スポーツ観戦に関する意識・実態調査(16~40歳女性対象) 

2015年08月07日
womedia Labo(ウーメディア ラボ、運営:トレンダーズ)は、「女性のスポーツ観戦」についての調査レポートを発表。

昨今、どのスポーツにおいても注目されているのが、女性ファン、女性観戦者の増加です。広島東洋カープの「カープ女子」や、セレッソ大阪の「セレ女」、相撲好きの「スー女」など、女性ファンの呼称も話題になり、そのスポーツやチームのファン以外にも広く知られる存在となりました。こうした女性ファンが注目されるようになり、増加に至った背景には、女性ファン獲得に向けて早い段階から動きを進めてきた団体の取り組みに、一定の成果が出たことの表れとも捉えられます。その成果や話題化を受け、今では様々なジャンルのスポーツで、多くのチームが女性ファンに向けた取り組みに積極的な姿勢を見せており、その競争は本格化していると言えるでしょう。
スポーツ界にとって追い風となるこうした動きの一方で、ブームにのった新規女性ファン層は、熱中しやすい反面、“冷めてしまう”、離脱率も高いと想定され、新規女性ファンの獲得だけでなく、ファンの定着化も今後さらなる課題になると言えます。

そこで、womedia Laboでは、女性ファンが話題になっている「野球」、「サッカー」、「相撲」の3つのプロスポーツに焦点をあて、それぞれの観戦にハマっている“スポーツ観戦女子”を対象として、意識・実態調査をおこないました。調査は、3つの各スポーツについて、過去1年以内に3回以上実際に観戦に行っている女性を“スポーツ観戦女子”として実施。それぞれに“ハマった”理由を探るべく、初回観戦のきっかけから複数回観戦、夢中になった理由を時系列で調査し、さらに、普段の情報収集についても調べました。

【調査概要】

1. 【野球】手軽なアウトドア代わり!? SNSは野球専用アカウントで発信&交流
・初観戦のきっかけは「周囲の人に誘われて」が断トツ! 観戦のたびに自発的な理由が増加 
・ビアガーデン代わりにしている人も!観戦当日は「飲食」も楽しみのひとつ。“投資金額”は低めの傾向に
・最新情報はTVを観ながらTwitterでつぶやくのが主流! 選手の人柄もこまめにチェック 

2. 【サッカー】TVも生観戦のきっかけに。ソーシャルアクティブなサッカーサポーター
・初観戦のきっかけは野球と類似。ワールドカップやオリンピックなど大きな試合がきっかけになることも!
・観戦には「暑さ・日焼け対策」、「防寒対策」がマスト! 野球・相撲と比べてグッズにかける金額は高め
・3つのスポーツの中で最もソーシャルアクティブなサッカーサポーター。 半数近くがSNSで情報発信

3. 【相撲】長丁場だからこそ自分なりの楽しみ方を…観戦当日の投資額はNo.1
・きっかけは話題の公式Twitter! 観戦回数が増えるごとに「ご贔屓の力士」を見つけていることが判明
・ユニフォーム&グッズがない分、飲食費に投資…3スポーツの中では投資金額1位 
・国技ならでは! “日本文化”に触れられるのも魅力。Instagram人気はフォトジェニックさが理由?

【調査結果】

■1. 【野球】手軽なアウトドア代わり!? SNSは野球専用アカウントで発信&交流

プロ野球は例年、3月~10月のシーズン中の約140試合に加え、クライマックスシリーズ、日本シリーズが開催されます。平日、土日とまんべんなく試合が開催され、回数も多いため、都合の良い日程に観戦できることも特徴です。ただ、試合の展開によっては、終了時間が読めないこともあるのが、観戦初心者にとっては難点とも言えるでしょう。
今回の事前調査において、最も出現率が高かった野球ファン。年齢層としては、「16~20歳」(22%)、「21~25歳」(22%)の若年層が合わせて半数を占めました。過去1
年間の観戦回数は「3~4回程度」(61%)が最多でしたが、「5~10回程度」(22%)、「16回以上」(13%)と十数回足を運んでいる人もいます。

