夫婦関係とカレー調査(20代~60代の既婚男女対象) 

2015年07月08日
江崎グリコは、20~60代の既婚男女を対象に、家庭で作る「家カレー」と夫婦の関係を調査しました。
その結果、家でカレーを作るのは妻より夫の方が好きで、手間をかけてこだわって作っていますが、妻は夫ほど 手間をかけずに、食材のうまみやカレールウを上手に使い、手間をかけたような「家カレー」をふるまっていることがわかりました。

【調査結果サマリー】

●妻より夫の方がカレーを作るのが好き。愛情派の夫と手軽派の妻

・夫婦ともに「好き」(夫89.0%、妻84.1%)な「家カレー」。でも、「作るのが好き」なのは妻(65.8%)より夫(74.2%)。

・「家カレー」を作る動機は、夫は自分や家族が好きだからカレーを作る愛情重視派。一方妻は、簡単で、メニューに悩むことなく、作り置きもできるからカレーを作る手軽さ重視派。


●カレー作りに手間をかけたい夫、かけたくない妻。夫は妻が手間をかけて作っていると信じている

・「家カレー」作りに「手間をかける」夫は2人に1人(47.5%)だが、妻は3人に1人(35.4%)。妻は手間をかけずに作っているが、夫は妻のカレーを「こだわって作っている」(53.2%)と信じている。

・夫婦ともに「食材のうまみ」(夫45.4%、妻47.8%)を重視するが、妻は「カレールウ」のこだわりが夫よりかなり高め (妻47.8%>夫28.6%)。手間を省いても妻の「家カレー」の評判がすこぶるいいのは、カレールウのおかげかも?

・妻の理想は、「短時間で簡単にできるが、時間も手間もかかった味がするカレー」(68.4%)。

・「深み」(70.2%)や「コク」(68.2%)のあるカレーを食べたい夫、「凝りすぎない定番カレー」(63.6%)を作りたい妻。


●夫婦円満の秘訣は夫のカレー作りにアリ!?カレーを作る家庭は愛妻家&幸せ妻の傾向

・夫と妻の意識差はあるものの、夫も妻も「家カレー」が「好き」(夫85.0%、妻82.0%)で、「うちのカレーはわが家らし い味」(夫57.2%、妻56.6%)となり、「カレーは家庭の食卓の象徴」(夫51.0%、妻54.2%)と意見が一致。

・カレーを調理する夫は、「記念日には妻にプレゼントを贈り」(58.0%)、「日ごろの感謝も示す」(53.5%)といった愛 妻家ぶりが感じられる。カレーを作る夫を持つ妻は「夫との会話を楽しみ」(57.4%)、「一緒にいると幸せを感じる」 (60.9%)幸せ妻が多い。夫がカレーを作る家庭は、夫がカレーを作らない家庭より夫婦仲が良い傾向が高い。


【調査結果】

夫婦関係とカレー調査 ①  食べるカレー、作るカレー
「 家カレー 」作りは妻より夫の方が好き    “ 好き ” の夫と “ 簡便性 ” の妻
日本の夫婦はともにカレー好き。でも、作るのは妻より夫の方が好きで、特に 40代夫の 8割がカレー作りが好き。
夫は自分や家族が好きだから、妻は手軽さや簡便性を重視。

全体の 86.6% が家カレーを「 食べることが好き 」と答えており、カレーは子どもだけでなく大人も好きな人気メニューです。男女別で見ると、女性( 84.1% )より男性( 89.0% )の方がカレー好きで、中でも 20代男性( 95.0% )、30代男性( 93.0% )は 9割以上がカレー好きです 。

次に、家カレーを作ることについて聞くと、全体( 家カレーを自分で作ると答えた 717人 )の 68.3% が「 カレー作りが好き 」と答えています。男女別で見ると、女性( 65.8% )より男性( 74.2% )の方がカレー作りが好きな人が多く、特に 40代男性では 81.4% がカレー作りが好きと答え、全世代中トップです。日本の夫婦はおしなべてカレーを食べることが好きですが、カレーを作るのは妻より夫の方が好んでおり、中でも 40代の夫はカレー作りを積極的に楽しむ傾向が高いようです。

