夫の夕食作り参加に関する意識・実態調査(共働きの夫婦対象) 

2015年04月21日
ヨシケイ開発は、5月10日(日)の母の日を目前に、共働きの夫婦1200名を対象に「夫の夕食作り参加に関する意識・実態調査」を実施。

昨年4月から改正雇用保険法の一部が施行され、育児休業給付金の支給率が引き上げられました。男性の育児休業の取得を促すことで働く女性の子育て負担軽減を目指しており、安倍内閣が掲げる“ウーマノミクス”による女性の社会進出への後押しは今後も活発になりそうです。そんな中、今や共働き夫婦にとっても家事分担は欠かせない事項のひとつとなっています。

本調査は、共働きの妻が負担を感じやすい夕食づくりに関する夫の参加度にフォーカスし、「平日に夕食を作る夫」=“平日クックパパ”、「休日に夕食を作る夫」=“休日クックパパ”、平日も休日も全く料理参加をしない夫」=“ノンクックパパ”の3つのセグメント(各200名・計600名)と、“平日クックパパ”、“休日クックパパ”、“ノンクックパパ”それぞれを夫に持つ妻(各200名・計600名)に対して調査を行いました。

調査では、夫の夕食作りにおける意識や実態、さらには夕食作りの有無によって夫婦が感じる円満度のギャップなどが明らかになりました。平日・休日クックパパの約80%以上は夕食を作ることで幸せを感じていることや、料理をする夫ほどコミュニケーションをよく取っていることなどがわかり、夫の夕食作り参加は、夫婦関係を深める為の重要なキーワードになるといえそうです。

【主な調査結果】

■夕食を作る夫の幸せは、妻の笑顔!?夕食を作る夫の約80%以上が“幸せ感じる”
■妻が思う、夫が作る夕食へのリクエストは「材料費削減」「レパートリー数のアップ」
 夕食を作る夫の半数近くが、「レパートリーが少ない」と悩んでいる
■夕食食材宅配サービスが使えるなら、約60%のノンクックパパも料理意欲あり!
■夕食作りの有無で夫婦関係に違いが!?夫の自己評価と妻の評価にギャップも。
■子どもは父の姿を見て育つ!?夫が夕食作りをする家庭の子ほど、家の手伝いをする傾向

<定義>

平日クックパパ:平日に月1回以上夕食を作るパパ (夕食を作る=下ごしらえ、調理を指します。)
休日クックパパ:休日に月1回以上夕食を作るパパ (夕食を作る=下ごしらえ、調理を指します。)
ノンクックパパ:買い出しや洗い物含め、夕食に関する作業は行わないパパ。
※妻や家族と一緒に夕食を作る場合も含みます。

【調査結果】

■夕食を作る夫の幸せは、妻の笑顔!?夕食を作る夫の約80%以上が“幸せ感じる”■
調査では、80%の平日クックパパと85%の休日クックパパが、夕食を作ることで幸せを感じていることが明らかになりました。「夕食作り」を夫が担う事は、意外にも夫自身が幸福を感じているという興味深い結果です。平日・休日クックパパに夕食を作るモチベーションを聞くと、第1位が「妻(家族)の負担を減らしたいから」、第2位が「妻や家族が喜ぶから。食べてもらうのが嬉しいから。」という結果となり、自分の為ではなく妻や家族の為に夕食を作っている事が伺えます。夕食を作る夫の幸せは、妻や家族の幸せによって決まるのかもしれません。

■妻が思う、夫が作る夕食へのリクエストは「材料費削減」「レパートリー数アップ」
 夕食を作る夫の半数近くが、「レパートリーが少ない」と悩んでいる!■

平日・休日クックパパの妻は、夫の夕食作りに感謝しつつも、実は「材料費をかけ過ぎないでほしい」「レパートリーを増やして欲しい」と感じているようです。いかに安く、手早く、美味しいものを作るかは主婦にとって気になるところでしょう。また、平日・休日クックパパの夕食作りの悩みを聞いてみると、「似通ったメニューになってしまう」 「手際よくできない」が上位に挙がり、自身のテクニックに不満を抱えていることも明らかになりました。特にレパートリーの少なさについては、夫・妻ともに言及しており、夫の夕食作りにおける課題のひとつであることが伺えます。

■自分も料理を覚えられる夕食食材宅配サービスが使えるなら、約60%のノンクックパパも料理意欲あり!■
夫婦の家事分担に対する理解が広まりつつある昨今は、食材宅配サービスやネットスーパーなど、共働き家庭をサポートするサービスも数多く登場しています。そこで、「メニュー&レシピがパッケージ化された人数分の食材が届き、自分も料理を覚えられる夕食食材宅配サービスがあれば、今以上に夕食を作りたいか」という質問をそれぞれの夫に聞いたところ、ノンクックパパでさえも59%の人が「機会があれば作ってみたい・作ってみても良い」と回答。普段夕食作りはしない夫でも、夕食を作ってみたいという気持ちはあるようです。