◆初観戦のきっかけは「周囲の人に誘われて」が断トツ! 観戦のたびに自発的な理由が増加

* 初観戦のきっかけ *
初観戦のきっかけは、「家族・友人・恋人から誘われたから」(71%)が最も多く、「好きなチームを生で応援したかったから」(37%)、「招待チケットまたは割引チケットなどを貰ったから」(35%)が続きました。実際に、「最初は友達に誘われて行ったが、生で見ると球場全体に一体感があって素晴らしかった」(33歳)などのコメントが非常に多く、友人や家族など、周囲の人の誘いがきっかけで観戦に行き、初回から楽しかったという感想も目立ちました。

* もう一度観戦しようと思った理由 *
続いて、2回目に観戦しようと思った理由は、初観戦時と同様、「家族・友人・恋人に誘われたから」(64%)が多かった一方で、「生でチームを応援することが楽しいから」(39%)、「好きなチームができたから」(27%)、「好きな選手ができたから」(26%)が増えており、二度目の観戦からファンになりかけている兆しがうかがえます。

* 何度も観戦しようと思った理由 *
さらに観戦回数を重ねて3回目以降になると、「家族・友人・恋人に誘われるから」(50%)の割合が下がり、「生でチームを応援することが楽しいから」(40%)や、「好きなチームができたから」(30%)、「好きな選手ができたから」(26%)との差が縮まっています。これらの変遷を見ると、最初は「人から誘われたこと」がきっかけでも、観戦回数を重ねるごとに生での観戦の楽しさや、応援したいチームや選手が生まれることが要因で、ファンとなっていくことが如実にわかる結果となりました。
そこで、野球観戦をすることに夢中になった理由を聞くと、最も多かったのは「生でチームを応援することが楽しいから」(37%)で、「好きなチームができたから」(31%)などを上回り、「生で観たほうが、会場で味わえる臨場感や迫力があるから」(30%)など、球場での観戦ならではと言える理由が上位に並びました。具体的に夢中になっているポイントとしても、「チームの一員として応援しているような一体感があるところが魅力。好きな選手が活躍し、チームが勝つとさらにうれしくなる」(30歳)や、「選手ごとに決まっている応援歌などを覚えて、球場全体の歌声がうまくそろったら感動する」(26歳)などのコメントが集まり、テレビやインターネットなどの映像とは異なり、球場での生の観戦だからこそできる“体験”が鍵になっていることがわかります。

◆ビアガーデン代わりにしている人も!観戦当日は「飲食」も楽しみのひとつ。“投資金額”は低めの傾向に

* 野球観戦1回あたりにかける費用 *
次に、観戦1回あたりの“お金事情”についても調査しました。「チケット代」・「交通費」・「宿泊費」・「飲食費」・「グッズ購入費」の5つのジャンルにわけて、1回あたりに必要な平均金額を聞いたところ、全てのジャンルにおいて、平均的に2,200~3,500円程度使っているという結果に。サッカーや相撲と比較すると、「交通費」・「宿泊費」・「飲食費」の3つの平均金額が低い結果となりました。

* 観戦当日のマストアイテム *
観戦当日に持っていく、あるいは、使用するアイテムとしては、「食品・飲料」(58%)、「オフィシャルの応援グッズ(帽子、タオル、メガホンなど)」(56%)、「ユニフォーム」(50%)の3つが上位に。最近では各球場やその周辺での“名物グルメ”が、女性ファンについての話題とともに改めて注目されていますが、今回の調査でも、「応援しながら冷えたビールを飲んだり、選手の弁当が買えたりするのが楽しい」(25歳)や、「屋外球場は外でビールを飲めるので、夏の風物詩のような感じがする」(37歳)といった球場での飲食について触れたコメントも多く、観戦とグルメをセットで楽しんでいる様子がうかがえます。また、屋外球場でのデーゲームも多いため、夏場の「熱中症・日焼け対策グッズ」(26%)や、「防寒グッズ」(17%)などもマストアイテムに。「オペラグラス・双眼鏡」(16%)と、より観戦に集中できるアイテムや、「カメラ」(14%)を持っていくという人もいました。
これらのアイテムの費用として、投資額が最も高かったのは「カメラ」で平均25,625円。応援グッズやユニフォーム、選手へのプレゼントについても、観戦1回あたりに必要な金額と比べると、比較的高い金額を投資していると言えます。