家カレーを作る理由を聞くと、夫は「 自分が好きなメニューだから 」( 58.5% )、「 妻が好きなメニューだから 」( 54.8% )、「 子供が好きなメニューだから 」( 38.7% )、「 家族みんなが好きなメニューだから 」( 37.3% )と家族の好みが調理動機になっています。一方妻は、「 夫が好きなメニューだから 」( 55.6% )と夫の好みで作ることもありますが、「 簡単に調理ができるから 」( 63.4% )がトップで、「 メニューに悩まなくて良いから 」( 47.6% )、「 作り置きができるから 」( 46.4% )など、カレーの手軽さがカレー作りの動機となっているようです。

夫婦関係とカレー調査 ②  家カレーへのこだわり
妻にとって「 家カレー 」は手軽にできて高評価をもらえる一石二鳥のお助けメニュー
家カレー作りに手間をかけるのは、夫が 2人に 1人に対し、妻は 3人に 1人
妻はこだわってカレーを作っていると思う夫が半数以上( 53.2% )。

カレー作りの動機が異なる夫と妻。どの程度の手間をかけて作っているかを聞くと、「 手間をかける 」夫は 2人に 1人( 47.5% )ですが、妻の 3人に 1人( 35.4% )が「 手間をかける 」と答えています。60代夫は約 6割( 59.3% )が「 手間をかける 」のに対し、20代・30代妻はわずか 3割( 30.0% )が「 手間をかける 」と答えるにとどまり、対照的です。

次に配偶者が作る家カレーについて、配偶者はどの程度こだわって作っていると思うかと聞くと、夫の半数以上は「 妻はこだわってカレーを作っている 」( 53.2% )と答える一方、手間をかけてカレーを作る妻は 35.4% と、夫の予想より低めです。妻が作る家カレーは、実は手間をかけていないのに、手間をかけたかのようにおいしい出来のようです。

日本の妻たちは前述の通り、簡便さや手軽さからカレーを選び、手間をかけずにカレーを作っていますが、夫は妻が手間をかけてこだわってカレーを作っていると思い込んでいます。妻にとってカレーは、手軽にできてしかも高評価をもらえる、一石二鳥のお助けメニューになっています。

1万人の既婚男女を対象に、家カレーを作る頻度・食べる頻度を聞いた結果。
夫が自分で家カレーを作るのは「 1年に 1回以下 」( 50.0% )が多く、ごくたまにしか作らないのに対し、妻は 7割近く( 68.0% )が毎月 1回以上、日常的に家カレーを作っています。
家カレーを作る頻度が少ない夫は、イベントごととして手間をかけてこだわって作るのに対し、頻度の多い妻は、こだわりよりも手間をかけずに作ることを重視したい、のかもしれません。

夫婦関係とカレー調査 ③  家カレーのおいしさポイント
妻の「 家カレー 」がおいしいヒミツは
食材のうまみ と カレールウへのこだわり
夫が家カレーをおいしいと思うポイントは「 食材のうまみが出ている 」( 45.4% )こと。
妻が家カレーで気にするポイントは「 食材のうまみ 」( 47.8% )と「 カレールウ 」( 47.8% )。

