国産クラフトビールについてのカスタマーアンケート調査 

2015年05月19日
リクルートライフスタイルに設置された「食」に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメリサーチセンター」は、近年ブームになりつつある国産クラフトビールについてのカスタマーアンケートを実施。
※本調査で「国産クラフトビール」とは、国内の小規模な醸造所でビール職人によって作られた、品質重視のビールを指します。

【調査要約】

■過去1年に国産クラフトビールを飲んだ人は約3割
・3圏域計で過去1年の国産クラフトビール飲酒経験は29.9%。20代男性では、クラフトビール派が一般ビール派を上回る。
・飲酒のシーンでは「小売店で購入して」が最多の47.6%。外食・旅行先・贈答品・通販など多様な飲まれ方。
・飲んだ相手は「家族と」が最多で51.6%、2位「一人で」が35.9% 、3位「友人・仲間と」が33.9%。

■国産クラフトビールは「高品質」なイメージ       
・国産クラフトビールのイメージ、「作り手のこだわりを感じる」。「良い材料から作られている」「全体的な品質がよい」などで高スコア。コストパフォーマンスにはまだ課題も。

■人気のタイプ、男性はずっしり系、女性はフルーツ系を支持  
・国産クラフトビールのタイプ、認知度・飲酒経験・今後の飲酒意向とも1位は「ピルスナー/ラガータイプ」。飲酒経験2位は「スタウトタイプ」、今後の飲酒意向2位は「フルーツビール」。
・男性は「スタウトタイプ」「ペールエールタイプ」のずっしり系、女性は「フルーツビール」に高い興味。

【調査結果】

1.過去1年の国産クラフトビール飲酒経験は約3割、20代男性で相対的に高い人気
このところ、国産のクラフトビール(ここでは、国内の小規模な醸造所でビール職人によって作られた、品質重視のビールを指す、以下同)の人気が高まりつつあるが、過去1年間に国産のクラフトビールを飲んだことがある人は約3割(29.9%)であった。ビール全体については、おおむね女性より男性の方が飲んだ人が多く、男女ともピークは50代で、若くなるほどビールを飲まない傾向にあるが、クラフトビールに限ると年代との相関はそれほどはっきりとせず、特に20代男性では国産クラフトビールを飲んだ人が僅差で国産クラフトビール以外の一般ビールしか飲んだことのない人を上回り、相対的には若者にクラフトビール派が多い傾向ともいえる。圏域別では、特に首都圏で国産クラフトビールの飲酒が進んでいる様子だ。

※「過去1年間に国産クラフトビールを飲んだ経験の有無」
・過去1年間に、国産クラフトビールを飲んだことがある:『国産クラフトビールを飲んだ場面』『国産クラフトビールを飲んだ相手』の選択肢いずれかを回答した人
・過去1年間には、国内大手のビールや輸入品のビールしか飲んだことがない:『国産クラフトビールを飲んだ場面』『国産クラフトビールを飲んだ相手』の選択肢をいずれも回答せず、「過去1年間には、国内大手のビールや輸入品のビールしか飲んだことがない」と回答した人
・過去1年間に、ビールやビール系飲料をまったく飲んでいない:『国産クラフトビールを飲んだ場面』『国産クラフトビールを飲んだ相手』の選択肢をいずれも回答せず、「過去1年間に、ビールやビール系飲料をまったく飲んでいない」と回答した人

2.「小売店で購入して」を筆頭に、外食・旅行先・贈答品・通販など多彩な飲まれ方
国産クラフトビールを飲んだシーンについては、「小売店で購入して飲んだ」が47.6%で最多であるが、外食(特に特徴的な飲み方として旅行先)や通販・贈答品など、かなり幅広い飲まれ方をしている様子が伺える。性年代別では、男性の20-40代が「小売店で購入して飲んだ」が平均より高めで、女性の40-60代は「贈答品やお土産でもらって飲んだ」が多いなど、飲まれるシーンについてはやや違いが見られた。

3.男性は「一人で」「会社の同僚・上司と」、女性は「家族で」「女子会で」飲む傾向
国産クラフトビールを飲んだ相手では「家族と」が最多の51.6%、次いで「一人で(35.9%)」と「友人と(33.9%)」が僅差で2位・3位であった。男性は「一人で」「会社の同僚や上司と」飲む割合が高く、女性は「家族と」「女子会で」飲む割合が平均的な割合に比べて高かった。

