2016年3月卒業予定者の就職活動に関する調査(2015年3月1日状況) 

2015年04月20日
アイデムの人と仕事研究所は、2016年3月卒業予定で、民間企業への就職を希望している大学3年生・大学院1年生の男女632名を対象に調査を実施。

【調査結果】

≪就職活動の進捗状況≫
【主な活動】「エントリー活動段階」61.9% 2/1時点の21.4%から大幅増加
【最も進みが早い企業の状況】「エントリー活動段階」56.1%、「面接・試験段階」21.4%

 ≪就職活動は予定通り進んでいるか≫
就職活動が「予定よりも進んでいない」学生が60.8%

 ≪就職活動を成功させる自信はあるか≫
「自信あり」24.2% 「自信なし」52.5% 「どちらとも言えない」23.2%

 ≪企業に評価される自信があるもの≫
「人柄・性格」「身だしなみ・立居振る舞い」「学生時代の課外活動」
企業が3番目に重視する「志望動機」、自信がある学生はわずか12.7%
 
【調査結果の詳細(一部抜粋) 】

 ≪就職活動の進捗状況≫
【主な活動】「エントリー活動段階」61.9% 2/1時点の21.4%から大幅増加

学生に、2015年3月1日時点の就職活動において、“現在行っている<主な活動>”を聞いた。「エントリー活動段階」と回答した学生が最も多く、61.9%に上った。前回の2月1日調査から「準備活動段階」の学生が減り、「エントリー活動段階」以降に進んだ学生の割合が大幅に増加した。参考までに、前年の採用広報活動の開始約1ヵ月後の調査(「2015年3月卒業予定者の就職活動に関する調査 2013年12月末状況」)と比較すると、進捗状況はほぼ同じであった。しかし、今回の調査は、採用広報活動開始直後である3月1日時点の調査であるため、それを踏まえると前年度よりもやや早い進捗と言えるかもしれない。
 
【最も進みが早い企業の状況】「エントリー活動段階」56.1%、「面接・試験段階」21.4%

<主な活動>において「準備活動段階」「エントリー活動段階」「面接・試験段階」のいずれかを回答した学生に対し、「最も選考が進んでいる企業の状況」を聞いた。「準備活動段階」21.3%、「エントリー活動段階」56.1%、「面接・試験段階」21.4%となり、2割以上の学生が「面接・試験段階」以降に進んでいる。

≪就職活動は予定通り進んでいるか≫
就職活動が「予定よりも進んでいない」学生が60.8%

学生に、就職活動(準備も含む)が予定通りに進んでいるか聞いた。結果を見ると、「予定よりも進んでいる」が5.9%、「予定通り」が33.4%となり、比較的順調に進んでいる学生は約4割だった。その一方で、「予定よりも進んでいない」と回答した学生は6割を超えている。男女別に見ると、「予定よりも進んでいない」と回答した学生の割合は、男性で52.4%、女性で66.1%だった。その差は約15ポイントとなり、女性の方が自身の進捗に焦りを感じている様子がうかがえる。企業規模に対する志向別に見ると、大企業志向者は、中小企業志向者や企業規模を意識していない学生に比べて、就職活動が順調に進んでいる傾向がある。

≪就職活動を成功させる自信はあるか≫
「自信あり」24.2% 「自信なし」52.5% 「どちらとも言えない」23.2%

「就職活動のステータス」で「内定獲得/就活終了段階」以外の回答をした 学生に、就職活動を成功させる自信があるかを聞くと、「自信はある」6.2%、「どちらかと言えば自信はある」18.0%となり、「自信あり派(「自信はある」と「どちらかと言えば自信はある」の合計/以下同)」の割合は24.2%となった。「自信なし派(「自信はない」と「どちらかと言えば自信はない」の合計/以下同)」が52.5%と半数以上に上った。自信の有無と「就職活動の準備・対策」との関係を見ると、「自信あり派」は「自信なし派」よりも概ね回答割合が高く、幅広く準備・対策を行っている様子がうかがえる。特に、「インターンシップ」や「個別企業の説明会・セミナーへの参加」では、「自信あり派」と「自信なし派」の差が広がっている。
 
≪企業に評価される自信があるもの≫
「人柄・性格」「身だしなみ・立居振る舞い」「学生時代の課外活動」
企業が3番目に重視する「志望動機」 自信がある学生はわずか12.7%
 
学生に、企業側に評価される自信のあるものは何か聞いた。最も回答を集めたのは「人柄・性格」で、62.8%と突出して高くなっている。また、企業の新卒採用担当者1,000名を対象に行った「2016年度新卒採用に関する企業調査(2015年3月1日状況)」では、同様の項目について新卒採用活動で重視する度合を聞いているため、本調査の結果と比較した。企業側が重視するものとして3番目に高かった「志望動機」については、自信を持っていると回答した学生は12.7%に留まっている。
 
【調査結果の全体】

■進捗状況

【主な活動】 「エントリー活動段階」61.9% 2/1時点の21.4%から大幅増加
【最も進みが早い企業の状況】 「エントリー活動段階」56.1%、「面接・試験段階」21.4%
 3/1時点で「内定あり」の学生は3.8%
就職活動が「予定よりも進んでいない」学生が60.8%

会社説明会参加回数 平均6.6回 「1~4回」43.6% 「5~9回」31.9%
選考採用に応募した企業数 平均8.1社 「1~9社」51.4% 「10~29社」19.2%
エントリーシート・履歴書提出企業数 平均1.9社 「1~9社」51.9%

「就活ナビサイトへの登録」88.1% 「インターンシップ」63.0%
「キャリアセンターの就職ガイダンスへの参加」63.0% 「自己分析」62.8%

「就職活動」に費やす時間は3.2時間で、2/1調査の1.9時間から大幅増加
「学業」に費やす時間は2.8時間で、2/1調査の4.0時間から大幅減少
「サークル」「アルバイト」「趣味や遊び」に費やす時間は、2/1調査から変化なし

■企業選定の志向

「大企業志向」49.1% 「中小企業志向」27.2% 「こだわりなし」23.7%

「事業内容」「会社・社員の雰囲気」「職種」「業界」「勤務地」
女性は、「育児・介護支援」を非常に重視する傾向
2015年卒学生よりも、全体的に重視度合が上昇

男性は「メーカー」「商社」「ソフトウェア・通信」
女性は「メーカー」「サービス」「商社」

<志望職種>
男性は「営業系」「企画系」「事務管理系」
女性は「事務・管理系」「企画系」「営業系」

 ■学生の意識


<就活を成功させる自信はあるか>
「自信あり」24.2% 「自信なし」52.5% 「どちらとも言えない」23.2%

<身につけている社会人基礎力>
「傾聴力」「主体性」「実行力」

<企業に評価される自信があるもの>
「人柄・性格」「身だしなみ・立居振る舞い」「学生時代の課外活動」
企業が3番目に重視する「志望動機」、自信がある学生は12.7%

<働く上で大切にしたいもの>
「給与」 < 「仕事の内容」 < 「働きやすさ」

<就職活動の不安>
「交通費・就活グッズの費用負担」の回答が増加
他、「内定が取れないかも」「自分の何が評価されるのか」「どのような準備・対策をすればいいか」

<相談相手>
「友人」72.9%  「父親・母親」44.3%  「先輩」39.7%


【調査概要】
調査対象:2016年3月卒業予定で、民間企業への就職を希望している大学3年生・大学院1年生の男女
調査方法:インターネット調査
調査期間:2015年3月1日~2日
有効回答:632名

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