手軽なのに夫からの評価が高い妻の家カレー。夫は妻が作る家カレーのどんなところにおいしさを感じ、妻は何をポイントに作っているのでしょうか ?
夫に、妻が作る家カレーのおいしさを感じるポイントを聞くと、「 肉や野菜など食材のうまみが出ている 」( 45.4% )、「 コクがある 」( 43.6% )、「 味のバランスが良い 」( 39.2% )、「 味に深みがある 」( 35.6% )の順となりました。次に、妻に自分が作る家カレーのおいしさポイントを聞くと、「 好みの銘柄のカレールウやカレー粉を使っている 」と「 肉や野菜など食材のうまみが出ている 」( 47.8% )が同率 1位で、「 とろみがある 」( 40.2% )、「 コクがある 」( 39.8% )の順となりました。
妻と夫のおいしさポイントを比較すると、「 好みの銘柄のカレールウやカレー粉を使っている 」( 妻 47.8% > 夫 28.6% )、「 とろみがある 」( 妻 40.2% > 夫 29.2% )、「 一晩寝かせた感じがする 」( 妻 19.4% > 夫 10.8% )が妻のポイントが高い項目で、妻たちの家カレーにおけるひと工夫と捉えることができます。
このような妻のひと工夫が、手間をかけなくても夫にはこだわりカレーと思ってもらえる裏ワザのようで、特に “ 食材のうまみが出ているカレールウ ” を吟味することが重要なようです。

夫婦関係とカレー調査 ④  家カレーに求めるもの
夫婦が「 家カレー 」に求めるのは夫も妻も “ わが家の味 ”
「 大人が楽しめる味 」や「 栄養バランス 」などを評価してほしい妻
「 こだわりが感じられる 」かどうか、作り手( = 妻 )の思いを重視したがる夫

次に、妻が作る 家カレーについて、夫は どのような カレーを食べたいのか、また 妻は夫から どのように 評価されたいかを 聞いてみました。

夫が食べたい家カレーのポイントは、「 うちの家ならではの味がする( オリジナル )」( 34.0% )、「 たくさんの種類の食材( 肉や野菜など )が入っている 」( 32.0% )、「 こだわりが感じられる 」( 30.6% )の順となりました。一方、妻が夫から評価されたい家カレーのポイントは、「 うちの家ならではの味がする( オリジナル )」( 39.6% )、「 栄養バランスがとれている 」( 22.8% )、「 たくさんの種類の食材( 肉や野菜など )が入っている 」( 22.6% )、「 たくさんの量の食材( 肉や野菜など )が入っている 」( 21.4% )の順となり、夫も妻も家カレーには “ わが家の味 ” を求めていることがわかりました。

夫と妻の違いを見ると、妻は「 大人が楽しめる( 大人の味覚を満足させる )」( 妻 15.6% > 夫 7.2% )、「 健康を気遣っている 」( 妻 14.6% > 夫 10.4% )、「 栄養バランスがとれている 」( 妻 22.8% > 夫 19.8% )など、味や健康にこだわっているのに対し、夫は「 こだわりが感じられる 」( 夫 30.6% > 妻 17.4% )、「 食材の味が 生きている 」( 夫 26.2% > 妻 16.6% )、「 複数のスパイスを使っている 」( 夫 17.2% > 妻 7.6% )、「 たくさんの種類の食材( 肉や野菜など )が入っている 」( 夫 32.0% > 妻 22.6% )など、味だけでなく、どれだけこだわって作っているか、作り手である 妻の気持ちや 思いを重視していることがわかります。

夫婦関係とカレー調査 ⑤  家カレーに対する意見
日本の夫婦の 8割がカレー好き    6割の家庭にわが家の味のカレーあり
家カレーに深みやコクを求める夫、時短で本格的な味わいのカレーを作りたい妻
とはいえ、カレーは「 わが家の味 」で「 わが家の食卓の象徴 」です

家カレーについて、夫と妻の意見をそれぞれ聞いてみました。「 カレーが好きだ 」( 夫 85.0%、妻 82.0% )と答える人は夫婦とも 8割以上にのぼり、いずれもカレー好きを自認しています。

夫は「 味に深みがあるカレーを食べたい 」( 70.2% )、「 コクを感じるカレーを食べたい 」( 68.2% )の順となり、「 あまり凝り過ぎないオーソドックスなカレー 」( 40.0% )よりも深みやコクのあるカレーを求めています。一方妻は、約半数が「 カレーの味に深みを出すのは難しい 」( 52.4% )、「 カレーでスパイスの味をうまくだすのは難しい 」( 51.8% )と感じており、「 あまり凝り過ぎないオーソドックスなカレーを作りたい 」( 63.6% )と考え、「 短時間で簡単だが、味は時間も手間もかかった味がするカレーが作りたい 」( 68.4% )と、手軽なのに本格的ないいとこどりのプレミアムなカレーを望んでいます。

