『LINEママ』のLINE利用実態 

2015年04月22日
NTTアドは、LINEを育児で活用している主婦層を「LINEママ」 と名付け、その利用実態を探るべく、インターネット調査を実施。
その結果、子供が寝静まった後の夜間を中心にLINEを利用したり、育児ストレスの発散や情報交換を目的とするなど、「LINEママ」に特徴的な利用実態が明らかになりました。

※本調査は、ライフステージごとに検証するため、「有職で子供が未就学児の主婦」「有職で子供が小中学生の主婦」「専業で子供が未就学児の主婦」「専業で子供が小中学生の主婦」の4つを集計軸としております(以下、「有職主婦・未就学児」「有職主婦・小中学生」「専業主婦・未就学児」「専業主婦・小中学生」)。

【調査結果概要】

■「LINEママ」のLINE利用歴
利用歴が「2年以上」のヘビーユーザーの割合が高く、とりわけ「有職主婦・未就学児」層はリテラシーが高い。

■「LINEママ」の1日のLINE平均利用時間
1日のLINE平均利用時間は、概ね「1時間未満」であり、効率的に利用している。「有職主婦・未就学児」層は相対的に平均利用時間が長く、育児相談や情報交換が活発に行われている。

■「LINEママ」のLINEの利用時間帯
「有職主婦」は18時以降のオフタイム、「専業主婦」は18時までのデイタイムが主な利用時間帯。また、「専業主婦」の利用時間帯は分散する傾向があり、育児や家事のスキマ時間を上手に活用している。

■「LINEママ」が利用している主なLINEの機能
「有職主婦・未就学児」層は、ママ友等、不特定多数との会話に積極的に参加し、画像・動画・音声情報の送信といった多彩な機能を使いこなす。「専業主婦・小中学生」層は、不特定多数よりも1対1での会話を好む。

■グループチャットにおけるグループ分けについて
「有職主婦・未就学児」層は、配偶者や両親のグループの割合が多く、「専業主婦・小中学生」層は、学校関連のグループの割合が多い。グループ数は「1~5個」、各々で登録している友達の数は「2~5人」がボリュームゾーンで、コンパクトに整理されている。また、複数のグループに重複して登録している友達の数は少ない傾向にあり、会話を機能的に使い分けている。

■「LINEママ」のテキストメッセージでの主な話題
「有職主婦・未就学児」層では、育児ストレスの発散のみならず、多岐に渡って情報交換が行われている。「専業主婦・小中学生」層は、単なる連絡手段と捉えている。

■「LINEママ」のLINEに対する意識
「未就学児」の子供を持つ「LINEママ」は、LINEの効率性や楽しさを高く評価。「小中学生」の子供を持つ「LINE ママ」は、テキストメッセージ以外の機能をさほど評価していない。

【調査結果詳細】

◎「LINEママ」の属性

・「有職主婦」層の雇用形態は、「有職主婦・未就学児」層は概ね「正社員」と「パート・アルバイト」に2分され、「有職主婦・小中学生」層は、「パート・アルバイト」が大半を占める。

・未就学児の育児状況は、「有職主婦・未就学児」層は概ね「託児所や保育園、幼稚園などに通園している」が、「専業主婦・未就学児」層は概ね「通園も託児もしていない」 。


◎「LINEママ」のLINE利用歴

・「LINEママ」の過半数が利用歴「2年以上」のヘビーユーザー。とりわけ、「有職主婦・未就学児」層は、利用歴「2年以上」の割合が全体に比べて多く、リテラシーの高さがうかがえる。

・「有職主婦・小中学生」層の利用歴「1年以上2年未満」の割合は全体に比べて明らかに多く、利用歴が浅く、PTA等、学校関連コミュニティーへの参加がきっかけである可能性が高い。


