妊娠・授乳期のアルコール摂取に関する調査 

2015年03月24日
世の中の女性とビールの関係を考える 調査機関「ビール女子総合研究所」は、WEBサイト「ビール女子」を運営する上で妊娠・出産・授乳期におけるアルコール摂取への関心の高まりを鑑み、その時期のアルコール摂取のリスクへの理解、子育前後でのアルコールとの付き合い方の変化を明らかにすることを目的に、子育て経験のある全国 457 人の女性を対象にアンケート調査を実施。

【調査結果】

妊娠前の飲酒の「習慣なし」群と、「週 1 以上」群では断酒をした理由が異なった

「習慣なし」群の断酒した理由では、「もともと・あまり・飲ま・ない」という語や「なんとなく・胎児・影響」「心配」という語が浮かび上がりました。心配はするものの、元々飲酒の習慣がないからか、理由がはっきりしない特徴がありました。
一方、「週 1 以上」群では、「胎児・に・影響・が・ある・から」という語が大きな集団を形成していま した。それぞれこれまで飲んできた量により、胎児への影響についての心配の大きさに違いがあることが伺えます。

出産後の飲酒再開率は妊娠前の飲酒習慣の有無により違いが

妊娠前に飲酒習慣のあった群(「月に数回」「週 1 以上」)では、出産後のどこかのタイミングで飲酒の再開をしたと答えた層が習慣なし群よりも多くなりました。
また、再開した時期に関しては「習慣なし」「月に数回」で卒乳後と回答した人が 8 割を超えたのに対し「週 1 以上」では 7 割に留まり、その分、授乳中に再会した人が多くなりました。

妊娠・妊活前と比べ、全体の半数以上で飲酒量が減少

「習慣なし」「月に数回」「週 1 以上」の 3 群全てで半数以上が妊娠・妊活前と現在で飲酒量が減少したと答えました。特に多かったのが、「月に数回」群の 74% (「やや減った」「減った」「全く飲まなくなった」の合計)でしたが、「全く飲まなくなった」と回答した人だけを見ると、「習慣なし」群の 26%  が一番多い結果となりました。
飲酒量が減少したと答えた理由として、長期間アルコールを摂取しなかったことで元々アルコールに強くない(遺伝的要因)人ではアルコール感受性がさらに低下した可能性が考えられました。また、「時間がない」や「飲みたいと思わなくなった」、「経済的に」、「子どものことを考えて」といった精神的、時間的、経済的理由が複雑に絡み合っていることが伺えました。


【調査概要】
調査対象者: 妊娠・出産経験があり、妊活・妊娠前に少しでも飲酒をしていた女性
調査サンプル数: 457 人
標本抽出方法: インターネット調査会社による無作為抽出
検定方法: Fisher の正確確率検定、MeCabによる形態素解析
使用ソフト:R
調査期間: 2014 年 12 月 10 日 16:00 時~ 2014 年 12 月 19 日 0 時 00 分
調査サービス名:暮らしの根っこ(株式会社うるる)

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[京橋ファクトリー]
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