マタニティマークに関する調査2014 

2014年03月28日
医療・健康系モバイルサービスを展開するプラスアールは、妊婦さん1400名余りから寄せられた「マタニティマークに関する調査」から見えてきた、マタニティマークへの意識や、マタニティマークを付ける上で具体的に気を付けているポイント、などについてレポートいたします。

【調査結果】

■妊娠中、電車やバスなどの公共交通機関で席を譲ってもらったことがない「72.0%」
「妊娠中、電車やバスなどの公共交通機関で席を譲ってもらったことがありますか?」という設問において、
・はい 28.0%
・いいえ 72.0%
となり、7割以上の妊婦さんが妊娠中、公共交通機関で席を譲ってもらったことがないという現状が浮き彫りになりました。

■マタニティマークを付け始めるのは「~4か月86.8%」

「いつ頃からマタニティマーク付けていましたか?」という設問において、
時期順に、
・~2か月:26.8%
・3か月:44.0%
・4か月:16.0%
・5か月:7.9%
・6か月~10か月:5.3%
という結果になりました。
マタニティマークを付ける妊婦さんは全体の74.5%、そのうち3ヶ月からマタニティマークを付け始める妊婦さんが最も多く44.0%に及びました。マタニティマークを付ける妊婦さんの86.8%が4ヶ月頃までには付け始めており、安定期に入る前には身に付けているという実態が明らかになりました。

■マタニティマークを付けていて「助かった、良かった」と思ったことがない「56.6%」
「マタニティマークを付けていて「助かった、良かった」と思ったことはありますか?」という設問において、
・はい 43.4%
・いいえ 56.6%
という結果になり、マタニティマークを付けていて「助かった、良かった」と思ったことがないという妊婦さんが半数以上におよんでいます。

■マタニティマークを付けていて「困った」と思ったことがある「9.3%」
「マタニティマークを付けていて「困った」と思ったことはありますか?」という設問において、
・はい 9.3%
・いいえ 90.7%
という結果になり、9割以上の妊婦さんはマタニティマークを付けていて「困った」と思ったことはない一方で、「困った」と思ったことがある妊婦さんも1割ほどいるということが明らかになりました。

■マタニティマークを付けていての具体的なコメント

<「助かった、良かった」エピソード>
・お腹が目立っていない時期はつわりが酷く、マタニティマークのおかげで気付いてくれる人たちが席を譲ってくれたりお店の人が色々と配慮してくれたりしたので何かと助かりました。(30代 近畿10か月)
・優先席に座っても堂々としていられる。周りの人に妊娠を気づいてもらえる、気を使って話しかけてくれたりする人もいる。(20代 北海道 6か月)
・買い物の時にカゴを運んでもらえたり、袋に詰めてもらえたりした(20代 東北 10か月)
・クルマにマークを貼っていると、入口近くに停めることができ、とても助かります。(30代 沖縄3か月)

<「困った」エピソード>
・まだ妊娠の報告をしていなかった人にばったり会ったとき(20代 関東 3か月)
・お腹をじろじろ見られたり、ぶつかられたりする。(20代 関東 4か月)
・マークを見てわざとタバコの煙を私に向かって吐いてきたり、電車では優先席を譲ってもらえず上から下まで睨まれるように見られます。(20代 東海 3か月)
・とにかく大金や大切なものを持つのがこわい!何かされた経験があるわけではないが、今ひったくりにあっても追いかけることは絶対できない!(30代 近畿 9か月)

■マタニティマークを外すときがある「33.1%」
「マタニティマークを外すときがありますか?」という設問において、
・はい 33.1%
・いいえ 66.9%
という結果になりました。7割近い妊婦さんはマタニティマークを外さず付けているが、マタニティマークを外すときがある妊婦さんも3割に及ぶという傾向が明らかになりました。

■マタニティマークを外すことについて具体的なコメント
「どんな時にマタニティマークを外しているか、また外す理由」のフリー回答で最も多く寄せられたコメントは「仕事・会社に行くときに外す」というものでした。会社に入る時や近辺で隠す・外す人が多い傾向がみられました。「まだ報告していない・一部にしか知らせていない」という理由が多く、マタニティマークを見られることで妊娠が分かってしまうことを避けている様子がうかがえます。「仕事先で気を使わせてしまう」、「仕事は変わらずにこなしたいという思いから」、というコメントも寄せられ、妊婦さんとしてみられることなく仕事をしたいという思いが見て取れます。また、「職場で不妊に悩む先輩がいるため」というような、周囲への配慮からという意見もありました。

「ニュースやネットでマタニティマークをつけていてお腹を蹴られる、非難されると聞いた、実際に嫌がらせを受けたから」という理由も多く、自由回答の約22%を占めていました。「公共交通機関に乗る時にはずしている」というコメントも寄せられています。嫌がらせに対する不安から多くの妊婦さんが外している結果となりました。

「バッグを変える時、付け忘れる」というミスも多く寄せられました。「お腹が大きくなり明らかに妊婦とわかるようになって外した」というコメントも寄せられていることから、一時期しか使用しないため、複数個用意するのではなく付け替えて使っている妊婦さんが多いことがうかがい知れます。

アンケート結果からは、実際にマタニティマークを付けていて困ったことが無くても、報道や経験した知人からの情報により嫌がらせに対する警戒・不安を持つなど、状況に合わせて外す妊婦さんが多くいることが見て取れます。マタニティマークを付けることに対して、逆に不安を覚える、周囲への配慮も考えてしまうという妊婦さんの悩める意識がかいま見える結果となりました。


【調査概要】
調査方法:インターネット調査 「カラダノート」内、妊娠なう向けコーナーにて実施
調査期間:2014年3月17日~2014年3月23日
地域:全国
対象者:カラダノート会員/「妊娠なう」の利用者
有効回答数:1452

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