◎「LINEママ」の1日のLINE平均利用時間

・「LINEママ」の平均利用時間は概ね「1時間未満」であり、効率的に利用している。

・「有職主婦・未就学児」層の「1〜3時間」の割合は全体に比べて長く、育児相談や情報交換等、活発に行われていると考えられる。


◎「LINEママ」のLINE利用時間帯とその理由

・「LINEママ」の過半数が18時以降を主な利用時間帯としており、2割強が深夜近くまで利用している。

・有職主婦は18時以降のオフタイムが、専業主婦は18時までのデイタイムがメインの利用時間帯。

・「有職主婦・小中学生」層は、夕食後がゴールデンタイム。専業主婦は、子供が昼寝をしている時間など、育児や家事のスキマ時間を上手に活用。

・利用時間帯の理由を見ると、「未就学児」の子供を持つ主婦層の「育児がひと段落する時間帯だから」とする割合は全体に比べて明らかに多く、育児の合間を縫って利用時間を捻出している。


◎「LINEママ」が利用しているLINEの機能

・「LINEママ」は、「スタンプ機能」の利用率が最も高く、さらに「1対1のテキストによる会話」「複数人でのテキストによる会話」と続く。

・「有職主婦・未就学児」層は、1対1での会話のみならず、ママ友をはじめグループでの会話にも積極的に参加、様々な機能の利用率が高い。

・「専業主婦・小中学生」層は、グループでの会話に消極的で、1対1での会話を好む。

・「未就学児」の子供を持つ「LINEママ」は、「画像・動画・音声情報の送信」の利用率が全体に比べて明らかに高く、まだ子供が小さいせいか写真や動画のやりとりが活発と予想される。


◎グループチャットにおけるグループ分けについて

・「有職主婦・未就学児」層の「配偶者や両親、その他親戚」の割合は全体に比べて明らかに多く、まだ子供が小さく、育児と仕事の両立が大変な分、配偶者や両親と密接に関わっていると考えられる。

・「専業主婦・小中学生」層の「子供を通しての知り合い」の割合は全体に比べて明らかに多く、PTA等、学校関連のコミュニティーへの関与度が高い。

・「LINEママ」は、グループ数は「1〜5」個、各々で登録されている友達の数は「2〜5人」がボリュームゾーンであり、LINE上での人間関係はコンパクトに整理されている。

・「LINEママ」は、複数のグループに重複して登録されている友達が少ない傾向あり、とりわけ「専業主婦・小中学生」層はその傾向が強い。「LINEママ」の人間関係は区分けされており、会話も機能的に使い分けている。


◎「LINEママ」の(会話やチャットの)テキストメッセージでの話題

・「LINEママ」の話題は、「近況報告」が最も多く、さらに「友人知人との約束や連絡手段」「家族同士の連絡」「育児に関する話題」「配偶者や家族に関する話題」と続く。

・「未就学児」の子供を持つ主婦層は、「育児に関する話題」が多く、LINEが育児ストレス発散の場になっている。

・「有職主婦・未就学児」層は、育児ストレスの発散のみならず、多岐に渡って情報交換が行っている。

・「専業主婦・小中学生」層は、LINEを単なる連絡手段と捉えている傾向が強い。


◎「LINEママ」のLINEに対する意識

・「LINEママ」は、LINEを通じたコミュニケーションの効率性、楽しさを理解しており、人間関係を維持する上で必要なツールと認識している 。

・とりわけ「未就学児」の子供を持つ「LINEママ」は、LINEの効率性や楽しさ、またストレス発散出来るツールとして評価しており、ポジティブに捉えている。

・「小中学生」の子供を持つ「LINEママ」は、単なる連絡手段と認識しており、会話以外の機能をあまり評価していない。



【調査概要】
・調査内容:「LINEママ」の利用実態とコミュニケーションの実態をライフステージごとに探る
・調査対象者:25歳〜39歳主婦層LINEアカウント所有者/620サンプル
・対象者諸条件:中学生までの子供がいる母親/有職者については、正社員・契約社員・派遣社員・自営業・自由業・パート・アルバイトとし、休業者を含む/首都圏(1都3県)または関西圏(2府4県)在住者/子供が「未就学児」と「小中学生」の場合は、「未就学児」を優先して回収
・調査時期:2015年3月14日〜15日
・調査方法:インターネット調査(「有職主婦・未就学児」「有職主婦・小中学生」「専業主婦・未就学児」「専業主婦・小中学生」 の4カテゴリーを集計軸とする)

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