フリマアプリとECサイトに関する調査 

2015年03月04日
立教大学経営学部の秋学期科目「eビジネス&マーケティング」(担当:大嶋淳俊先生)を受講した学生と総合マーケティング支援を行なうネオマーケティングは、「フリマアプリと EC サイトに関する調査」をテーマとした共同調査を実施。

今回、2015 年 2 月 12日(木)~2015 年 2 月 16 日(月)の 5 日間、18 歳~39 歳のスマートフォンを保有しており、直近 3 年以内にスマートフォンでECサイトを利用した全国の男女1000人を対象にインターネットリサーチを実施。

【調査背景】
近年、CtoC フリマアプリ市場が非常に活性化しており、注目されています。テレビ CM などで存在を知り、利用を始めた方も多いのではないでしょうか。そこで、直近 3 年以内にスマートフォンで ECサイトを利用した 18 歳~39 歳の男女 1000 名に対して「フリマアプリと EC サイトに関する調査」を行ないました。

【調査結果】

Q1. あなたは現在定期的にフリマアプリ利用していますか。(単数回答)【n=1000】
フリマアプリの利用についてお聞きしたところ、全体では「利用していない」が最も多く 52.4%となりました。現在の利用計は 38.3%、男性は 44.0%、女性は 32.6 となりました。過去の使用を含めた利用経験計は全体では 47.6%となっています。

【学生コメント】
「利用していない」の割合が男性よりも女性のほうが高く、予想を上回る結果となりました。男女の約 20%がフリマアプリを定期的に利用しており、各フリマアプリはこうしたユーザーの継続的な利用を促す必要があると思いました。

Q2. あなたがフリマアプリを利用している/利用していた目的をお答えください。(複数回答)【n=476】
フリマアプリを利用したことがある方に利用する目的をお聞きしたところ、全体で最も多い回答は「商品を安く購入するため」67.2%となりました。年代で比較をすると、20 代以下は『販売』のために、30 代は『購入』のためにフリマアプリを利用している方が多いようです。

【学生コメント】
20 代以下のユーザーの方が、収入は低いと考えられるため、フリマアプリを「ちょっとしたお金稼ぎの場」として利用していることが考えられます。30 代のユーザーにはさらなる手軽さの提供が重要になると考えられます。

Q3. あなたが利用経験のあるフリマアプリをお答えください。(複数回答)【n=476】
利用経験のあるフリマアプリをお聞きしたところ、男性 60.7%、女性 67.0%と「メルカリ」の利用者が最も多い結果となっています。次いで 2 位は男性が「LINE MALL」40.4%、女性は「Fril」33.0%と利用するフリマアプリに男女で違いが現れました。

【学生コメント】
「フリマアプリと言えばメルカリ」という認知が、男女どちらにおいてもされていると感じました。他のフリマアプリはメルカリにはない、機能やサービスで差別化を図ることが重要になると考えます。

Q4. 利用経験があるとお答えになった理由をお選びください。(複数回答)【n=476】
フリマアプリの利用経験があるとお答えになった理由を利用数の多い上位5アプリを比較したところ、各アプリによってばらつきが出ました。このことから利用者はフリマアプリに求めるものによって選んでいるようです。

【学生コメント】
人気が高いメルカリは、安全性や出品のしやすさなどが高く評価されており、価格面ではガレージセールが最も高く評価されていることがわかりました。各サービスによって評価されるものが異なるのはとても興味深いです。

Q5. あなたがフリマアプリで購入する/購入したものをお答えください。(複数回答)【n=376】
フリマアプリで購入する/購入したものについてお聞きしました。全体では 69.4%、男性 61.5%、女性80.4%と「服・ファッション小物」の割合が一番多い結果となり、次いで「インテリア雑貨・小物」「家電」という結果になりました。このことから身近なものをフリマアプリで購入していることが多いようです。

【学生コメント】
女性の方がおしゃれを楽しむことを目的としてフリマアプリを利用していることが伺えます。女性限定のファッションに特化したフリマアプリなどは今後も新しく増えると思います。

Q6. あなたがフリマアプリで購入する/購入していた金額は月額で平均いくらくらいですか。
なお、ここでいう月額とは購入した月の平均月額のことをいいます(複数回答)【n=376】
フリマアプリで購入する/購入していた月額の平均をお聞きしたところ、男女ともに「1,000 円~3,000円未満」が一番多い結果となりました。フリマアプリで高額の買い物はしないということがわかりました。

