2016年3月卒業予定者の就職活動に関する調査(2015年6月1日状況) 

2015年07月03日
アイデムの人と仕事研究所は、2016年3月卒業予定で、民間企業への就職を希望している大学4年生・大学院2年生の男女623名を対象に調査を実施。

【調査結果】

≪就職活動の進捗状況 ≫
【主な活動】 「面接・試験段階」50.6% 「内定獲得/就活継続段階」21.0%
【最も進みが早い企業の状況】「面接・試験段階」77.3% 「エントリー活動段階」14.2%

≪内定獲得状況 ≫
【獲得率】 「内定あり」の学生は31.1%、先月から14.7ポイント上昇
【企業の規模】 「1,000人以上」37.1% 「299人以下」35.1% 「300人~999人」27.8%
【志望度】 「第一志望」29.9% 「第四志望以下」28.4%

 ≪入社の意思確認 ≫
【確認方法】「内定承諾書等の書類提出」59.3% 「口頭(電話やメール)」29.4% 「確認なし」11.3%
【回答期限】「6月」25.8% 「5月」20.6% 「8月」17.5% 「7月」13.4%

 ≪「おわハラ」経験の有無 ≫
「内定あり」の学生では、8.2%が「ある」と回答

【調査結果の詳細(一部抜粋)】

≪就職活動の進捗状況≫
【主な活動】
「面接・試験段階」50.6% 「内定獲得/就活継続段階」21.0%

学生に、2015年6月1日時点の就職活動において、“現在行っている<主な活動>”を聞いた。「面接・試験段階」と回答した学生が最も多く、50.6%に上った。「エントリー活動段階」は先月の36.7%から16.7%へ減少し、「内定獲得/就活継続段階」が先月の11.7%から21.0%と大幅に増加している。面接・試験段階から内定獲得段階へ移行しつつあり、選考活動が本格化しているようだ。また、「前年同期」(前年の採用広報活動の開始約3ヵ月後)の調査(「2015年3月卒業予定者の就職活動に関する調査 2014年2月末状況」)と比較した。前年同期においては「エントリー活動段階」の学生が半数以上を占めており、じっくりと選考に臨む準備期間であった。しかし今回の調査では既に「面接・試験段階」以降に進んでいる学生が8割にも上っている。

準備活動段階・・・就職活動の情報収集や就活ナビサイトへの登録、自己分析や業界研究など企業にエントリーする前の準備をし始めた段階
エントリー活動段階・・・説明会やエントリーシートの作成・提出など、企業にエントリー・応募し始めた段階
面接・試験段階・・・面接や試験など、主に企業の選考を受けている段階
内定獲得/就活継続段階・・・1社以上の内定を獲得したが、就活を継続している段階
内定獲得/就活終了段階・・・1社以上の内定を獲得し、就活を終了した段階

【最も進みが早い企業の状況】
「面接・試験段階」77.3% 「エントリー活動段階」14.2%

<主な活動>において「準備活動段階」「エントリー活動段階」「面接・試験段階」のいずれかを回答した学生に対し、<最も進みが早い企業の状況>を聞いた。「準備活動段階」3.4%、「エントリー活動段階」14.2%、「面接・試験段階」77.3%となり、7割を超える学生が「面接・試験段階」に進んでいる。

≪内定獲得状況≫
【獲得率】 「内定あり」の学生は31.1%、先月から14.7ポイント上昇
【企業の規模】 「1,000人以上」37.1% 「299人以下」35.1% 「300人~999人」27.8%
【志望度】 「第一志望」29.9% 「第四志望以下」28.4%

「現在の就職活動のステータス<主な活動>」において、「内定獲得/就活継続段階」または「内定獲得/就活終了段階」と回答した学生、もしくは「現在の就職活動のステータス<最も進みが早い企業の状況>」において、「内定獲得/就活継続段階」と回答した学生を合わせ、内定の獲得状況を集計した。6月1日時点で内定を獲得している学生は、全体の31.1%となっている。また、2015年卒学生と2016年卒学生の採用広報活動開始後3ヵ月間の動きを比較すると、内定獲得状況は「2015卒:2/28」が6.9%だったのに対し、本年「2016卒:6/1」では31.1%と、4倍(20ポイント)以上の開きが生じている。先月の状況に引き続き、企業の内定出しが急速に進展している様子がうかがえる。
内定を獲得している学生に、 内定を獲得した企業の企業規模(複数内定を持つ場合は規模の大きい企業)と、現段階での入社予定企業(内定獲得企業が複数ある場合には、「最も入社したい1社」)の志望度を聞いた。内定獲得企業の企業規模では、回答の多い順に「1,000人以上」37.1%、「299人以下」35.1%、「300~999人」27.8%となった。入社予定企業の志望度で、最も多かったのは「第一志望」29.9%、次いで「第四志望以下」の28.4%となった。最も多い回答は「第一志望」ではあるが、約7割の学生は「第一志望」以外となっている。

≪入社の意思確認≫
【確認方法】 「内定承諾書等の書類提出」59.3% 「口頭(電話やメール)」29.4% 「確認なし」11.3%
【回答期限】 「6月」25.8% 「5月」20.6% 「8月」17.5% 「7月」13.4%

