「母娘関係」に関する実態調査(20歳~39歳の女性対象) 

2015年03月20日
オウチーノ総研は、20歳~39歳の女性 471 名を対象に「『母娘関係』に関するアンケート調査」を行った。
最初に、「母親との仲は良好ですか?」と聞いたところ、69.9%が良好だと回答した。また、23.2%が母親から「依存」もしくは「束縛」を感じると回答、36.5%が母との関係にストレスを感じることが「ある」と回答した。

【調査結果】

1. 69.9%が、「母親との仲は良好」と回答!

最初に、「母親との仲は良好ですか?」と聞いた。結果、「とても良い」と回答した人が 41.4%、「どちらかというと良い」と回答した人が 28.5%、「どちらでもない」と回答した人が20.6%、「どちらかというと悪い」と回答した人が 4.2%、「とても悪い」と回答した人が 1.3%、「母親はいない」と回答した人が 4.0%だった。「とても良い」と「どちらかというと良い」を合わせると、69.9%が、母親と良好な関係を築いていることが分かった。
「仲が良い」と感じる理由について聞くと、「よく一緒に買い物をしたり、共通の趣味があるから」(30 歳/未婚)や「2 人で海外旅行に行くから」(26 歳/未婚)など、「一緒に出掛けることが多いから」という理由が最も多かった。続いて、「ほぼ毎日 LINE をしているから」(24 歳/既婚)や「離れて暮らしていても長電話をするから」(33 歳/既婚)など、「連絡をよくとっているから」という理由が多かった。その他には、「結婚して子供を産んでから、仲良くなったから」(35 歳/既婚)や「一緒に入浴するから」(31 歳/未婚)などの理由が挙がった。

2. 20~30 代社会人女性の約 3 割は、母親に仕事や恋愛のことを話す。

次に、「母親と恋愛や仕事、人間関係などについて話すことはありますか?」と聞いた。結果、「仕事について話す」が32.7%、「出産・育児について話す」が 31.0%、「恋愛について話す」が 29.4%、「人間関係について話す」が 25.4%、「将来について話す」が 15.9%だった。具体的にどんな話をするか聞くと、「仕事について」、「恋愛について」、「人間関係に
ついて」の話題で多く挙がったのが、「愚痴を聞いてもらう」(26 歳/既婚)だった。具体的には、「職場の嫌な事について」(38 歳/未婚)や「パートナーのイライラするところ」(29
歳/既婚)、「育児で人との交流が減り、そのストレスや不満について」(38 歳/既婚)などを聞いてもらっているそうだ。また、「出産・育児について」は、「育児の先輩なので、アドバイスをもらっている」(38 歳/既婚)など、母親から経験談を聞いている人が多かった。

3. 20~30 代社会人女性の約半数が、「母親に依存している」と回答!

次に、「ご自身が、母親に依存していると感じることはありますか?」という質問をした。結果、「ある」と回答した人が 46.9%だった。なんと、20~30 代の社会人女性の半数近くが、未だ母親に依存していると感じていることが分かった。兄弟・姉妹構成別に見ると、自身が「長子」だという人は、「ある」と回答したのが 37.9%だったのに対し、「兄、もしくは姉がいる」という人は 52.5%、「一人っ子だ」という人は 53.6%だった。長子は比較的、母娘関係においても自立している人が多いようだ。また、「現在、実家を離れて暮らしている」人で「ある」と回答したのは 37.9%だったのに対し、「実家で暮らしている」人はなんと62.3%
だった。
「依存している」と感じる理由について、一番多かったのが、「毎日食事や洗濯をしてもらっているから」(31 歳/既婚)や「掃除、洗濯、料理は任せているから」(27 歳/未婚)など、「家事を任せているから」という理由だった。続いて、「母の意見は大事だと思っているから」(33 歳/未婚)や「何かあったときにすぐに話したいと思うから」(36 歳/既婚)など、「すぐに頼ってしまうから」という理由が多かった。

4. 一人っ子の 28.5%は母親からの束縛を感じている。

次に、「母親の依存や束縛を感じることはありますか?」と聞いた。結果、「依存を感じる」と回答した人は 15.7%、「束縛を感じる」と回答した人は 11.7%、「どちらも感じない」と回答した人は 76.8%だった。兄弟・姉妹構成別に見ると、「兄弟・姉妹がいる」人は、「依存を感じる」人が 15.4%、「束縛を感じる」人が9.3%と、全体平均を下回るのに対し、「一人っ子」は「依存を感じる」人が 17.9%、「束縛を感じる」人が 28.6%と、特に「束縛を感じる」人が全体平均を大きく上回った。一人っ子は、母親の子どもへの愛情や心配をすべて一人で受けることになるため、束縛を感じやすいのだろう。
「依存を感じる」理由については、「母に何かあると、すぐ私に電話をしてくるから」(39 歳/既婚)や「妹の学校や町内会に関することまで、私がいないと何もできないから」(22 歳/未婚)など、「母親から頼られることが多いから」という声が最も多かった。他にも、「私が自室にいると何かと理由をつけて部屋に上がり込んでくるから」(24 歳/未婚)といった「過干渉」や、「お金の工面を頼まれるから」(33 歳/既婚)など「金銭的依存」が理由として挙げられた。
一方、「束縛を感じる」理由については、「家を出ないように言われるから」(31 歳/未婚)や「未だに門限があるから」(34 歳/未婚)、「土日に外出すると怒られ、母と一緒でないと遠出できないから」(22 歳/未婚)などが挙がった。

5. 36.5%は母親にストレスを感じることが「ある」と回答。

最後に、「母親との関係にストレスを感じることはありますか?」と聞いた。結果、「頻繁にある」人が 9.7%、「時々ある」人が 26.8%、「ほとんどない」人が 25.7%、「ない」人が
37.8%だった。「頻繁にある」と「時々ある」を合わせると、36.5%が母親との関係にストレスを感じていることが分かった。「長子」の場合は「ある」が 30.5%なのに対し、「兄、もしくは姉がいる」場合は 39.7%、「一人っ子」の場合は 42.9%だった。また、「実家を離れて暮らしている」人は 30.5%なのに対し、「実家で暮らしている」人が 46.7%という結果だった。血の繋がった母娘も、やはり距離が近いとストレスが生じやすいようだ。
ストレスを感じる理由については、「人の話を聞かないで、自分の話ばかりしてくるから」(22 歳/未婚)や「子育てのやり方に口を出されるから」(38 歳/既婚)など、「母親が口
うるさいから」という声が最も多かった。続いて「言動が軽率で落ち着きがないから」(23 歳/既婚)や「意見が食い違うから」(38 歳/既婚)など、「性格や価値観、意見が合わないから」という理由が多く挙がった。
今回の調査では、20~30 代社会人女性の約 7 割が母親との関係が良好だと答え、イマドキの母娘の仲の良さがうかがえた。その一方で、距離感が近いからこそ、他人なら気にならないようなことも、ストレスに繋がりやすいようだ。


【調査概要】
有効回答 首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)在住の 20 歳~39 歳の女性 471 名(学生は除く)
調査方法 インターネットによるアンケート調査
調査期間 2015 年 3 月 4 日(水)~3 月 11 日(水)

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[オウチーノ総研]
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