◆最新情報はTVを観ながらTwitterでつぶやくのが主流! 選手の人柄もこまめにチェック

観戦当日以外の行動を探る目的で、普段の情報収集方法や、SNSの利用実態についても調査をおこないました。

* 情報収集源 *
野球観戦当日の情報や、野球全般に関しての情報収集ツールとしては「TV」(83%)が圧倒的に多く、他スポーツと比較しても、TVで日常的に中継をしていることが群を抜いて多いスポーツだからこその結果と言えます。続いて多かったのは「WEBニュース」(50%)、「新聞(スポーツ紙含む)」(34%)でした。これらのメディアでチェックしている情報としては、「チームの最新情報」(68%)が最多で、次点の「選手の人柄やエピソード」(40%)を28ポイント上回りました。また、約3人に1人は「選手の競技スタイルや経歴・実績・特徴」(32%)とも回答しています。観戦に行く日だけでなく、普段から、スポーツ番組やニュース番組などで試合結果や、選手個人の情報までもを細かくチェックしている様子が読み取れ、野球にハマっていることともに、観戦をより楽しむために能動的に情報を収集していると考えられます。

* 情報発信・ファン同士の交流に活用しているSNS *
現代において、即時的な情報閲覧や、実況などの発信、ファン同士の交流など様々な理由から、SNSはスポーツ観戦に欠かせないツールであると言えます。野球ファンのSNSアカウント保有率としては「Facebook」(78%)、「Twitter」(71%)、「LINE(タイムライン投稿)」(68%)がトップ3でしたが、野球に関して自ら情報を発信しているSNSは、「Twitter」(33%)が1位。2位は「Facebook」(20%)と「ブログ」(20%)が同率でした。保有率だけで見ると高かった「Facebook」は、野球に関しての情報発信になると、58ポイント落ち込む結果となりました。
また、ファン同士で交流に活用しているSNSも「Twitter」(28%)が1位、次いで「ブログ」(16%)、「LINE(タイムラインへの投稿)」(10%)の順でした。即時性が高く短文が投稿しやすい「Twitter」は、情報発信における相性だけではなく、交流においても利用頻度が高いようです。
ちなみに、自分が普段使っているSNSアカウントに加えて、約3人に1人(32%)は“野球専用”のアカウントを持っていることがわかりました。野球専用のアカウントを使い分けているSNSとしては、「Twitter」(18%)、「ブログ」(13%)、「Facebook」(7%)という結果に。野球について思う存分語ることができるアカウントで、情報発信やファン同士の交流をしている様子がうかがえます。

■2. 【サッカー】TVも生観戦のきっかけに。ソーシャルアクティブなサッカーサポーター

サッカーは、ディビジョンごとに年間試合数が異なりますが、リーグ戦はJ1では34回。それに加えて、ナビスコカップ、天皇杯や日本代表戦があり、年間を通して、ほぼ毎月試合が開催されます。ただし、リーグ戦は週に1回~2回程度の開催であるため、試合開催日に予定をあわせる必要はあると言えます。試合自体は90分間、延長戦があったとしても終了時間がほぼ決まっているので、野球と比較すると、観戦後の予定などは立てやすいスポーツでしょう。ファンのことを「サポーター」と呼ぶのも、サッカーの特徴です。
今回の調査では、「30~40歳」(22%)が多く、次いで多かったのが「16~20歳」(21%)でした。過去1年間の観戦回数は、「3~4回程度」(56%)、「5~10回程度」(30%)、「11~15回程度」(8%)の順でした。

◆初観戦のきっかけは野球と類似。ワールドカップやオリンピックなど大きな試合がきっかけになることも!

* 初観戦のきっかけ *
サッカーも野球同様、初観戦のきっかけになったのは、「家族・友人・恋人から誘われたから」(60%)という理由が最多。ただ、野球と比較して、「オリンピック・世界選手権・ワールドカップなど(大きな試合・大会)で興味を持ったから」(13%)が多いことが特徴的でした。サッカーはワールドカップやオリンピックの本大会以外にも、予選大会や親善試合など、様々な試合がTV中継されているため、実際に試合会場で観戦をする前に、TV観戦をきっかけに興味を持つ可能性も考えられます。

* もう一度観戦しようと思った理由 *
2回目に観戦しようと思った理由は、「家族・友人・恋人に誘われるから」(60%)のほか、「生でチームを応援することが楽しいから」(29%)、「生で観た方が、臨場感や迫力があるから」(26%)が上位にあがり、スタジアムでの体験が観戦のモチベーションになっていると言えます。具体的に、「TVで観るのとでは臨場感や、まわりとの一体感がまったく違う。応援のしがいがある」(34歳)や、「会場の熱気や応援も肌で感じ取ることができ、自分もそれにのせられて熱中する」(18歳)といったコメントもあり、サッカーも野球同様、生の観戦だからこそ体感できる臨場感があることで、観戦にハマっていくようです。

