ウェーバー・シャンドウィックはKRCリサーチ社と共同で実施した調査報告書「女性CEOのレピュテーション調査~相違点と類似点~(以下、本報告書)」を発表。

本報告書は、北米、欧州、アジア太平洋地域および中南米の19カ国1,750人以上の管理職を対象にインターネット上でアンケートを行ったもので、2015年3月に発表した調査報告書「CEOレピュテーションの付加価値:エンゲージメント時代を勝ち抜くために」の追加報告です。

調査結果によると、CEOレピュテーションは、企業レピュテーションや市場価値への貢献においては、ジェンダーとの関連性がほとんど見られないことが分かりました。しかしながら、評価の高い女性CEOをロールモデルとする女性管理職は、会社に長く留まり、より高いポジションへの挑戦する意欲が表れるとの傾向が示唆されました。

ウェーバー・シャンドウィックのプレジデントであるゲイル・ハイマン(Gail Heimann)は「今回の調査結果により、女性CEOの下で働く女性は、それ以外の女性よりもCEO職への意欲が高いことが明らかになっています。もしCEO職への機会平等を実現したいのであれば、今すぐ女性CEOを増やす必要があることは明らかです」と述べています。

また調査結果では、大企業のトップに立つことを望んでいる管理職は全体の29%と、その割合は比較的低いことが分かりました。さらにCEO職を希望する女性管理職の割合(23%)は、男性管理職の割合(32%)を大幅に下回っていました。その一方で、女性CEOの下で働く女性管理職の29%がCEO職を希望していました。

またCEO職を希望する女性は、男性の希望者と比較するとミレニアル世代(10~20代)に多いことが明らかになりました。本報告書では、ミレニアル世代の女性は他の世代に比べて、在職歴が短いことから、「ガラスの天井」やジェンダーによる差別に直面した経験が少ないことが起因すると推察しています。

さらに、女性管理職(64%)にとって、CEOレピュテーションはその会社に留まるかどうかの決断に影響するとの傾向がみられ、男性管理職(54%)よりも高い割合でした。したがって良好なCEOレピュテーションは、女性管理職にとって大きな意味を持つと考えられます。

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[ウェーバー・シャンドウィック]
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