新入社員意識調査2015 

2015年06月23日
日本マンパワーは、2015年4月入社の新入社員を対象に、意識調査を行いました。この調査により、新入社員が抱えている不安や、入社する企業を選んだ理由などが明らかになりました。

【調査結果の概要】

2015年度の新入社員は
①成果・人間関係・モチベーション維持への不安が増加傾向
経年で比較すると、「自分があげる成果」、「職場の人間関係」、「自分のモチベーション維持」に対する不安が増加。2011年と2015年を比較すると、
・「自分があげる成果」に対する不安は、「①あてはまる」が6.7ポイント増。
・「職場の人間関係」に対する不安は、 「①あてはまる」 が5.9ポイント増。
・「自分のモチベーション維持」に対する不安は、 「①あてはまる」 が4.1ポイント増。
この3項目については、年々増加している。

【所感】
経年で比較すると「仕事の成果」「人間関係」「モチベーションの維持」に不安を感じるという傾向が、年々強くなっています。近年のビジネス環境について、新人側が「以前よりも厳しいのでは」と認識していることと、そこで自分がやれるかどうかという自信が低くなってきている傾向にある、という可能性が考えられます。
仕事に対する不安があるかどうかも、5年前と比較すると「不安がある」と答えた割合が5ポイント上昇しています。また、仕事の成果については、この世代の特徴として言われる、「仕事で早く結果を求めたがる」という傾向を表しているとも言えます。

②会社選びの基準が、内的キャリア(やりがい、価値観)から外的キャリア(給与・知名度・業績)を重視する傾向へ
あなたが選んだ会社についてどう感じているか?という質問に対して、「給与や待遇が良い」、「会社・組織の知名度が高い」、「業績が良い」に「①あてはまる」と回答したポイントが増加。「自分のやりたいことができる」、「自分の能力や知識を発揮できる」、「自分の価値観に合う」、「社内の人間関係や雰囲気が良い」、「自分が成長できる」、「社会の役に立っている」に「①あてはまる」と回答したポイントが減少。

【所感】
今年の特徴として、入社した会社(組織)を選んだ理由のうち、「給与や待遇」「知名度」「業績」のポイントが増加しています。これは、好景気によって新卒採用の市況が売り手市場となったことが影響していると考えられます。反対に、「価値観」「自分のやりたいこと」「能力や知識の発揮」といった、自身の内的な基準に対するポイントは減少しています。

③理想とする5年後像(キャリアビジョン)、あると答えた割合が減少傾向
経年で比較すると、自分が理想とする5年後の自分像が「ある」と答える割合が年々低下傾向にある。
2011年と2015年で比較すると、自分が理想とする5年後の自分像が「ある」と答えた割合が、6.5ポイント落ち込んでいる。

【所感】
「理想とする5年後の自分像」を持つ比率は年々低下しています。原因として考えられるのは、世の中の変化が早く、個々人のキャリアの見通しが描きにくい状況であるということ。さらに、価値観の多様化(自分らしさの追及)が広がり、ロールモデルがイメージしづらくなっていることも関係していると考えられます。


【調査概要】
調査対象 :日本マンパワー社が提供した新入社員研修の参加者、および本趣旨に賛同いただいた企業の、2015年4月入社新入社員。計9,385名
※1(大学院、4年制大学、短期大学、専門学校、高等専門学校、高等学校卒業)
調査期間 :2015年3月~4月15日
企画・実施 :株式会社日本マンパワー 新入社員意識調査プロジェクト
・2010年より同様の調査を実施

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[日本マンパワー]
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