世代ごとの価値観に関する調査(1都3県、1950~2004年生まれの女性対象) 

2015年04月06日
インターネット調査会社のマーシュは、1都3県の1950~2004年生まれの女性を対象に世代ごとの価値観に関する調査を実施。調査期間は2015年3月12日~3月17日で、同社が運営する「D STYLE WEB」のアンケート会員を対象に実施。

【総括】

新入社員が入社する季節になり、公益財団法人日本生産性本部が毎春発表している新入社員につけるタイプも2015年度は『消せるボールペン型』と発表された。会社内では様々な年代の人と接する機会があるが、歳が離れていると仕事に対しての考え方や、それ以外のことでも考え方や価値観の違いを感じることは少なくない。価値観の違いは世代によってどの程度異なるものなのだろうか。そこで今回は、メディアでもよく耳にする4世代の女性320人に対して調査を行った。

まず現在の生活のなかで大切にしているものを尋ねると、どの世代も「安定」「ゆとり」「自由」が挙がった。しらけ世代は、未既婚問わず、「安定」を大切にしているおり、バブル世代では、「分相応」「創造」が高い。特に未婚は「創造」「主義・主張」「専門性」、既婚は、「分相応」「ゆとり」を大切とした。ゆとり世代は、未婚は「自由」を大切にし、既婚は「安定」と「収入」を大切にする傾向がみられた。

次に『結婚観』について尋ねると、【未婚】のうち、ゆとり世代は「結婚したい」が高いが、氷河期以降の世代は、「必ずしも結婚という形態にこだわらない」が高い。ゆとり世代は、未既婚問わず「経済的に家庭を養うのは男性の役割だ」「女性は家庭に入るべきだ」が、他の世代と比べて高い。 【既婚】 で「家事や育児は夫婦で分担するべきだ」「自分の配偶者は育メンだ」は、下の世代ほど高い傾向がみられた。

『仕事観』では、「働くことは当たり前だ」は、有職と無職での乖離が大きい結果となった。
ゆとり世代の特徴としては、「仕事よりもプライベートを充実させたい」 「家族の生活費のために仕事をする」 「仕事は先輩から教えてもらうことは当たり前だ」「仕事は先輩の背中をみて覚えるものだ」が他の世代よりも高い傾向があった。バブル世代は、「家族の生活費のために仕事をする」が低く、氷河期は「仕事は先輩の背中をみて覚えるものだ」が低い傾向がみられた。

短期的な目標を尋ねると、ゆとり世代は内面・外見共に「自分磨き」が他の世代と比較しても高く、【未婚】しらけ世代は、職場での立場や、転職・起業に積極的な傾向がみられた。
長期的な目標では、しらけ世代は「趣味」に対しての意識が高く、バブル世代は、【未婚】で「昇給・昇格する」が他の世代と比較して高い。バブル世代とゆとり世代に共通して高いのは「貯蓄する・貯蓄額を増やす」だが、「自分の外見を磨く」もバブルの未婚とゆとりの既婚で高い傾向がみられた。

「世帯構成」の現実と理想を尋ねると、ゆとり世代はバブル世代と比べて【現実】と【理想】のギャップが少ない傾向がみられた。バブル世代は、未婚で特にギャップがあり、現実はほとんどが「単身」「核家族」だが、理想では、「夫婦2人世帯」が最も高い結果であった。
「ファッション」の≪理想≫を世代ごとにみると、ゆとり世代は「自分のセンスに自信がある」ことを理想としており、周りからの評価を気にしていることがうかがえる。バブル世代の既婚では、未婚と比較すると「着回しできるもの」が高い傾向がみられた。

「食事」についてみると、どの世代も「栄養バランスのよい献立にする」を重視している。 
「居住地」については、バブル世代は機能性や質を重視しており、ゆとり世代は家族が集まる家や、トレンドを重視しているようだ。

最後に「欲しいもの」について尋ねると、どの世代においても最も高かったのは「お金」、次いで「時間」となった。世代ごとにみると、「教養」は、しらけ・バブル世代で高く、【未婚】のしらけ・バブル世代は「資産」が高く、堅実さが伺える。

世代に対するイメージは様々あり、価値観や考え方は世代によって異なる部分もあるといえる。しかし、ライフステージなどによって価値観や考え方は変化もする。世代の特徴を認識することも必要だが、それ以外の要因も価値観や考え方に影響を与えていることを念頭におく必要がありそうだ。


【調査概要】
調査名:世代ごとの価値観に関する調査
対象者:1都3県、1950~2004年生まれの女性
有効回答数:320s
調査期間:2015年3月12日~3月17日
調査方法:インターネット調査
調査機関:株式会社マーシュ
アンケートモニターサイト「D STYLE WEB」の登録会員を対象に実施

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[マーシュ]
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