* 何度も観戦しようと思った理由 *
3回目以降、何度も観戦しようと思った理由では、「家族・友人・恋人に誘われるから」(46%)の回答率がさらに下がり、「生でチームを応援することが楽しいから」(31%)の回答率が上がります。「生で観た方が、臨場感や迫力があるから」(26%)も上位にあがり、「仲が良い人たちと試合について話し合ったり、一緒に応援したりすることが楽しい」(26歳)などのコメントも目立ちました。観戦回数を重ねることによって、観戦体験を共有できる仲間の存在ができることも、ファンになる大きな要因になっているようです。
また、夢中になった理由としては、「家族・友人・恋人に誘われるから」(33%)がより下がり、「生でチームを応援することが楽しいから」(32%)も微増、好きな選手やチームができたという理由も増えています。

◆観戦には「暑さ・日焼け対策」、「防寒対策」がマスト! 野球・相撲と比べてグッズにかける金額は高め   

* サッカー観戦1回あたりにかける費用 *
観戦の際の“お金事情”としては、「チケット代」・「交通費」・「宿泊費」・「飲食費」・「グッズ購入費」の各ジャンルにおいて、1回の観戦あたり、約2,800~4,000円程度を使っていることがわかりました。平均的には野球とさほど差はありませんが、野球と相撲に比べると、グッズ購入にかける費用(2,800円)が高い結果となりました。

* 観戦当日のマストアイテム *
観戦当日に持っていく、あるいは、使用するアイテムは、「食品・飲料」(41%)が最多で、「オフィシャルの応援グッズ(帽子、タオル、メガホンなど)」(33%)、「ユニフォーム」(29%)、「熱中症対策・日焼け対策グッズ」(29%)が続きました。
野球同様にサッカースタジアム内にも様々な飲食店が出店しており、試合前や試合中にグルメが楽しめるようになっています。地域ならではのメニューも多く、「その時々に出店している屋台で食べる食べ物が美味しい」(40歳)、「試合の日は屋台が多く出店するのが楽しみ。アウェーのご当地グルメも堪能できるので、観戦以外でも楽しめる」(37歳)と、女性サポーターに好評のようです。また、サッカーは屋外の観戦があるため、「熱中症対策・日焼け対策グッズ」(29%)や「防寒グッズ」(22%)を持参する人が多くいました。

これらのアイテムにかけている平均費用を見ると、「カメラ」が平均34,650円と、今回の3スポーツの中で最高額。最近では試合中だけでなく、試合前の様子などを含めて選手たちの写真を撮影する女性サポーターも客席に目立ち、その影響とも考えられます。また、ユニフォームにかける費用も高い金額となりました。野球は3,000~8,000円程度でユニフォームが購入できるのに対し、サッカーは10,000円以上かかることも多く、スポーツとしての相場感も関連していると言えます。

◆3つのスポーツの中で最もソーシャルアクティブなサッカーサポーター。 半数近くがSNSで情報発信

* 情報収集源 *
観戦当日に限らず、サッカー観戦やサッカーに関しての情報収集・発信について調査をすると、情報収集については「TV」(72%)、「WEBニュース」(43%)、「新聞(スポーツ紙含む)」(28%)と、野球同様の傾向でした。これらのメディアでチェックしている情報は、「チームの最新情報」(63%)、「選手の人柄やエピソード」(41%)、「大会・試合の日程や場所についての情報」(38%)が上位に並んでいます。こちらも野球と類似した傾向でしたが、一方で、「選手の競技スタイルや経歴・実績・特徴」(34%)、「競技のルール」(12%)が野球、相撲よりも高い回答率となりました。サッカーはTV中継やスポーツ番組などでチーム戦術や選手個人のプレイスタイルを紹介することも多く、こうした情報を日常的に目にする機会が多いことで、自然と興味を持つ可能性もあると考えられます。

* 情報発信・ファン同士の交流に活用しているSNS *
SNSのアカウント保有率は、「Twitter」と「Facebook」が同率(76%)で最多、次いで「LINE(タイムラインへの投稿)」(68%)だった中で、サッカーの情報発信に使っているSNSとしては、「Twitter」(41%)、「Facebook」(27%)、「ブログ」(25%)がトップ3になりました。サッカーファンは、全体で約6割(56%)が何らかのSNSで情報を発信していると回答しており、今回の調査の中で最も高い結果に。女性のサッカーファンは、SNSのアクティブ率が高いと言えます。

