「上司」に関する実態調査(20~39歳の会社員・公務員対象) 

2015年05月18日
オウチーノ総研は、20~39歳の会社員・公務員 847名を対象に、「『上司』に関する実態調査」を行った。

始めに、「あなたの今の上司は、理想の上司ですか?」という質問をした。結果、「まさに理想の上司」と回答した人は13.1%、「まぁまぁ理想の上司」が44.4%、「あまり理想の上司でない」が23.8%、「全く理想の上司でない」が 18.7%で、57.5%が今の上司は「理想の上司」と思っていることが分かった。次に、「あなたにとって、『理想の上司』の条件は何ですか?」という質問をした。男女ともに最も多かったのが、「いざという時、頼りになる」で、次に「人として尊敬できる」が続きました。最後に、「あなたにとって、上司は男性と女性、どちらがいいですか?」という質問をした。結果、男性は「男性」と回答した人が 37.6%、「女性」と回答した人が 4.7%、「性別は関係ない」と回答した人が 57.7%、女性は「男性」が 31.5%、「女性」が 9.0%、「性別は関係ない」が 59.5%だった。男性は 4 割近くが「同性がいい」と回答したのに対し、女性で「同性がいい」と回答したのは、わずか 1 割に満たなかった。

【調査結果】

1. 57.5%が、今の上司は「理想の上司」と回答! 平均満足度は、57.8 点!

始めに、「あなたの今の上司は、理想の上司ですか?」という質問をした。結果、「まさに理想の上司」と回答した人は13.1%、「まぁまぁ理想の上司」が 44.4%、「あまり理想の上司でない」が 23.8%、「全く理想の上司でない」が 18.7%だった。「まさに理想の上司」と「まぁまぁ理想の上司」を合わせると、57.5%が今の上司は「理想の上司」と思っていることが分かった。

男女別に見ると、男性は「まさに理想の上司」と回答した人が13.4%、「まぁまぁ理想の上司」が 47.3%、「あまり理想の上司でない」が 21.9%、「全く理想の上司でない」が 17.4%。女性は、「まさに理想の上司」が12.8%、「まぁまぁ理想の上司」が41.5%、「あまり理想の上司でない」が 25.8%、「全く理想の上司でない」が19.9%だった。今の上司を「理想の上司」と思っている人は、男性が 60.7%、女性が 54.3%だった。

また、「まさに理想の上司」、「まぁまぁ理想の上司」と回答した人に理由を聞いてみた。男性が最も多く回答した理由は「話・意見を聞いてくれるから」、2 番目は「頼りになるから」、3 番目は「親しみやすい・相談しやすいから」と「面倒見がよいから」だった。女性は、最も多かったのが「親しみやすい・相談しやすいから」で、次に「話・意見を聞いてくれるから」、そして「頼りになるから」が続いた。女性は男性以上に、上司との距離感を重視することが分かった。
ちなみに、上司の満足度を 100 点満点で回答してもらうと、平均点は 57.8 点だった。男性は 58.6 点、女性は 56.9 点だった。

2. 「理想の上司」の条件、第 1 位は「いざという時、頼りになる」!

次に、「あなたにとって、『理想の上司』の条件は何ですか?」という質問をし、20 項目のなかから「理想の上司」の条件と思うものを最大 3 つ選んでもらった。男女別に結果を見てみたい。
男性で最も多かったのが、「いざという時、頼りになる」で 30.8%の人が選択した。次に多かったのが「人として尊敬できる」で 27.8%、3 番目が「親しみやすい・相談しやすい」と「部下に適切なアドバイスをくれる」で 18.8%だった。
男性と同様、女性が最も多く選択したのは「いざという時、頼りになる」で34.6%、2番目は「人として尊敬できる」で31.5%だった。3 番目が男性と異なり、「態度・評価が公平である」が 21.1%だった。

順位の入れ替えはあるが、男女ともに上位 5 項目は、「いざという時、頼りになる」、「人として尊敬できる」、「親しみやすい・相談しやすい」、「部下に適切なアドバイスをくれる」、「態度・評価が公平である」だった。なかでも、「いざという時、頼りになる」と「人として尊敬できる」は他の項目と比べて突出しており、特に若手社会人が上司に求めている「上司像」であることが分かった。

男女で比べると、 「部下のやる気を引き出してくれる」、「部下の意見を聞いてくれる」などは、男性の方が高い。一方、「部下の味方でいてくれる」と「部下のことをよく見てくれる」は、女性が男性より 5%以上高かった。女性の方が、「上司に自分のことを分かっていてほしい」という意識が強いのかもしれない。

3. 上司の性別、過半数が「関係ない」。「同性がいい」と回答したのは男性 37.6%に対し、女性 9.0%。

最後に、「あなたにとって、上司は男性と女性、どちらがいいですか?」という質問をした。結果、男性は「男性」と回答した人が37.6%、「女性」と回答した人が 4.7%、「性別は関係ない」と回答した人が 57.7%だった。女性は「男性」が 31.5%、「女性」が9.0%、「性別は関係ない」が 59.5%だった。

男女とも、過半数が、上司の性別にはこだわっていないことが分かった。その理由として最も多かったのは、男性は「実力があれば関係ないから」で、女性は「人間性が大事だから」だった。
男性は実力を重視し、女性は人柄を重視するという、対照的な結果だった。
また、男性は 4 割近くが「同性がいい」と回答したのに対し、女性で「同性がいい」と回答したのは、わずか 1 割に満たなかった。

男性が「男性」と回答した理由としては、「話しやすいから」が最も多かった。他には、「女性は感情的だから」(30 歳/男性)、「女性は言動がきついから」(33 歳/男性)といった理由も挙がった。女性が「男性」と回答した理由としては、「男性は論理的・女性は感情的だから」、「男性はさっぱりしている・女性は嫉妬などがあるから」が多かった。男女ともに、女性の上司への抵抗感を持つ人は少なからずいるようだ。


【調査概要】
有効回答:20~39 歳の会社員・公務員 847 名
調査方法:インターネットによるアンケート調査
調査期間:2015 年 5 月 7 日(木)~5 月 8 日(金)

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[オウチーノ総研]
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