梅雨の家事に関するアンケート調査(20~50代の既婚女性対象) 

2015年05月28日
生活者の意識・実態に関する調査を行うトレンド総研は、これから梅雨を迎えるタイミングに合わせて、「梅雨の家事における悩み」について調べました。
梅雨の時期における家事に対して主婦の悩みを明らかにするために、20~50代の既婚女性500名を対象にアンケート調査を実施しました。本調査では、じめじめする梅雨の季節に主婦の間で広がる“家事六月病”の様子を垣間見ることができました。また、特に主婦を悩ませている、布製品の菌・カビ対策に関する正しい理解の必要性が明らかになりました。

【調査結果】

◆ 主婦の間に広がる、梅雨の“家事六月病”とは!? 雨・湿気・カビのせいで梅雨の時期の家事は憂鬱

間もなく迎える6月。じめじめと湿気が多い梅雨の季節は、なんとなく気分が沈むこともありますし、家事をしていても汗ばむことも増えます。家事がはかどらないと感じる主婦の方も多いでしょう。今回の調査でも、「梅雨の時期に家事が憂鬱だと感じることがある」という人は87%と、9割近くにのぼりました。こうした家事の憂鬱を“五月病”ならぬ“六月病”として、この主婦たちの間に広がる“家事六月病”の実態について、詳しく調べました。

雨の日が続き、湿度も高いこの季節。洗濯物を屋外に干すことができなかったり、家の中でカビが生えやすかったりと、やはり、この梅雨の季節ならではの家事の手間が“家事六月病”の広がりの一因だと言えそうです。今回の調査でも、「梅雨の時期に家事が憂鬱だと感じる理由」を答えてもらったところ、上位に並んだのは、「洗濯物が乾きにくいから」(84%)、「湿気が気になるから」(82%)、「カビが気になるから」(65%)といった理由です。6月の梅雨の家事では、“雨”、“湿気”、“カビ”といった問題が主婦たちを悩ませていることを改めて確かめることができました。また、96%の主婦が、「梅雨の時期には、自宅における菌やカビへの不安が高まる」と回答。ほぼ全員の主婦が、梅雨の時期における菌・カビの不安を訴えました。

それでは、「梅雨の時期に特に億劫だと感じる家事」は具体的に何なのでしょうか。複数回答形式で聞いてみたところ、億劫だと感じる主婦が多い家事の上位2項目は、「洗濯」(43%)と「布団干し」(32%)という結果になりました。ただでさえ湿気が気になる上に、雨の日が続けば、洗濯物や布団を天日干しする機会も減ってしまいます。衣類や布団などの布製品を清潔に保つことは、他の季節と比べてずっと難しく、肌に触れる布製品の菌やカビが気になるという人も多いでしょう。「お風呂掃除」(25%)、「キッチンまわりの掃除」(12%)といった水周りの掃除よりも上回る結果となった、「洗濯」と「布団干し」は、“家事六月病”の主婦にとって大敵となる、梅雨の“二大・憂鬱な家事”とも言えるかもしれません。

◆ 主婦たちの自己採点は平均「44.3点」、梅雨の時期に課題の「布製品の菌・カビ対策」の実態に迫る

このように、梅雨の“二大・憂鬱な家事”であることが分かった、「洗濯」と「布団干し」ですが、両者の共通点は布製品の手入れであるということです。しかし、家庭にある布製品は、衣類や布団以外にも多岐にわたります。そこで、ソファーやカーテン、クッション、カーペットなど、家庭内の布製品全般について、梅雨の時期におけるケアの実態を調べました。
まず、「自宅にある布製品の内、梅雨の時期に特に菌やカビが気になるもの」を選んでもらったところ、「衣類」(68%)に次いで多かったのが、「カーテン」(63%)という回答。続いて、布団干しの憂鬱さを象徴する「布団」(63%)、「枕」(60%)、「マットレス」(54%)などの寝具があげられました。その他には、「クッション」(52%)、「カーペット」(52%)も半数以上が回答し、主婦が梅雨の時期に菌やカビを気にしなければならない布製品は、家庭のあちこちにあることが分かります。

さらに、こうした布製品の手入れは、それぞれの素材や形状に合わせて適切な対策方法を選ばなければなりません。ソファーなど、通常は洗うことが難しいものもあり、自宅の全ての布製品に対して、菌やカビの対策をしっかりと行うというのは、なかなか難しいものでしょう。実際に、布製品の菌やカビへの対策における具体的な悩みを主婦たちに聞いたところ、形状や素材の影響で丸ごと洗濯することが難しいものへの悩みをあげる人が多く見られました。

<主婦たちに聞いた、布製品に対する菌やカビへの対策に関する悩み>
・大型のものなど、洗えない布製品のカビ対策が分からない。(神奈川県・36 歳)
・小さな子供がいるので対策をしたいけれど、ソファーの中は洗えないし、業者に頼むとお金がかかるので、どうすれば良いか分からない。(岐阜県・29 歳)

ちなみに、今回の調査では、「自宅にある布製品全般に対して、菌やカビの対策を行っている」という人は29%と、3 割に満ちません。71%の主婦は「菌やカビの対策を行っていない」と回答しています。
さらに、「ここ1年間を振り返って、自宅の布製品に対する菌やカビへの対策の実施状況について、100点満点で自己採点してください」と頼んだところ、「51 点以上」とした人は僅か31%にとどまります。「50 点以下」とした人は7 割近く、69%にのぼり、全体の平均点も50 点を下回る、「44.3 点」でした。決して高いとは言えない、この結果からも分かるように、布製品の菌やカビへの対策が十分に行き届いていると自己評価する人は一部に限られるようです。

◆ 際立つ、菌・カビ対策への理解の低さ! 行っているケアの大部分は「洗濯をする」か「日光にあてる」のみ

3 割未満と、全体的には少数派であることが分かった、菌・カビ対策を行っている主婦たち。それでは、彼女たちは具体的にはどのようなケアを行っているのでしょうか。「具体的に行っている対策方法」を聞いたところ、圧倒的に多かった2 項目は「洗濯をする」(88%)と「日光にあてる」(85%)。その他の項目の回答率は軒並み低く、実際に行われている対策方法の種類には限りがあることが明らかになりました。

こうした傾向は、主婦たちの菌・カビ対策への“自信のなさ”にもつながっているようです。今回の調査でも、主婦の87%が「布製品のきちんとした菌・カビ対策の方法が、よく分からない」と回答。正しいケアかは自信が持てないながらも、多くの主婦が、日光にあてたり、洗濯したりと、ただできるケアを繰り返していることが分かります。

また、こうした菌やカビ対策への理解の低さは、主婦たちの不安な気持ちをかき立てます。特に気になる子どもへの影響については、74%の主婦から、「子供にとって効果のある菌・カビ対策ができているか分からない」という意見が寄せられました。

さらに、実際に行った対策の効果を目で確かめることができないことも、菌やカビへの不安をかき立てる一因となります。菌やカビへの対策の効果に疑心暗鬼になっている主婦も少なくありません。「菌・カビ対策の効果はどの程度有効なものなのか、よく分からない」という主婦は、全体の87%をも占めました。
こうした結果からは、布製品の菌やカビへの対策に関する正しい情報を、改めて主婦に向けて発信する必要性が求められていると言えるでしょう。


【調査概要】
調査名:家事に関する意識・実態調査
調査対象:20代~50代の既婚女性 500名
調査期間:2015年4月3日(金)~2015年4月8日(水)
調査方法:インターネット調査
調査実施機関:楽天リサーチ株式会社

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