また、ファン同士の交流に活用しているSNSは、野球同様に「Twitter」(31%)が最も多く、「Facebook」(18%)、「ブログ」(14%)という結果でした。サッカーのためにアカウントを使い分けしている人は全体の32%。使い分けしているアカウントは「Twitter」(20%)、「ブログ」(10%)、「Facebook」(8%)に回答が集まり、野球と類似した傾向が見られました。この結果からも、即時性、速報性の高い「Twitter」は、スポーツ、あるいは、スポーツ観戦と親和性の高いSNSであると言えるでしょう。

■3. 【相撲】長丁場だからこそ自分なりの楽しみ方を…観戦当日の投資額はNo.1

相撲には「本場所」と「花相撲」の2種類があり、本場所は年6回、奇数月に15日間開催されます。「花相撲」は、「本場所」以外の地方巡業や奉納相撲のことを指し、日本各地で開催されています。相撲の特徴である「マス席」は1人から最大で6人までで観戦。午前中、早い時間から始まり、休憩などをはさんで終了が午後6時頃と、今回調査したスポーツの中では最も長丁場。その分、観戦当日のグルメなどへの投資額も自然と多くなり、よりゆったりと自分ならではの楽しみ方をする女性が多いことも想定されます。また、浴衣デーや和装デーなどのイベントも開催されており、1日を通して、日本文化に触れることができます。
調査においては、野球、サッカーよりも年齢層が高めで、「26~30歳」(42%)が最も多く、25歳以下は26%でした。また、過去1年間の観戦回数として、3人に1人は「16回以上」(32%)と回答しており、非常に多いのが特徴的です。

◆きっかけは話題の公式Twitter! 観戦回数が増えるごとに「ご贔屓の力士」を見つけていることが判明

* 初観戦のきっかけ *
初観戦のきっかけは、「家族・友人・恋人から誘われたから」(58%)が最多回答だったものの、野球、サッカーに比べると「チーム・選手の公式SNSの投稿内容が魅力的だったから」(16%)の回答率が高かったことが特徴です。最近では、力士のこれまでに見られなかった素顔などを紹介した日本相撲協会の公式Twitterが話題になりましたが、SNS上で相撲や力士の意外な一面を見たことがきっかけで相撲に興味を抱き、観戦に行ったという女性が多いことも想定されます。

* もう一度観戦しようと思った理由 *
2回目に観戦しようと思った理由は「家族・友人・恋人に誘われるから」(53%)と、「生で選手を応援することが楽しいから」(53%)が同率に。また、「好きな選手(力士)ができたから」(37%)という回答も多く、特定の力士を応援することも、観戦目的になっているようです。また、他のスポーツと比べて「試合を観戦するついでに(近郊・遠方問わず)出かけるのが楽しいから」(32%)という回答が多い傾向が見られました。具体的な観戦の魅力としては、「会場の一体感や、TVでは見られない角度で観戦できることが何よりも魅力」(29歳)や、「体と体のぶつかり合う音など、生でしか感じられない迫力が魅力」(25歳)というコメントが集まりました。

* 何度も観戦しようと思った理由 *
何度も観戦しようと思った理由では、「生で選手(力士)を応援することが楽しいから」(58%)が、「家族・友人・恋人に誘われるから」(37%)を逆転し、野球、サッカーでは見られなかった結果に。さらに、相撲だけの傾向と言えるのが、観戦回数と比例して、「ルールやテクニック、技がわかるようになったから」の回答率が伸びていくことです。相撲は“決まり手”の種類や専門用語なども多く、覚えることが多い分、それがわかるようになっていくことで、より観戦が楽しくなっていく可能性もあるでしょう。
相撲はそれぞれ“部屋“があるものの、基本的には個人競技であるため、力士への興味や関心が観戦へのモチベーションに繋がっているとも考えることができます。「自分の出身地や同学年の力士を応援している。よい成績をあげてくれると、自分も仕事を頑張らなくちゃ!という気になり、よくない成績だと自分のつらいときと重なってもっと応援しなくちゃ!と思える」(30歳)といったコメントもあり、相撲観戦を通じて、観戦者の普段の考え方にまで影響を与えていることも明らかになりました。
夢中になった理由としても、「生で選手(力士)を応援することが楽しいから」(53%)、「生で観た方が、臨場感や迫力があるから」(47%)が他の2スポーツに比べて圧倒的に高率でした。

◆ユニフォーム&グッズがない分、飲食費に投資?3スポーツの中では観戦への投資額1位に!

