に悩む方が多い傾向がわかります。特に、「100万円も資金の余裕がない」では運用状況でポイントの差が大きくなっていますが、実際は100万円は上限であり必要金額ではありませんので、制度を正しく理解できていなかった状況が伺えます。
また、口座開設までに分かりにくいと感じたことを聞いたところ、「制度全般」が最も多くなりました。運用していない方は4割弱が分かりにくさを感じており、制度の難しさ・制度に対する生活者の理解不足が運用のネックになっていると考えられます。

3. 2016年1月から受付が開始される「ジュニアNISA」の現時点の認知度は35%。
 一方でお子さん・お孫さんの資産形成を考えている方は多いため、選択肢のひとつとしてジュニアNISA訴求の余地はあり。


次いで、2016年からスタートするジュニアNISAについて聞きました。今までNISAでは未成年者名義の口座で取引ができませんでしたが、ジュニアNISAがスタートすることにより可能になります。まずは、ジュニアNISAの認知について聞いたところ、「知っている」と回答した方は13.9%、「名前を聞いたことがある」と回答した方が21.8%と合計35.7%となりました。

一方で、NISA口座所有もしくはジュニアNISA利用意向のある方に、お子さん・お孫さんの資産形成について聞いたところ、約65%の方が具体的に対応を実施していることが分かります。
お子さんやお孫さん向けということは、ジュニアNISAの告知のキーワードになるのではないでしょうか。

4. ジュニアNISAの情報は「金融機関のWeb」での告知が最もうれしい。DMやパンフレットによるアプローチもポイントが高い。男性はWeb、女性は紙媒体を好む傾向あり。

情報を入手するとしたら、金融機関からどのような告知があるとうれしいと思うかを聞いたところ、最も多い回答は「金融機関のWeb」の24.8%でした。次いで「DM」という回答が多く、特に女性ではDMが最も多くなっています。

また、金融機関からのアプローチでも、「パンフレットなどを自宅に郵送してくれる」が最も多くなっています。NISA口座開設時の不安点・疑問点では、特に口座を運用していない方が「制度が分かりにくい」と回答しました。理解不足が生じていることから、ジュニアNISAを告知する際には、WEBやDM、パンフレットなどのツールにおいて、理解しやすくするためのフォローが重要であると考えられます。


【調査概要】
調査手法 : 株式会社ネオマーケティングによるWEBアンケート方式で実施
対象者 : お子さん・お孫さんがいる全国の成人男女
有効回答数 : 3,092名(男性1,840名 女性1,252名)
有効回答数 :
 (1)NISA口座を開設済・運用中 200名
 (2)NISA口座を開設済・非運用 200名
 (3)ジュニアNISAの利用意向あり(NISA口座の開設有無を問わず)200名
 ※ (3)が(1)(2)と一部重複するため、(1)~(2)合計は447名
実施時期 : 2015年7月21日(火)~2015年7月22日(水)

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