お子様の「進学先選び」に関する実態調査(40~59歳の既婚女性対象) 

2015年02月05日
オウチーノ総研は、「『お子様の進学先選び』に関するアンケート調査」を行った。
事前に、子どもがいる 40~59歳の既婚女性 2,200 名に「お子様は私立、公立どちらの小学校・中学校・高校に通わせましたか、もしくは通わせる予定ですか?」という質問をしたところ、小学校・中学校・高校のいずれかで「私立に通っている、通わせる予定だ」と回答した人は 40.5%だった。そこで、いずれかでお子様を私立に通わせている、または通わせる予定だと回答した人のなかから 553 名に、「お子様の進学先として私立を選ぶ際、重視する項目は何ですか?」と聞いたところ、最も重視されているのは「校風」、次いで「偏差値」、「立地」だった。

【調査結果】

1. 40.5%の親が小中高いずれかで「私立に通わせた、通わせる予定」。

まず子どもがいる女性 2,200 名に、「お子様は私立、公立どちらの学校に通わせましたか?もしくは通わせる予定ですか?」という質問をした。結果、「私立に通わせた、もしくは通わせる予定だ」と回答した人は、小学校 5.4%、中学校 20.3%、高校 39.2%だった。小学校・中学校・高校のいずれかで私立を選んだ人、もしくは選ぶ予定の人は 40.5%だった。私立を検討した理由は、小学校では「授業が充実しているから」(54歳)や「ユニークな教育に感動したから」(56 歳)など、教育環境の良さを挙げる声が最も多かった。次に、「部活や勉強に専念させたいから」(55 歳)や「大学受験回避のため」(55 歳)など、一貫教育であることを挙げる意見が多かった。中学校でも小学校同様、「教育環境の良さ」と「一貫教育」が理由として多く挙がった。高校では、「本人・親ともども学校に満足していたので中学校からエスカレーターで進学したから」(51 歳)と、中高一貫の中学校からからそのまま高校に進学したという声が最も多かった。

2. 子どもの進学先、最も重視するのは「校風」。

次に、「小学校・中学校・高校いずれかで私立に通わせた、もしくは通わせる予定だ」と回答した 553 名に、「お子様の進学先を選ぶ際、重視する項目は何ですか?」という質問をした。最も重視する項目、2 番目、3 番目に重視する項目を回答してもらい、順に 3 ポイント、2 ポイント、1 ポイントで換算した。結果、最も高ポイントを獲得した項目が「校風」で 755 ポイント、次に「偏差値」が 657 ポイント、「立地」が 493 ポイントと続いた。
「校風」を重視する理由としては、「学校の校風が子どもに合っているかは重要だから」(58 歳)や「子どもの性格に合うことが大事だから」(51 歳)という意見がほとんどであり、子どもとの相性を重視する親が多かった。「偏差値」については、「子どもの学力にふさわしい教育をしてもらえるから」(56 歳)という意見や「進学する上で偏差値は重要だと思うから」(47 歳)と、将来を見据えて重視しているという声が多かった。「立地」については、「毎日通うのに負担が大きすぎてはいけないから」(51 歳)と、「自宅から通える範囲がいいから」(47 歳)という声がほとんどだった。また、「環境がよいかどうか」(48 歳)や「安全かどうか、治安が良いかどうか」(59 歳)など、学内だけでなく、学校周辺の環境を重視するという声も挙がった。「卒業生の実績・進学率」では、単に学力や今後の進学に関わる指数としてだけでなく、「進学率を見ると先生方の面倒見の良さが分かるから」(53 歳)という声も挙がった。

3. 進学先の高校を決める際、42.8%が子どもの意見を尊重。40.8%が学校・塾の先生に相談しない。

最後に、子どもの進学先を決める際、子どもや先生の意見を取り入れたか聞いた。
まず「お子様の進学先を決める際、お子様の意見をどれくらい取り入れましたか?」と質問した。小学校進学時の場合、「全て親が決める」と回答した人が 66.0%、「子どもにも聞くが、ほとんど親が決める」が 18.6%、「親子で同じくらい意見を言い合い、一緒に決める」が 8.0%、「親も意見は言うが、ほとんど子どもが決める」が 2.4%、「全て子どもが決める」が 1.1%だった。中学校進学時の場合は、「全て親が決める」と回答した人が 19.5%、「子どもにも聞くが、ほとんど親が決める」が 26.8%、「親子で同じくらい意見を言い合い、一緒に決める」が 37.6%、「親も意見は言うが、ほとんど子どもが決める」が 11.8%、「全て子どもが決める」が2.5%。高校進学時の場合は、「全て親が決める」と回答した人が 2.7%、「子どもにも聞くが、ほとんど親が決める」が8.9%、「親子で同じくらい意見を言い合い、一緒に決める」が42.5%、「親も意見は言うが、ほとんど子どもが決める」が32.0%、「全て子どもが決める」が 10.8%だった。高校進学ともなると、子どもの意見を取り入れる家庭が大半のようだ。
次に、「お子様の進学先を決める際、学校・幼稚園や塾・予備校の先生に相談しましたか?」と聞くと、小学校進学時の場合、「幼稚園と塾、どちらの先生にも相談した」が 0.9%、「幼稚園の先生に相談した」が 4.7%、「塾の先生に相談した」が 6.1%、「どちらにも相談していない」が 84.3%だった。
中学校進学時の場合は、「学校と塾・予備校、どちらの先生にも相談した」が 3.6%、「学校の先生に相談した」が 6.3%、「塾・予備校の先生に相談した」が 34.9%、「どちらにも相談していない」が 51.4%。中学受験に関しては学校の先生より塾・予備校の先生に相談する人が多いようだ。高校進学時の場合は、「学校と塾・予備校、どちらの先生にも相談した」が 16.6%、「学校の先生に相談した」が 16.6%、「塾・予備校の先生に相談した」が 16.8%、「どちらにも相談していない」が 40.8%という結果だった。
小学校進学時は 84.3%、中学校進学時は 51.4%、高校進学時は 40.7%が家庭内で進学先を決定していることが分かった。


【調査概要】
有効回答 首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)在住の子どもがいる 40~59 歳の既婚女性 553 名
調査方法 インターネットによるアンケート調査
調査期間 2015 年 1 月 14 日(水)~1 月 21 日(水)

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[オウチーノ総研]
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