※「女子会で飲んだ」に一部男性が回答しているが、例外的にはあり得ると思われるので、特に無効回答処理等はしていない。

4.品質面で高いイメージ、コストパフォーマンスには課題も
国産クラフトビールに対する17項目のイメージに対して「とてもそう思う」から「まったくそう思わない」までの5段階で聴取したところ、加重平均でもっとも高かったイメージは「作り手のこだわりを感じる」で、次いで「良い材料から作られている」「全体的な品質がよい」など品質面で高いイメージを持っていることがわかった。
ただ、「価格と内容が釣り合う」に関しては加重平均でマイナス評価となっており、コストパフォーマンス面ではまだ課題もありそうだ。品質面以外では「珍しい・貴重だ」「地域の風土や個性が反映されている」「パッケージデザインがよい」などでも高評価を集めており、このあたりがこのところの人気の理由としてあげられそうだ。

5.「ピルスナー/ラガー」「スタウト」「ペールエール」が過去に1割以上飲んだ経験有
国産クラフトビールの代表的なタイプについて、認知度、過去1年間の飲酒経験、今後の飲酒意向を調べたところ、いずれの項目においても、「ピルスナー/ラガータイプ」がトップのスコアであった。日本の大手ビールメーカーが長年主流で提供しているタイプだけに、知名度や味になじみがあることが有利だったかもしれない。
飲酒経験で「ピルスナー/ラガータイプ」に続くのは「スタウトタイプ」「ペールエールタイプ」で、ここまでが過去に1割以上の飲酒経験があるタイプであった。また、今後飲みたいタイプとしては、 「ピルスナー/ラガータイプ」に続くのは「フルーツビール」「スタウトタイプ」で、ここまでが全体の2割以上の興味を集めた。

※各タイプの選択肢には、調査時にそれぞれ以下の説明を付記している。
・ピルスナー/ラガー タイプ:大手ビールメーカーが造っている黄金色のビール。ホップの香りが程よく、喉越しが爽快、軽いテイスト
・ペールエールタイプ:ピルスナーに比べると、ホップの香りもモルトのしっかり感もより強い濃い感じのビール
・インディアペールエールタイプ:その昔、イギリスからインドまでビールを運ぶ時に、腐敗しないように大量にホップを使ったことが語源のペールエールにさらに苦みを強化したビール
・ヴァイツェンタイプ:大麦ではなく小麦から作られたビール。色はやや不透明。香りはフルーティで、苦みはほとんど無く、ホップの香りも強くない。小麦の旨みを感じられる
・スタウトタイプ:輸入ビールではギネスに代表される黒い色のビール。麦芽を高温で焦がして使用する。飲み口は割とずっしりしている
・フルーツビール:フルーツを麦汁(ビールができる前の液体)に漬け込んだり、果汁を加えて造る。リンゴ、桃、イチゴ、梨などフルーツによる味の違いが楽しめる
・ハーブ/スパイス ビール:植物の根、タネ、野菜、花などを利用して、ビールにアロマやフレーバーを持たせたもの。国内では、山椒、わさび、お茶、コーヒー、ココナッツなどがある

6.男性はずっしり系、若年女性は「フルーツビール」に興味
今後飲んでみたい国産クラフトビールのタイプについて、性年代、圏域別の集計が下記のグラフ。飲みなれた「ピルスナー/ラガータイプ」が全体で最多の支持を集め、ずっしりとした味わいの「スタウトタイプ」「ペールエールタイプ」は男性30~50代で支持が高く、「フルーツビール」では女性20・30代の支持が高い。圏域別ではそれほど顕著な数値の差が見られないが、東海圏が「どれもあてはまらない」の数値が約半数(48.9%)と高く、1. の過去1年のビール飲酒経験同様で首都圏・関西に比べて国産クラフトビールへの興味がやや低い。


【調査概要】
・調査名:外食市場調査(2015年3月分)
・調査時期:2015年4月1日(水)~2015年4月6日(月)
・調査方法:インターネットによる調査
 首都圏、関西圏、東海圏における、夕方以降の外食および中食のマーケット規模を把握することを目的に実施した調査(外食市場調査)の中で、国産クラフトビールの経験有無や、飲んだシーン・相手、イメージなどを聴取。
・調査対象:首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県)、関西圏(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、滋賀県)、東海圏(愛知県、岐阜県、三重県)に住む20~69歳の男女(株式会社マクロミルの登録モニター)
・有効回答数:9,780件(首都圏4,874件、関西圏2,594件、東海圏2,312件)

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