内定を獲得している学生に、内定企業から、入社の意思をどのような形で確認されたかを聞いた。最も多かった確認方法は「内定承諾書等の書類提出」59.3%で、次いで「書類提出ではなく、口頭で確認」が29.4%、「特に意思確認はされていない」は11.3%となった。何らかの形で入社の意思表示を求められている学生は約9割に上っている。また、いつまでに意思表示をするように求められたかを聞いたところ、「6月」と回答した者が最も多く25.8%、次いで「5月」が20.6%、「8月」17.5%という結果となった。内定を獲得した時期として回答が多かったのが「5月」「4月」という結果が出ており、それを踏まえると、1~2ヵ月の間に回答期限が来るケースが多いように見受けられる。

≪「おわハラ」経験の有無≫
「内定あり」の学生では、8.2%が「ある」と回答

内定を獲得している学生に、「おわハラ」をされた経験があるかを聞いたところ、「ある」と回答した学生は8.2%となった。選考解禁日の前にしては、多い数値と言えるかもしれない。また、内定を獲得した企業の企業規模別に見ると、企業規模が大きくなるほど「おわハラ」を受けたと回答する者の割合が高くなっている。

【調査結果の全体】

■進捗状況
<就職活動の進捗状況>
【主な活動】 「面接・試験段階」50.6% 「内定獲得/就活継続段階」21.0%
【最も進みが早い企業の状況】 「面接・試験段階」77.3% 「エントリー活動段階」14.2%

<内定獲得状況>
【獲得率】 「内定あり」の学生は31.1%、先月から14.7ポイント上昇
      解禁日3カ月後としては、昨年の4倍(20ポイント)以上の差(2014年2月末調査と比較)
【企業の規模】 「1,000人以上」37.1% 「299人以下」35.1% 「300人~999人」27.8%
【志望度】 「第一志望」29.9% 「第四志望以下」28.4%
【獲得時期】 「5月」47.9% 「4月」30.9% 「3月以前」16.5%

<入社の意思確認>
【方法】「内定承諾書等の書類提出」59.3% 「口頭(電話やメール)」29.4% 「なし」11.3%
【期限】「6月」25.8% 「5月」20.6% 「8月」17.5% 「7月」13.4%
    内定獲得時期で回答が多かった「5月」「4月」という結果を踏まえると、1~2ヵ月の猶予か

<「おわハラ」経験の有無>
「ある」5.1%、「ない」94.9%/「内定あり」の学生では、8.2%が「ある」と回答

<応募・選考企業数>
・会社説明会参加回数 平均23.7回(5/1調査:平均19.0回)
・合同企業説明会参加回数 就活関連会社等主催:平均5.1回 学校主催:平均4.2回
・採用選考に応募した企業数 平均27.6社(5/1調査:平均21.5社)
・エントリーシート・履歴書提出企業数 平均12.9社(5/1調査:平均9.0社)

<行った準備・対策>
「就活ナビサイトへの登録」88.8% 「自己分析」64.6%
「個別企業の説明会・セミナーへの参加」61.7%

<1日の活動時間>
「就職活動」に費やす時間は4.2時間で、5/1調査とほぼ変わらず
内定獲得率上昇も、就職活動に費やす時間にはあまり変化が見られない
「学業」に費やす時間は3.3時間で、微増

<現在選考中の企業数>
「1~4社」51.2% 「5~9社」23.0% 「10社以上」21.0%、平均「5.6社」
大企業志向の学生は、選考中の企業数が多い傾向

<新たな応募予定>
【新たに企業に応募する予定】「ある」72.5%
【新たに応募する際に変更・広げる条件】「業界」72.8% 「職種」48.0% 「勤務地」29.5%

<活動終了見込み>
「8月末頃まで」36.4% 「9月末頃まで」19.6% 「7月末頃まで」11.9%
5/1調査と比べると「7月末頃まで」「8月末頃まで」が減少、「9月末頃まで」が増加
やや、終了時期を遅く回答する傾向

<6月までの進捗感>
「予定よりも進んでいない」46.7% 「予定通り」35.9% 「予定よりも進んでいる」17.4%
「順調に進んでいる(予定通り+予定よりも進んでいる)」学生は半数以上

■企業選定の志向
<企業選定時に重視するもの>
「事業内容」「会社・社員の雰囲気」「業界」「職種」「採用担当者の人柄」「企業の安定性」「勤務地」
2015年卒学生と比較すると「年間休日数」「教育・研修制度」「有給休暇取得率」「育児・介護支援」をより重視している傾向

<志望業界>
男性は「メーカー」「ソフトウェア・通信」「商社」の順
女性は「メーカー」次いで「商社」と「金融・証券・保険」が同率

<入社予定企業の業界>
男性は「メーカー」29.2%、女性は「ソフトウェア・通信」21.4%が最多
女性は志望業界の第1位と異なる結果

<志望職種>
男性は「営業系」「事務・管理系」「企画系」、女性は「事務・管理系」「企画系」「営業系」

<入社予定企業の職種>
男女とも「営業系」が最多
男女ともに人気職種の「企画系」、男性の「事務・管理系」に入社予定の学生はわずか


【調査概要】
調査対象:2016年3月卒業予定で、民間企業への就職を希望している大学4年生・大学院2年生の男女
調査方法:インターネット調査
調査期間:2015年6月1日~3日
有効回答:623名

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