「食品・飲料の購入動向」に関する意識・実態調査(20~50代の男女対象) 

2015年06月03日
生活者の意識・実態に関する調査をおこなうトレンド総研では、2015年4月より機能性表示食品制度がスタートしてから約2ヶ月が経過したタイミングに合わせて、20~50 代の男女500 名を対象として、「食品・飲料の購入動向」に関する意識・実態調査をおこないました。

【調査概要】

◆7割が「成分」を見て食品・飲料を購入した経験あり-習慣化されている「成分」重視の食品・飲料選び

まず、実際に店頭で食品・飲料を購入する際に注視している情報を調べたところ、「価格」(68%)や「容量」(35%)、「メーカー」(34%)などの基本情報に続いて、「含有成分の種類」を注視する人が29%と約3 人に1 人、「含有成分の量」についても17%が見ていることが分かりました。実際に、パッケージなどに表示されている「成分」の種類や量がきっかけとなって、食品・飲料を購入した経験がある人は71%に上り、消費者が食品・飲料を手に取る際に、「成分」が与える影響は多いと言えます。

なぜこれらの「成分」に惹かれて食品・飲料を購入しているのか、その理由を探るべく、「成分」を見て食品・飲料を購入するシーンについても調査を実施。最も多かったのは「普段からの習慣として」(59%)となり、機能性食品に限らず、「成分」を打ち出した様々な食品・飲料が店頭に並ぶ中で、「成分」重視の食品・飲料選びはすでに生活に根付いており、習慣化されているようです。習慣に続いた理由としては、「疲労感があるとき」(34%)、「(食事の)栄養バランスが偏っていると感じたとき」(31%)などで、「成分」の働きに期待をして購入をしている様子がうかがえます。特に女性は男性と比較してこの傾向が強く、「(食事の)栄養バランスが偏っているとき」は36%(男性 24%)、「肌の調子がすぐれないとき」は19%(男性 5%)の人が購入していると回答しました。美容面などを気にする女性だからこそ、その効果を気にして成分を重視しているようです。

実際に、「普段の食生活で不足しているものを補うつもりで購入している」(45 歳・男性)や、「自分に今足りていない栄養素が分かっている場合、それが多い食品を積極的に摂った方が良いと感じるので手に取ってしまう」(23 歳・女性)などの体験談が集まった一方で、「完全に代わりにはならないと思うが、入っていないものよりは良さそう」(38 歳・女性)、「健康にいいことが書いてあると、ついつい手に取ってしまう」(35 歳・男性)といった、イメージで選んでいるという声も目立ちました。

◆ 購入したくなる成分1 位は「ビタミンC」。ただし、約8 割が成分の働きなどを「理解できていない」問題も

次に、具体的にどのような「成分」が消費者にとって魅力的に映っているかについても調査をおこないました。
食品・飲料のパッケージなどに記載されていると購入したくなる「成分」は何かを質問すると、「ビタミンC」(62%)が1 位に。「カルシウム」(42%)、「食物繊維」(42%)、「鉄(鉄分)」(40%)、「ポリフェノール」(31%)なども上位に並び、主要ビタミン類に加えて、様々な成分が購入のきっかけとなっていることが分かります。
※「成分」名は、食品・飲料などのパッケージなどに使われることが多い呼称にて調査

これらの「成分」について、食品・飲料のパッケージなどでは、その材料となっている野菜や果物がイメージとしてイラストや写真などで表現されていることが非常に多くあります。そこで、消費者が魅力を感じる「成分」についてどの程度理解をしているかを調べる目的で、各成分がどのような野菜・果物に含まれていると思うか、どのような野菜・果物をイメージするかを質問しました。

購入したくなる「成分」の調査結果で上位に並んだ「成分」のうち、男女ともに多くの人が挙げた「ビタミンC」は、「レモン」というイメージが圧倒的に強く、95%の人が「含まれていると思う」と回答しています。他にも「オレンジ」(70%)、「みかん」(67%)、「グレープフルーツ」(65%)など、柑橘系の果物が上位を占めました。柑橘類以外では、「アセロラ」(57%)、「いちご」(54%)、「キウイフルーツ」(54%)、「カムカム」(38%)などの果物も、一定数が「ビタミンC」が多く含まれていると感じています。食品・飲料のパッケージなどで見かけるメジャーな成分であり、特定の果物を想起する人が非常に多いことが、回答率の高さからもうかがえます。

「食物繊維」については、「セロリ」(38%)や「キャベツ」(36%)、「モロヘイヤ」(34%)などの野菜と紐付けている人が多く、果物は「バナナ」(29%)や「りんご」(20%)などが挙がっています。また、「鉄(鉄分)」では、「ほうれん草」(45%)、「プルーン」(36%)、「こまつな」(22%)などが上位に並びました。いずれの「成分」に関しても、上位に挙がった一部の野菜・果物を除いては、「成分」自体への注目度の割には、それを想起する野菜・果物の回答にばらつきがあると言えます。

今回の調査では、「成分」と野菜・果物との紐付きについて、「ビタミンC」以上に多くの回答が集まった「成分」はなく、回答率にばらつきがある結果となりました。この結果からは、どのような食材に自らが求めている「成分」が実際に含まれているのか、消費者の理解が十分ではない可能性がうかがえます。

さらに、「成分」に期待する効果・働きについても調査をおこなったところ、以下のような結果となりました。上位には「風邪などの予防」、「疲労回復」や、「整肌」といった効果・働きが並び、「成分」を見て食品・飲料を購入するシーンと類似した傾向が見られます。

この結果をふまえ、これらの「成分」について、含有量が多い野菜・果物やその働きについて理解できているかどうかを聞くと、「理解できている」と回答したのはわずか25%。75%と8割近くが「理解できていない」と答え、「成分」を打ち出した食品・飲料が今後ますます増えていくと想定される中で、消費者の理解はまだ乏しい状態であることが、改めて明らかになりました。


【調査概要】
調査期間:2015年4月21日~4月22日
調査方法:インターネット調査
調査実施機関:楽天リサーチ株式会社
調査対象:20~50 代 男女 500 名 ※年代・性別に均等割付

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