スマートフォンDSP利用動向調査(大手ネット広告主1,000社対象) 

2015年04月21日
スケールアウトはシード・プランニングが運営するデジタルインファクトと共同で、大手インターネット広告主1,000社のスマートフォンDSP利用動向調査を行い、このほどその結果をまとめました。

生活者のPCからスマートフォンへの急速なデバイスシフトに伴い、スマートフォン広告市場が急成長し、これまでPC向け広告に多くの広告予算を割いてきた広告主のスマートフォンシフトが進んでおります。

またこれと同時に、アドテクノロジーのスマートフォン対応も進んでおり、中でもDSPはさまざまなデータを利用した配信が可能となっておりナショナルクライアントを中心に広告主への普及が急速的に広がりつつあります。

本調査では、ネット広告主上位1,000社(※1)を対象に、ウェブサイトのスマートフォン対応及び普及が進むDSPのスマートフォン利用状況について調査を実施しました。

【調査結果】

◆大手ネット広告主の国内主要スマホ向けDSP(※2)の導入率は20.1%、うち過半数が複数DSPの導入実績あり

大手ネット広告主1,000社の、国内主要スマートフォン向けDSP導入社数は201社、導入率は20.1%となりました。
またこのうち、複数DSPの導入実績があるのは111社、全体の55.2%となり、全体の過半数が複数のDSPを利用した実績があることが明らかとなりました。

◆国内主要スマホ向けDSPの業種別導入率
 人材が約7割と高い導入率。専門小売店、教育、メディアの広告主は約1/4が導入


大手ネット広告主の国内主要スマホ向けDSPの導入率を業種別でみると、人材カテゴリにおいて70.6%と高い割合となりました。
また、専門小売店(27.8%)、教育(25.9%)、メディア(24.6%)がこれに続き、約1/4の割合で導入実績がありました。一方で、流通・小売業、官公庁・団体、運輸・倉庫カテゴリでは、導入率が1割を下回りました。

◆大手ネット広告主ウェブサイトのスマホ最適化対応率は46.2%、うちスマホ専用サイト化率は26.5%、レスポンシブル対応率は19.7%

大手ネット広告主1,000社が運営するウェブサイト(コーポレートサイト、キャンペーンサイト)のスマートフォン最適化率は、46.2%でした。
ウェブサイトのスマートフォン最適化対応方法には、スマートフォン向けに独自ドメインを取得しスマートフォン専用サイトを開設する方法と、単一ドメインで、HPデザインがユーザーがアクセスしたデバイスに自動的に最適化対応をおこなうレスポンシブルデザインを採用するという二つがあります。このうち、スマートフォン専用サイト対応は、全体の26.5%、レスポンシブルデザイン対応は、全体の19.7%となり、専用サイト対応の割合が、レスポンシブル対応の割合を上回りました。

※1.ビデオリサーチインタラクティブ「Web Ads Report Advance」データを基に、2014年1月1日~12月28日のPCインターネット広告出稿額上位1000社を対象とした。

※2 本調査における導入実績は、以下の国内主要DSP(Ghosteryに登録しているサービスおよび、Ghosteryのタグ反応値とDSPのサービス名が合致するもの)のタグが埋め込まれている広告主HPサイト数のカウントにより算出。

本調査対象のスマートフォン向けDSPサービス名:Bypass、FreakOut、logicad、MicroAd Blade、ScaleOut、Turn


【調査概要】
調査機関:デジタルインファクト(株式会社シード・プランニング)
調査時期:2015年2月
調査方法:公開情報の収集
     HP最適化の有無及びDSPの導入状況については、ソフトウェアを利用し情報を収集
調査対象:2014年1月1日-12月28日のPCインターネット広告出稿額上位1000社
※上位1000社の抽出にあたっては、ビデオリサーチインタラクティブ「Web Ads Report Advance」データを基とした

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