生活者総合ライフスタイル調査「CORE®」(“around50”世代女性の現状と意識③) 

2015年05月22日
リサーチ・アンド・ディベロプメントは、生活者総合ライフスタイル調査「CORE®」のデータを基に、“around50”世代の女性にフォーカスし、彼女たちの現状と意識について分析したレポートを発表。

生活者総合ライフスタイル調査「CORE」は1982年以来、生活者意識のトレンドを追いかけています。COREスタートより32年、時代はめまぐるしく変化してきました。今回、COREスタート時に20才前後、COREと共に年を重ねたaround50世代にフォーカスした分析を行い、Hanako世代、バブル世代とも称されるaround50世代の女性について理解するためのレポートとしてまとめました。

今回は、本レポートの中から、一部をご紹介いたします。

【調査結果】

“バブルを謳歌したのも今や昔… 今を抑えて将来に備えるaround50世代”
■不確実な将来に対して今のうちから備えておきたいaround50世代

生活価値観・意識の中での「生活の時間的志向」をみてみると、around50(45~54才)女性の「将来に備える派」の割合が全世代の中で最も高い約6割と、子育てや老後など不確実な将来に対する危機感が窺えます。

“20年前のaround50世代と比べ 志向は逆転”
■好景気と不景気の両方を経験し、覚悟を持って抑制的な生活を心掛ける

各調査年時点でのaround50女性の生活価値観・意識を時系列で比較すると、今からおよそ20年前、1994年時点のaround50(現around70の人たち)は、「今の生活を充実派」の割合が「将来に備える派」を上回っていました。
一方、2014年時点のaround50女性は、「将来に備える派」の割合が高く、バブル時代の好景気、その後の長期に渡る不況の経験を通して、ある種の覚悟を持って慎重で抑制的な生活を心掛けているようです。

R&D発 世代インサイト
◇夫の年収水準が高く、均等法世代で働き続けている人が多く、子育て・キャリアアップも一段落…そんな時間もお金も余裕があるaround50が消費の最前線に帰ってくるとの説があります。本当にこの世代が消費を牽引するのでしょうか。COREデータを見る限り、堅実な生活を志向する彼女たちの姿が浮かび上がってきます。自分はまだまだシニアではない、と思いつつも、他のどの年代より「老後」が気になるお年頃…長引く不景気の中で子供はまだ独立しておらず、社歴を重ねた夫の年収は伸び悩み、年金も不安など、「こんなはずじゃなかった」around 50を迎えているようです。

◇around 50は常にそういう世代、ということではなく、現around 70がaround 50だった時は「今を楽しまなくてどうするの」志向が強くなっています。消費の最前線に帰ってくるaround 50とは、むしろこの世代のことだったのかもしれません。現around 50にはバブル期の浮かされ消費を期待するのではなく、先に備える「地に足」消費を刺激するアプローチが大切になるのではないでしょうか。


【調査概要】
生活者総合ライフスタイル調査システム『CORE』
調査エリア:首都圏40km圏
調査手法:訪問留置調査(一部郵送調査併用)
調査対象:18~79歳男女個人
サンプル設計:3000サンプル(回収ベース)
調査時期:毎年1回 10月実施

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[リサーチ・アンド・ディベロプメント]
 マイページ TOP