2016年卒マイナビ大学生広報活動開始前の活動調査 

2015年03月18日
マイナビは、2016年卒業予定のマイナビ会員を対象とした「2016年卒マイナビ大学生広報活動開始前の活動調査」を発表。本調査は2013年卒から実施しており、今回で4回目となります。

【調査結果】

【1.広報活動開始時期の変更に対する意識について】

■活動開始時期変更により、約9割の学生が「不安」や「焦り」を抱いて就職活動をスタート。2013年卒の時期変更時より「マイナスに捉える」学生が増加

広報活動開始時期の変更に対して、女子学生を中心に9割近い学生(88.7%)が「不安や焦りを感じた」と回答しており、大きく変わるスケジュールに不安を抱えながらのスタートとなった。時期変更をどのように捉えているか聞いたところ、「マイナスに捉えている」「どちらかと言えばマイナスに捉えている」の合計が62.9%で、「プラスに捉えている」「どちらかと言えばプラスに捉えている」の合計、37.1%を上回る結果となった。これは、広報活動開始時期が10月から12月に変更となった2013年卒の学生より、+7.8pt「マイナスに捉える」割合が高くなっている(13年卒調査:55.1%)。なお、採用選考活動時期の変更をどの程度正確に把握しているか調査したところ、選考活動開始時期を「8月」と正しく回答したのは33.1%となった。

■マイナスに捉える理由は「面接・選考の時期が集中・重複する」が77.1%でトップ。理系学生は「学業との妨げ」を懸念

「マイナスに捉える」と回答した理由は、「面接・選考の時期が集中・重複する」が77.1%でトップとなり、次いで理系学生を中心に「卒業年次の学業(卒業論文・卒業研究)などの妨げになる」が65.2%と、研究とのバッティングを挙げる割合が高かった。また、各種報道の影響か「水面下で動く企業があるので、状況が把握しづらくなる」も63.3%と、暗中模索となる環境を不安要素として挙げている。国公立私立別では公務員と併願する学生が多いためか、国公立の学生で「公務員試験と民間の就職活動時期が重複する」がやや高い。
一方、「プラスに捉える」とした理由は、「筆記試験やエントリーシートなどの就職活動に対する準備期間が増える」(41.7%)、「業界研究、企業研究の期間が増える」(40.6%)、「インターンシップ等への参加で社会を知る機会が増える」(40.4%)など、就職活動の準備に関わる要素が上位を占めている。時期変更の本来の目的である「学業に費やせる期間が増える」は35.1%にとどまっている。

【2.インターンシップについて】

■インターンシップ参加率は前年比+25.5ptの58.2%と大幅に増加。女子は6割を超える

学生が「インターンシップに参加した」割合は58.2%と過半数を超えた。調査時期は異なるが、15年卒学生の広報活動開始直前であった2013年11月時点(以下、「前年調査」)と比較すると、+25.5ptと大幅に増加した。平均参加社数も2.6社(前年調査比+1.0社)と増加している。文理男女別で見ると女子の参加率が共に6割を超えた。また地域別では、関東・関西在住学生の参加率が6割を超え、平均参加社数も全国平均を上回るなど、実施企業数に比例して積極的な参加が目立つ。理系の系統別では土木建築系と情報系が共に6割を超え、情報系は平均参加社数が3.1社と最も高い。

■参加時期は2月が最多で、10月以降はプログラムの短期化が顕著に

参加時期は「今年2月」(42.5%)が最も多かった。この背景には、参加期間の変化がある。昨年9月に実施した『2014年度マイナビ大学生インターンシップ調査』を参考に、9月以前と10月以降のインターンシップ参加期間を比較すると、10月以降は9月以前に比べ「1日」が+29.2ptの78.5%と大幅に増加しており、プログラムの短期化が顕著になっている。このハードルの低さが、学生の平均参加社数や参加率を押し上げた一因として考えられる。文理男女別で比較すると、女子は8・9月の参加率が高く、男子は2月の参加率が高い。10月以降のインターンシップ参加目的は「特定の企業のことをよく知るため」が9月以前比+17.7ptの53.3%、「就職活動に有利だと考えたため」が9月以前比+15.0ptの31.4%と増加しており、学生も就職活動を見据えて参加していることが分かる。

■インターンシップ以外の活動は、「7月までに開始」と「10月以降に開始」で分散傾向に

インターンシップ以外の活動について、特徴的なのは「学内セミナー(企業参加あり)に参加」(61.8%:前年調査比+17.4pt)、「合同企業説明会に参加」(42.3%:前年調査比+23.8pt)と、企業との接触機会が増えていることである。これら準備活動の開始時期は、7月までに開始している割合が39.4%存在する一方で、「10~11月」(22.0%)、「12月~1月」(24.0%)にも分散している。結果、早期から準備する層と、直前に活動する層の事前準備に差が拡がる可能性がある。


【調査概要】
○調査方法/2015年2月13日時点の『マイナビ2016』全会員にWEB DMで配信
○調査期間/2015年2月13日(金)~ 2月26日(木)
 ※前年調査期間/2013年11月14日(木)~11月27日(水)
○調査対象/2016年に卒業予定の全国大学3年生及び大学院1年生 回答数5,816名(文系男子1,238名、理系男子1,034名、文系女子2,682名、理系女子862名)

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