カレーの好みには夫婦の間にややギャップがあるようですが、夫は「 週に 1度カレーが出ても文句はない 」( 64.6% )、「 今日はカレーと言われるとうれしい 」( 62.2% )、「 玄関を開けてカレーの匂いがしてくると、ワクワクする 」( 52.6% )など、家カレーが食卓に上るのを大歓迎しており、妻も「 夫の好みに合う味にしたい 」( 54.4% )と考え夫唱婦随が基本のようです。
さらに、妻の半数以上が「 カレーを家族と一緒に食べていると、家庭の幸せを感じる 」( 55.0% )、「 カレーは家庭の食卓の象徴だ 」( 54.2% )と感じており、夫も半数が「 カレーは家庭の食卓の象徴だ 」( 51.0% )と同意、カレーのある食卓は幸せな家族を象徴するメニューとなっているようです。

夫も妻も約 6割が「 うち( 私 )のカレーはわが家らしい味になっている 」( 夫 57.2%、妻 56.6% )と答えており、世代が高くなるほど同意率が高くなっています( 夫 : 40代 50.0% → 50代 62.0% → 60代 67.0% / 妻:40代 49.0% → 50代 63.0% → 60代 67.0% )。カレーも夫婦も、“ 熟 ” するほどになじんでいくようです。

日本の夫婦 1万人調査 ! 配偶者への態度と意識
夫がカレーを作る夫婦は仲が良い ! ?
カレーは夫婦の絆を強くするスパイスに
カレーを調理する夫は、記念日には妻にプレゼントを贈り、日ごろの感謝も示している。
カレーを作る夫を持つ妻は、夫との会話を楽しみ、一緒にいると幸せを感じている。

最後に、全国の 20 ~ 60代の既婚男女 10,000人を対象に、夫がカレーを調理するかしないかで分けて、配偶者への態度と意識を調べてみました。
カレーを調理する夫は調理しない夫よりも、「 妻への感謝の気持ちは、日頃から言葉や態度で示している 」( カレーを調理する夫 53.5% > カレーを調理しない夫 36.9% )、「 妻の誕生日・結婚記念日・母の日等の記念日には何かプレゼントを贈っている 」( カレーを調理する夫 58.0% > カレーを調理しない夫 46.6% )割合が大幅に高く、愛妻家ぶりが感じられます。

妻の場合も、カレーを料理する夫をもつ妻は調理しない夫よりも「 夫は自分の誕生日・結婚記念日・母の日等の記念日には何かプレゼントをしてくれる 」( 夫がカレーを調理する妻 51.0% > 夫がカレーを調理しない妻 39.1% )、「 夫は日頃から感謝の気持ちを言葉や態度で示してくれる 」( 夫がカレーを調理する妻 56.0% > 夫がカレーを調理しない妻 43.7% )が大幅に高く、また「 夫と一緒にいると幸せを感じる 」( 夫がカレーを調理する妻 60.9% > 夫がカレーを調理しない妻 48.4% )や「 夫との会話は楽しい 」( 夫がカレーを調理する妻 57.4% > 夫がカレーを調理しない妻 47.0% )など、夫の愛を実感する妻の幸せぶりが感じられます。
カレーは夫婦の絆を強くする、ちょっとしたスパイスとなっているようです。


【調査概要】
・調査対象:20代-60代の、妻が調理したカレーを3ケ月に1回以上食べる男性(夫)、カレーを3ケ月に1回以上調理する女性(妻) 各500人(年代別に100人ずつ)
・調査手法:インターネット調査
・調査日程:2015年5月15日(金)~5月17日(日)

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[江崎グリコ]
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