■夕食作りの有無で夫婦関係に違いが!?夫の自己評価と妻の評価にギャップも。■
夫婦関係に関する質問をしたところ、夫が夕食づくりをする夫婦ほどコミュニケーションをよく取っていたり、感謝の気持ちをしっかり伝え合っていたりと、夫婦の円満度が高いことが明らかになりました。
また、“いい夫レベル”を採点してもらった結果、それぞれの夫の自己評価とその妻の評価には意外なギャップがみえてきました。

<料理をする夫ほど、夫婦のコミュニケーションを取っている!?>
「夫婦の会話は多い方だ」という設問について、平日・休日のクックパパ、そして妻ともに半数以上が「とても思う」「まあまあ思う」と回答しました。夕食を作る夫の方が、妻とよくコミュニケーションを取っていることが伺えます。
反対に、「全く思わない」と回答した人達の割合を比べてみると、ノンクックパパが11.5%、ノンクックパパの妻が18%と、料理をしない夫の家庭が圧倒的に多い点も注目です。
「夕食作り」は、夫婦のコミュニケーションを取るカギになっているのかもしれません。

<料理をしない夫が感じる「夫婦円満」は勘違い!?>
「夫婦円満度は高いと感じる」という設問について、「とても思う」「まあまあ思う」と回答したのは、やはり平日クックパパが優位であるものの、ノンクックパパも半数近くが夫婦円満度が高いと感じているようです。一方、妻の回答をみてみると、夫婦円満度が高いと感じているノンクックパパの妻は36%に留まり、夫婦間のギャップが最も開く結果となりました。
妻の回答を比べてみても、夫婦円満度が高いとは全く思わないと答えたノンクックパパの妻が圧倒的に多く、夕食作りの有無が夫婦の円満度に大きく影響している可能性がありそうです。料理をしない夫が感じる「夫婦円満」には、妻からの「ちょっと待った」が入るかもしれません。

<ノンクックパパは“感謝の気持ち”を伝えてくれない!?22%の妻が回答。>
夫婦円満度が低い要因のひとつとして、コミュニケーションを十分に取っていない事、特に『感謝の気持ち』を伝えるという点が疎かになっている傾向があるのかもしれません。以下、夫/妻は感謝の気持ちを口に出して伝えてくれるかを問う設問でも、「全く伝えてくれない」と回答したノンクックパパの妻は22%で、平日・休日クックパパの妻が回答した7%に比べて3倍以上多い結果となりました。

<“いい夫レベル”は何点!?夫の自己評価と妻の評価にギャップ>
それぞれの夫と妻に「良い夫レベル」を10点満点で評価してもらいました。(夫は自己評価)
夫の平均点をみてみると、平日クックパパが6点、休日クックパパが5.6点、ノンクックパパが5.1点でそれほどの差はありませんでしたが、妻による評価の平均点をみてみると、平日クックパパの妻は6.9点、休日クックパパの妻は6.8点、ノンクックパパの妻は5.4点と、特に平日・休日クックパパに関しては夫の自己評価を大幅に上回る高評価となりました。平日・休日に料理をする夫は意外にも謙虚な姿勢ですが、本人が思っている以上に、妻は感謝の気持ちを持ち、高い評価をしているようです。
また、0点~2点の低評価をつけた人数(合計)に着目してみると、平日クックパパ17人に対し妻9人、休日クックパパ14人に対し妻9人、ノンクックパパ27人に対し妻38人という結果となりました。ノンクックパパの妻は、夫に対し比較的厳しい目で見ている傾向があるようです。
こうしてみると、夫の夕食作り参加は妻からの高評価に大きく貢献しそうです。夫が夕食作りに参加することが、夫婦円満への近道なのかもしれません。

■子どもは父の姿を見て育つ!?夫が夕食作りをする家庭の子ほど、家の手伝いをする傾向■
夫の夕食作りの有無は、子どもの教育にも影響する可能性も。子どもは家のお手伝いをするかという設問をそれぞれの妻にしたところ、「よく手伝う方だと思う」「まあまあ手伝う方だと思う」と回答した平日クックパパの妻は54%、休日クックパパの妻は46%、ノンクックパパの妻は31%という結果になりました。母をサポートする父の姿を見ている子ほど、家のお手伝いをよくする傾向があるようです。家族みんなでお互いをサポートすることは、ワーママにとっても大きな力になるのではないでしょうか。


【調査概要】
・調査期間:2015年3月23日~3月25日
・対象:共働き男女1200名 会社員、教員・公務員・団体職員公務員・団体職員、専門家(医師・弁護士・会計士など)20~49才 / 既婚 / 高校生以下の子を持つ
・方法:インターネットによるアンケート回答方式(楽天リサーチ株式会社)

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[ヨシケイ開発]
 マイページ TOP