ジーエフケー・ライフスタイルトラッキング・ジャパンは、ゴルフ用品専門店、総合スポーツ店、インターネット通販におけるゴルフウェアの販売動向を発表した。※

※ ゴルフ用品専門店、総合スポーツ店、インターネット通販における販売実績に基づく推計データ(プライベートブランド商品を除く)。百貨店、直営店は含まない。

【概要】

・2015年上半期(1-6月)のゴルフウェア販売金額はシーズンインの4、5月の販売が伸長し、前年水準を維持。

・アイテム別では、ミドラー、シャツ、ベルト、ソックスの販売が好調。


【2015年上半期におけるゴルフウェアの販売動向】

2015年上半期のゴルフウェア販売は、月ごとに浮き沈みはあるものの、半年計でみると、前年同期とほぼ同水準の金額規模となった。金額前年比8%減であったゴルフクラブと比較すると、ゴルフウェアは相対的に堅調な販売状況にあったことが伺える。
月別にみると、1、3、6月は天候不順や休日数の違いなどから前年を下回った。一方で、2、4、5月は天候に恵まれたこともありプラス成長となった。中でもゴルフプレーのシーズンイン時期である4、5月の販売がシャツなどを中心に好調に推移し前年を上回ったことが、市場の減退を食い止めた(図1)。

【2015年上半期におけるアイテム別販売動向】

全体で見ると前年同期並みに落ち着いたゴルフウェア販売だが、アイテム別に見ると好不調が分かれた。
金額ベースでゴルフウェア市場の約1割を占めるアウターは、販売ピークの1月に初売りが低調であったことに加え、同月に東日本から西日本の広い範囲で降水量が多かったことも響き、金額前年比9%減となった。また前年に処分価格品が多く出回り、低価格品の販売が大きく伸長していたレインウェアも同7%減とマイナス成長となった。さらに購入が一巡したアンダー・インナーは、秋冬物、春夏物共に不振が続き二桁減となった。
これらに対して市場の1割を占めるミドラーは2月に秋冬物の処分販売が好調に推移し同4%増となった。また3割を占めるシャツでは4、5月の販売が前年を超え、上半期では同5%増となった。さらに2割を占めるロングパンツも前年を上回った。なお4、5月にはベルトやソックスなど服飾小物の販売も好調であったことから、シーズンイン時期におけるゴルファーの需要は前年以上であったと括ることができる。
ただ一方でゴルフウェア市場では、ここ3年の間に新しい牽引アイテム、カラーリング・デザイン、機能性などが出てきておらず、ユーザーの買い替えや買い足しを促せていない実情がある。化繊に代表される機能訴求が、ゴルフを始めとするスポーツウェア以外の衣料品分野で広まった現在、ゴルフならではの機能やスタイルの新しい基軸を如何に打ち出していくことが、今後の市場浮揚のカギとなっている。

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[ジーエフケー・ライフスタイルトラッキング・ジャパン]
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