2016年3月卒業予定者の就職活動に関する調査(2015年2月1日状況) 

2015年03月05日
アイデムの人と仕事研究所は、2016年3月卒業予定で、民間企業への就職を希望している大学3年生・大学院1年生の男女637名を対象に調査を実施。

【調査結果サマリー】

≪就職活動の進捗状況≫
【主な活動】
「準備活動段階」62.5% 「エントリー活動段階」21.4%
2015卒学生の採用広報活動解禁1ヵ月前よりも準備が早い傾向

【最も進みが早い企業の状況】
「エントリー活動段階」25.8%、「面接・試験段階」16.4%
4割以上の学生が応募・選考に突入

≪働く上で大切にしたいもの≫
働く上で大切なことは「働きやすさ」51.2%、「仕事の内容」40.3%、「給与の高さ」8.5%
女性は「働きやすさ」重視で、男性とは15ポイント近い差も

≪企業選定の志向≫
企業選定時の重視項目は「会社・社員の雰囲気」「事業内容」「職種」「業界」「企業の安定性」
女性は「育児・介護支援」を非常に重視する傾向

≪インターンシップ≫
インターンシップの実施日数は46.7%が3日以内
インターンシップ参加企業の採用選考にエントリー・応募を「する」学生は73.0%
インターンシップ終了後に、企業からの接触が「あった」学生は68.2%

【調査結果の詳細】

≪就職活動の進捗状況≫

【主な活動】「準備活動段階」62.5% 「エントリー活動段階」21.4%
2015卒学生の採用広報活動解禁1ヵ月前よりも準備が早い傾向

学生に、2015年2月1日時点の就職活動において「現在行っている主な活動」を聞いた。「準備活動段階」と回答した学生が62.5%と最も多いが、「エントリー活動段階」に進んでいる学生も21.4%存在している。前回の11月1日調査から「まだ何も始めていない」「準備活動段階」の学生が減り、「エントリー活動段階」以降に進んだ学生の割合が若干増加した。前年の採用広報活動の解禁1ヵ月前の調査(「2015年3月卒業予定者の就職活動に関する調査 2013年10月末状況」)と比較すると、「準備活動段階」の学生の割合はほぼ同じである。しかし、「まだ何も始めていない」学生の割合は、2015年卒学生対象調査では35.3%だったものが、2016年卒学生対象の2月1日状況調査では8.0%と大きく減少している。加えて、2016年卒学生対象の2月1日状況調査では、就職活動の解禁1ヵ月前であるにもかかわらず、「エントリー活動段階」に進んでいる学生が約2割いるのも特徴である。

【最も進みが早い企業の状況】
「エントリー活動段階」25.8%、「面接・試験段階」16.4%
4割以上の学生が応募・選考に突入

また、「現在行っている主な活動」において、「準備活動段階」「エントリー活動段階」「面接・試験段階」のいずれかを回答をした学生に対し、最も選考が進んでいる企業ではどの段階に進んでいるのか聞くと、「準備活動段階」が56.6%、「エントリー活動段階」が25.8%、「面接・試験段階」が16.4%となり、就職活動を始めた学生の約半数が企業と接触している様子がうかがえる。

≪働く上で大切にしたいもの≫

働く上で大切なことは「働きやすさ」51.2%、「仕事の内容」40.3%、「給与の高さ」8.5%
女性は「働きやすさ」重視で、男性とは15ポイント近い差も

学生に、「給与の高さ」「仕事の内容」「働きやすさ」の3つのうち、働く上で大切にしたいと思うものを1つ挙げてもらった。結果は、「給与の高さ」8.5%、「仕事の内容」40.3%、「働きやすさ」51.2%となり、働きやすさに重きを置きたいと考えている学生が半数に上る。男女別に見ると、女性は、男性に比べて「働きやすさ」を回答した者の割合が57.3%と高く、男性と15ポイント近い差が生じている。一方、男性は、「仕事の内容」を挙げた者の割合が42.4%となり、「働きやすさ」43.1%と拮抗している。「給与の高さ」は14.5%に留まっているが、女性と比べると10ポイント以上高い。

≪企業選定の際に重視するもの≫

企業選定時の重視項目は「会社・社員の雰囲気」「事業内容」「職種」「業界」「企業の安定性」
女性は、「育児・介護支援」を非常に重視する傾向

学生に、志望企業を選定する際に、項目別にどの程度重視するかを聞いた。重視派(「重視している」+「どちらかと言えば重視している」)の合計が多かったのは、順に「会社・社員の雰囲気」「事業内容」「職種」「業界」「企業の安定性」だった。男女別で見ると、「育児・介護支援」では、女性の重視派の割合は男性を2倍以上上回り、女性がこれらをいかに重視しているかがうかがえる。

≪インターンシップ≫

インターンシップの実施日数は46.7%が3日以内
インターンシップ参加企業の採用選考にエントリー・応募を「する」学生は73.0%
インターンシップ終了後に、企業からの接触が「あった」学生は68.2%

2月1日までに行った就職活動の準備・対策として「インターンシップ」と回答した学生に対し、参加したインターンシップのプログラム日数を聞くと「1日」が29.4%、「2~3日」が17.3%で3日以内のプログラムが合わせて46.7%となった。

また、インターンシップに参加した企業の採用選考にエントリー・応募するか聞いた。「すると思う/した」学生が73.0%に上り、約4分の3が採用選考への参加に意欲を見せている。また、インターンシップ終了後に、参加企業から選考やイベントの案内があったかを聞くと、68.2%の学生が「あった」と回答した。


【調査概要】
・調査対象:2016年3月卒業予定で、民間企業への就職を希望している大学3年生・大学院1年生の男女
・調査方法:インターネット調査
・調査期間:2015年2月1日~3日
・有効回答:637名

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