マニュライフ アジア版投資意識指数 

2015年03月24日
マニュライフのアジア版投資意識指数 (MISI)* 調査によると、日本の投資家は過去の投資パフォーマンスに対して不満を感じており、今後は投資を増やしていく意欲があることが分かりました。また、資産の大半を現金で保有しており、株式やその他の金融商品への資金移行に前向きであることも明らかになりました。
一方で、2015 年の投資リターンへの期待値に関しては、アジア 8 市場のなかで最も低い結果となりました。アジアでは投資リターン率の予想が平均 10.2%であるのに対し、日本は約半数が 5%未満としており、投資判断に対する自信の低さがうかがえます。

■ 日本人の多くは過去の投資パフォーマンスに不満。満足している人の投資成功要因は「運」と「予想外の出来事」

今回の調査では、日本の回答者の 51%は今が株式に投資すべき時期であると考えていることも分かりました。投資信託についても、投資に適したタイミングであると回答した投資家の割合は、半年前の 33%に対して 5 ポイント上昇し38%となっています。主な理由として、市場が改善する兆しを感じ取っていることが考えられます。
また、金融商品への投資割合を増やしたいという意欲は、過去の投資パフォーマンスへの満足度の低さからも読み取れます。
2014 年の投資パフォーマンスに満足していないと答えた回答者のうち、ほぼ半数が投資の規模が不十分であり、金融資産として保有している現金を、より投資へシフトさせて利益を確保すべきであったと考えています。

2014 年の投資パフォーマンスに満足した人も、38%が成果の要因を「運の良さ」、24%は「市場での予想外の出来事」としています。優れた投資パフォーマンスを「運」や「予想外の出来事」という不確定要素に起因していると捉える傾向は、専門家によるアドバイスとプランニングへのニーズが高まることを示唆しています。
投資パフォーマンスに対する不満は、ライフスタイルに関する調査からも見て取れます。自分の経済状況に満足していると回答した日本人は 32%にすぎず、アジア諸国平均の 57%と大きなギャップがあることが浮き彫りとなりました。また、ほぼ 3人に 1 人が「現在のライフスタ
イ ル を 維 持 で き る か 否 か 」(30%)を主な懸念点として挙げており、アジア市場の他の調査対象国と比べ、この点を最も憂慮していることが分かりました。さらに「退職後に生活資金が尽きること」(15%)が別の心配事とされていることからも、日本人の多くが自らの経済状況の先行きに対する不安を抱えていることがうかがえます。


*アジア版マニュライフ投資意識指数(MISI)について
アジア版マニュライフ投資意識指数(MISI)は、アジア 8 カ国・地域の市場を対象に、主な資産区分等に関する姿勢や投資意識について測定/ 追跡する独自の調査で、四半期ごとに実施しています。
アジア版 MISI はアジア各市場でそれぞれ 500 人に対する調査に基づいています。香港、中国、台湾、日本、シンガポールはインターネット上で、マレーシアとインドネシア、フィリピンについては対面で実施しています。回答者は中間層から富裕層に属する 25 歳以上の男女で、投資や貯蓄に関する決定権を持ち、現在投資商品を保有している人を対象としています。
マニュライフ投資意識指数は北米で長い実績を持つ調査です。カナダで過去 15 年間にわたって投資意識を測定しており、ジョン・ハンコックのブランドで事業を展開している米国では 2011 年から実施しています。アジア版 MISI の調査は今回が第 8 回目となります。現金、株式、投資信託、債券、不動産(居住用および投資用)の主な資産区分について投資意識を測定しています。

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