「主婦の格差」に関する実態調査 

2015年05月25日
オウチーノ総研は、20~59歳の子どもがいる主婦1,158 名を対象に、「『主婦の格差』に関する実態調査」を行った。

はじめに、「主婦をしていて、『格差』を感じる(周りの主婦や家族と比べて自分が下に感じる)ことはありますか?」という質問をした。結果、52.3%が「多々ある」もしくは「まぁまぁある」と回答した。世帯年収別では、300 万円未満の主婦は 66.7%が「格差」を感じていた。一方、世帯年収が 1,000 万円以上の主婦も 43.3%は「格差」を感じると回答した。また、「格差」を感じることが「多々ある」もしくは「まぁまぁある」と回答した人に、「どういった点で『格差』を感じますか?」という質問をしたところ、45.9%が「家」と回答した。次に多かったのが「旅行」で 27.1%、3 番目が「車」で 26.2%だった。

【調査結果】

1. 52.3%が、主婦をしていて「格差」を感じることがあると回答!

はじめに、「主婦をしていて、『格差』を感じることはありますか?」という質問をした。結果、「格差」を感じることが「多々ある」と回答した人は 20.1%、「まぁまぁある」が 32.2%、「ほとんどない」が34.4%、「全くない」が 13.3%だった。「多々ある」と回答した人と「まぁまぁある」と回答した人を合計すると、52.3%の人が、主婦をしていて、他の主婦や家族と格差を感じていることが分かった。

2. 世帯年収 300 万円未満の主婦は、3 人に 2 人が「格差」を感じている!一方、1,000 万円以上の主婦も、43.3%は「格差」を感じると回答。

次に、世帯年収別に、「格差」を感じる割合を見てみる。
世帯年収が 300 万円未満の主婦で、「格差」を感じることが「多々ある」と回答した人は 31.2%、「まぁまぁある」が 35.5%、「ほとんどない」が 28.0%、「全くない」が 5.3%だった。次に 300 万円以上500 万円未満の主婦は、「多々ある」と回答した人が 27.9%、「まぁまぁある」が 31.7%、「ほとんどない」が 27.9%、「全くない」が12.5%。500 万円以上 700 万円未満の主婦は、「多々ある」が21.8%、「まぁまぁある」が32.8%、「ほとんどない」が34.0%、「全くない」が11.4%。700万円以上1,000万円未満の主婦は、「多々ある」が 16.2%、「まぁまぁある」が 32.0%、「ほとんどない」が 39.4%、「全くない」が 12.4%。そして、1,000 万円以上の主婦は、「多々ある」が 12.7%、「まぁまぁある」が 30.6%、「ほとんどない」が 38.9%、そして「全くない」が 17.8%だった。
「多々ある」と「まぁまぁある」を合わせると、世帯年収 300 万円未満の主婦は 66.7%が、1,000 万円以上の主婦は 43.3%が「格差」を感じていた。世帯年収が増えるにつれ、「格差」を感じている人が減る一方、世帯年収が 1,000 万円を超えていても、4 割以上の人が「格差」を感じることが分かった。
世帯年収が高ければ、子どもを私立の幼稚園や学校に通わせることも多い。よって世帯年収の高い家族との付き合いも多くなり、そのコミュニティのなかで「格差」が生まれる。世間では裕福な家庭と見られても、「格差」意識と無縁ではいられないようだ。

3. 「家」は、「格差」の象徴!?45.9%が、住んでいる家で「格差」を感じると回答。

最後に、「格差」を感じることが「多々ある」もしくは「まぁまぁある」と回答した人に、「どういった点で『格差』を感じますか?」という質問をした。15 個の選択肢から、当てはまるものを全て選んでもらった。
結果、「家」と回答した人が 45.9%で最も多く、2 番目に多かったのが「旅行」で 27.1%、3 番目が「車」で 26.2%、4 番目が「奥様の美容」で 20.0%、5 番目が「奥様が身につけているもの」で 19.0%だった。
こちらも世帯年収別に見てみると、世帯年収 300 万円未満の主婦の場合、「家」が最も多く 48.4%、次に「旅行」が 32.3%、そして「奥様の美容」が 25.8%、「車」が 24.2%、「旦那様の職場」が 21.0%だった。続いて、300 万円以上 500 万円未満の場合、「家」が 53.2%、「車」が 32.9%、「旅行」が 25.3%、「奥様の美容」が 22.8%、「お子様の習い事」と「奥様が身につけているもの」が同率で 17.1%だった。500 万円以上 700 万円未満の場合、「家」が 42.0%、「旅行」が 27.3%、「車」が22.4%、「奥様が専業主婦か兼業主婦か」が 19.6%、「奥様が身につけているもの」が 16.1%。700 万円以上 1,000 万円未満の場合、「家」が 43.1%、「車」が 35.3%、「旅行」が 31.9%、「奥様の美容」と「奥様が身につけているもの」が同率で27.6%、「旦那様の職場」が 21.6%。そして 1,000 万円以上の場合は、「家」が 44.1%、「旅行」が 22.1%、「奥様が身につけているもの」が 19.1%、「お子様の学校」が 17.6%、「奥様の美容」が 16.2%だった。
どの年代も、最も「格差」を感じるのは、「家」だった。「家」は特に金額が大きく、また見た目で価値を判断しやすいため、最も「格差」が表れやすいのだろう。次いで多かった「旅行」や「車」も高額商品であり、また「旅行」であれば行き先や回数、「車」はメーカーや車種などでその金額がなんとなく分かるため、「家」同様、「格差」を感じやすいようだ。
また、「旦那様の職場」や「お子様の学校」、「お子様の習い事」以上に、「奥様の美容」や「奥様が身につけているもの」で「格差」を感じている人が多かった。「お子様の学校」に関しては、世帯年収が上がるほど「格差」を感じる人が多かった。


【調査概要】
有効回答 20~59 歳の子どもがいる主婦 1,158 名
調査方法 インターネットによるアンケート調査
調査期間 2015 年 5 月 8 日(金)~5 月 12 日(火)

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[オウチーノ総研]
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