* 相撲観戦1回あたりにかけ費用 *
観戦の“お金事情”については、「チケット代」・「交通費」・「宿泊費」・「飲食費」・「グッズ購入費」の5つのジャンルで約2,600~15,000円程度と幅がある結果に。「チケット代」、「交通費」、「宿泊費」、「飲食費」の4ジャンルが野球、サッカーよりも高額になったことが特徴的です。相撲はチケット代からして、野球、サッカーに比べて高めの金額設定であることを鑑みると必然的な結果と言えますが、そうであったとしても何度も観戦に訪れるファンの熱量がうかがい知れるとともに、ファンの層が26~30歳と、比較的自由に使えるお金が多いと想定される年齢だったことも理由として考えられます。

* 観戦当日のマストアイテム *
相撲観戦当日に持っていく、あるいは、使用・購入するアイテムについて聞いたところ、他のスポーツと同様に「食品・飲料」(53%)が最も多くなりました。また、「オペラグラス・双眼鏡」(16%)や、「選手へのプレゼント(花束、手紙など)」(11%)の回答も野球、サッカーと比べて多くなっています。
同時に、飲食費は平均2,565円、選手へのプレゼントは平均4,000円など、全体的に投資金額が高いことも特徴的でした。特に飲食費の投資金額が高かった背景には、相撲観戦の名物とも言える“幕の内弁当”や、会場内でしか食べられない名物グルメが数多くあることも影響していると言えます。また、野球、サッカーとは異なり、ユニフォームを着て応援するスタイルがなかったり、応援用のグッズがなかったりする分、選手名鑑・パンフレット類(平均3,000円)などへ投資している可能性もあるでしょう。

◆国技ならでは! “日本文化”に触れられるのも魅力。Instagram人気はフォトジェニックさが理由?

* 情報収集源 *
情報収集源については「TV」(74%)、「WEBニュース」(42%)が多く、次いで「協会の公式ホームページ」(32%)でした。また、野球・サッカーと比較すると、「協会の公式ソーシャルメディア」(26%)をチェックしている人が多いことが特徴的な結果となりました。チェックしている情報としては、「選手(力士)の人柄やエピソード」(44%)と、「今までの実績や歴史をチェックするため」(44%)が同率で最多に。次いで、「大会の日程や場所についての情報」(39%)、「選手(力士)の競技スタイルや経歴・実績・特徴」(33%)が並びました。通うごとに“ご贔屓の力士”ができて、その力士の人柄やエピソードを調べて観戦することでよりハマり、“好角家”になっていく様子が、ここでも反映された結果だと言えるでしょう。

* 情報発信・ファン同士の交流に活用しているSNS *
SNSのアカウント保有率は、「Facebook」(68%)が最も多く、「LINE(タイムラインへの投稿)」(58%)、「Twitter」(53%)、「mixi」(53%)が並び、年齢層に比例した結果だと言えます。
情報を発信しているSNSは「Twitter」(32%)と「Instagram」(26%)が上位でした。野球、サッカーよりも「Instagram」が上位にあがった理由としては、イベントで和装デーが開催されるなど、観戦と同時に“日本文化”に触れることができ、そのフォトジェニックな雰囲気が、「Instagram」と親和性が高いことが一因として考えられます。
交流に活用しているSNSは、「Twitter」(32%)、「LINE(タイムラインへの投稿)」(21%)、「Instagram」(16%)の順で、「実際に観戦しに行くと顔見知りが増えて、観戦当日以外もTwitterで情報交換ができて楽しい」(30歳)など、相撲観戦を通じて親交を深めていることがわかる声も集まりました。


【調査概要】
調査名:スポーツ観戦に関する意識・実態調査
調査対象:16~40歳の女性 300名
 ※割付:16~20歳 60名 / 21~25歳 60名 / 26~30歳 60名 / 31~35歳 60名 / 36~40歳 60名
 ※過去1年以内に、「野球」、「サッカー」、「相撲」いずれかのスポーツ観戦に3回以上行っている方
調査期間:2015年7月6日(月)~2015年7月15日(水)
調査方法:インターネット調査
調査実施機関:楽天リサーチ株式会社

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