2016年度新卒採用に関する企業調査(2015年3月1日状況) 

2015年04月08日
アイデムの人と仕事研究所は、2016年度の新卒採用を行う企業の新卒採用業務担当者1,000名を対象に調査を実施。

【調査結果】

≪2016年度新卒採用活動の状況≫
3月1日時点で新卒採用活動が「既に終了している」企業は17.9%

企業に、2016年度の新卒採用活動の状況について聞いた。広報活動やその準備も含めて「現在行っている」と回答した企業が45.6%、「まだ何も行っていない」企業が36.5%という結果になった。一方、3月1日時点で2016年度の新卒採用活動が「既に終了している」と回答した企業は、17.9%に上った。

≪2016年度新卒採用活動のスケジュール≫
「面接選考開始時期」は「3月~4月」がピーク
「内定の出し始め時期」は「3月」が最多で11.9%
「8月~10月」も緩やかに増加

企業に、2016年度の新卒採用活動のスケジュールについて、「学校訪問や学生との接点づくり等、採用活動開始前の準備時期」「エントリー・応募受付開始時期」「面接選考等開始時期」「内定を出し始める時期」「内定式開催時期」を聞いた。「学校訪問や学生との接点づくり等、採用活動開始前の準備時期」は、「2014年12月以前」を挙げた企業が最も多いが、「2015年3月」も比較的回答を集めた。一方で、「行う予定はない」企業も一定数存在している。 「エントリー・応募受付開始時期」は、「2015年3月」という回答が突出して高いが、「2014年12月以前」も次いで高い。
「面接選考開始時期」は、「2015年3月」「2015年4月」が連続して高くなっており、エントリー・応募受付開始早々に選考を開始する企業が多いことがうかがえる。「内定を出し始める時期」は、「2015年3月」と回答した企業が最も多い。その後は減少するも、「2015年8月」「2015年9月」「2015年10月」に再び増加している。

 ≪2016年度新卒採用活動の時期変更による影響≫
「良い影響も悪い影響も同じくらいある」が34.3%
メリットは「学業に専念した質の高い学生が見込める」
デメリットは「1人あたりの選考時間が減る」「採用担当者の負担が大きくなる」

企業に、2016年度から新卒採用活動の広報・選考活動時期が繰り下がったことについて、自社にどのような影響があるかを聞いた。結果は、「良い影響しかない」3.4%、「悪い影響よりも良い影響の方が多い」9.6%、「良い影響と悪い影響は同じくらい」34.3%、「良い影響よりも悪い影響の方が多い」11.9%、「悪い影響しかない」4.6%、「そもそも自社に影響はない」36.2%となった。好影響も悪影響も同程度起こりうると感じている企業が3割を超える一方、影響を気にしていない企業も4割近く存在している。

≪インターンシップの実施状況≫
位置づけを「選考の一環」と捉える企業が最も多く、39.1%

「インターンシップの実施状況」において、過去3年以内にインターンシップを「行った」と回答した企業に、自社におけるインターンシップの位置づけを聞き、過去の調査(※)と比較した。今回の調査では、「選考の一環」と位置づけている企業の割合が最も高く、39.1%に上った。次点は、「学生への自社の認知や応募者増加のための広報活動」で35.8%となっている。2015年度の新卒採用活動から、インターンシップの位置づけを「選考の一環」とする企業が多くなったが、今年もその傾向が続いているようだ。また、自社のインターンシップで対象としている(参加可能な)学年を聞くと、最も多いのは「大学3年生」で66.4%と突出している。さらに、インターンシップの参加者を選抜する際に、どのような選考を行っているのかを聞くと、「面接・面談」と「応募書類(経歴・自己PR等)の提出」が突出して高く、それぞれ 51.3%、 50.9%という結果になった。
※ 過去の調査
2014年度:2014年度新卒採用に関する企業調査(2013年10月末状況調査)
2015年度:2015年度新卒採用に関する企業調査(2014年10月1日状況調査)


【調査概要】
調査対象:2016年度の新卒採用を行う企業の新卒採用業務担当者
調査方法:インターネット調査
調査期間:2015年3月1日~3日
有効回答:1,000名

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