【学生コメント】
1,000 円未満の商品よりも、1,000~5,000 円で購入しているユーザーが多いことから、商品の売値も 1,000~5,000 円の間に収めて販売することが妥当であることが伺えます。

Q7. あなたがフリマアプリで商品を売った経験についてお答えください。(単数回答)【n=228】
フリマアプリで商品を売った経験についてお聞きしたところ、20 代以下 76.3%、30 代では 65.9%が「複数回経験がある」という結果となりました。このことから、フリマアプリ利用者はリピートして使用する方が多いようです。

【学生コメント】
リピートして購買したくなる仕組みがすでにできあがっていると感じました。1 回のみの利用で終わってしまった人に具体的な理由などを聞けば、有意義な示唆がさらに生まれたと思います。

Q8. あなたがフリマアプリで売ったことがあるものをお答えください。(複数回答)【n=228】
フリマアプリで売ったことがあるものについてお聞きしたところ、男性女性ともに、「服・ファッション小物」55.9%、77.0%が 1 位となりました。2位は男性が「家電(ゲームソフト、iPod など)」51.0%、女性が「インテリア雑貨・小物」38.9%と男女でばらつきがあることがわかりました。

【学生コメント】
購入も販売も、服やファッション品が多く取り扱われていることがわかりました。どちらにおいても女性の割合が高いのは興味深い結果ですし、さらに販売してもらえるような仕組みづくりが重要になると思います。

Q9. あなたが今後フリマアプリに求める機能やサービスをお教えください。(複数回答)【n=1000】
今後フリマアプリに求める機能やサービスについてお聞きしたところ、男性では 46.2%が「商品の返品機能」、女性では 47.6%が「出品者・購入者の詳しいプロフィール提示義務」がもっとも多い結果となりました。男性は商品そのものに対して、女性は出品者に対しての要望が多いという結果となりました。

【学生コメント】
女性の方が、プロフィールや口コミ機能を重視しており、女性のフリマアプリ利用については、信頼できる情報がカギになると思いました。男性の返品機能への割合が高いのは、衝動買いの頻度が多いことが原因にあると思います。

Q10. 項目ごとにフリマアプリと EC サイトどちらが良いと思うかそれぞれお答えください。(単数回答)【n=1000】
フリマアプリと EC サイトどちらが良いと思うかそれぞれの項目ごとにお聞きしたところ、全体的にEC サイトのほうが求めるものが多い結果となりました。その中で、フリマアプリで突出していたものは「掘り出し物の探しやすさ」57.9%、「ユーザーとのコミュニケーションのしやすさ」60.2%でした。

【学生コメント】
既存の EC サイトの方がまだまだ高く評価されており、フリマアプリがこの割合を押し上げるには長い時間が必要になると思いました。現在評価されている 2 項目を皮切りに、他の項目も高く評価されることを願っています。

Q11. あなたの今後のフリマアプリと EC サイトの利用意向をお答えください(単数回答)【n=1000】
今後のフリマアプリと EC サイトの利用意向についてお聞きしたところ、フリマアプリは「利用する」「たぶん利用する」計 38.1%が回答したのに対し、EC サイトでは「利用する」「たぶん利用する」計72.8%が回答しフリマアプリと EC サイトで大きな差が出る結果となりました。

【学生コメント】
既存の EC サイトの方がまだまだ利用する上では利便性が高いと思われるため、このような結果になったと考えられます。引き続き利用し続けたいと思わせる仕掛けが継続的に必要になると思います。


【調査概要】
・調査の方法:株式会社ネオマーケティングが運営するアンケートサイト「アイリサーチ」のシステムを利用した WEB アンケート方式で実施
・調査の対象:アイリサーチ登録モニターのうち、スマートフォンを保有しており、直近 3 年以内にスマートフォンで EC サイトを利用した 18 歳~39 歳の男女を対象に実施
・有効回答数:1000 人(男女各 500 名)
・調査実施日:2015 年 2 月 12 日(木)~2015 年 2 月 16 日(月)
・調査立案者:立教大学経営学部国際経営学科 3 年次 1 名

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