大日本印刷(DNP)は、2015年の生活者トレンドを考察した「メディアバリューレポートVol.69」を発行。
今回の分析では、生活者が日々の暮らしや行動の履歴をスマートフォン(スマホ)に記録して集約するなど、”自分の情報化”が進んできたことがわかりました。また、「一人で過ごす時間」を大切にし、家事や買い物にかける労力や時間を効率化し、自分の時間をつくる傾向も現れています。2015年は、生活者の暮らしへの意識が“自分”起点となり、自分の暮らしに合う選択によって“自分”を創る一年になると考えられます。

【主な考察結果】

○スマホによって情報化される“自分”
生活者が、スマホで「SNSを見る」「クーポンを利用する」「音楽を聴く」などを行う比率が高まっている。またFacebookのチェックイン機能を利用した自身の行動履歴や、ランニングの距離やペース、消費カロリーなど、スマホにはさまざまな“自分”の情報が記録され始めている。今年は「Apple Watch」をはじめとしたウェアラブル端末の実用化などもあり、“自分の情報化“はますます進んでいく。

○生活者の購買行動は“自分”起点に
「一人で過ごす時間」が「家族や友人と過ごす時間」を超え、「(生活者が)大切にしている時間」のトップとなった。生活者はネットスーパーや食材宅配サービスなど、店頭とネットを組み合わせて買い物するほか、掃除用ロボットを利用するなど、家事や買い物の時間や労力を効率化して、自分の時間をつくろうとしている。これに対して企業は、複数の買い物の接点を連動させる“オムニチャネル化”を進めており、それが生活者の“自分”起点の購買行動を後押ししていくだろう。

○“自分”の働き方を考え創造する
2015年は、増加する非正規雇用者の労働環境改善を目的に「パートタイム労働法」が改正されるほか、専門労働者を対象に成果報酬型を意識した「高度プロフェッショナル労働制」の準備が進んでいく。多様な働き方に対応した労働環境の整備が進むなか、自分のライフスタイルと仕事への意識を考慮しつつ、生活者が主体的に“自分”の働き方をつくっていくだろう。

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[大日本印刷]
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