携帯電話に関する意識・実態調査 

2015年02月24日
トレンド総研は、“ケータイ”(フィーチャーフォン)ユーザーの需要を探るべく、実際に現在“ケータイ”ユーザーである男女500名を対象として、携帯電話に関する意識・実態調査をおこないました。調査対象者のうち、“ケータイ”のみを利用しているユーザーを“1台持ちユーザー”、スマートフォンと併用しているユーザーを“併用ユーザー”として、“ケータイ”のメリットや使用し続ける理由、スマートフォンの使用意向について調べました。

【調査結果】

◆ テンキー操作、バッテリーのもち、端末サイズ…“ケータイ”ユーザーの約8割が「“ケータイ”にこだわりあり」

はじめに、“ケータイ”のメリットや便利に感じている点を質問すると、もっとも多かったのは「使い慣れているから」(72%)、次いで「月額利用料が安いから」(69%)、「“ケータイ”で特に不自由はない・満足しているから」(51%)といった回答が並びました。同時に、「バッテリーのもちがよいから」(34%)、「(テンキー/ボタン式の)操作性がよいから」(24%)など、操作性について触れた回答も挙がっています。特に20代は「(テンキー/ボタン式の)操作性がよいから」の回答率が34%と全体を上回る結果となりました。日常的に利用するものだからこそ慣れを含めた自分にあった操作性のよさを重視する人が多いと言えます。
これらの理由の中でも特に“ケータイ”にこだわっているポイントを聞くと、約3人に1人が「バッテリーのもち」(31%)、「本体の軽さ・コンパクトさ」(29%)、「(テンキー/ボタン式の)操作性」(27%)と、“ケータイ”の特徴的な点を挙げています。ちなみに、全体の84%と大多数の人が“ケータイ”を利用することにこだわりのポイントがあると回答しており、「なんとなく」の理由で利用し続けている人は少ないと言えます。
具体的には、「ワイシャツの胸ポケットに無理なく収まるサイズ感がよい。」(39歳・男性・“1台持ちユーザー”)や、「緊急時に使えないと困るので、バッテリーの持ちを重視して“ケータイ”を持っていて、スマホとの2台持ちをしている。」(38歳・男性・“併用ユーザー”)などの声が寄せられました。

また、同時に目立ったのは、「携帯電話を選ぶときにはデザインと機能性にこだわっていて、スマホへの買い替えを検討はしているものの満足できる機種が発売されないので気に入った“ケータイ”を使い続けている。」(29歳・女性・“1台持ちユーザー”)、「今のスマホはデザインが似ていて嫌だが機能には惹かれる。デザインがいいものが発売されれば買い替えを検討したい。」(54歳・女性・“1台持ちユーザー”)など、スマホの機能に魅力を感じながらも、操作性やデザインなどの理由で買い替えをしていない不満の声でした。

◆ 約4人に1人がスマホ利用意向アリ、ネックは端末料金にデザイン、バッテリーのもちにあり?

そこで、“1台持ちユーザー”を対象としてスマートフォンの利用意向を調べると、スマートフォンへの乗り換え(“ケータイ”利用は停止)意向がある人は25%と約4人に1人。20~30代はやや高く、33%と約3人に1人となりました。ちなみに、スマートフォンとの併用(“ケータイ”利用も継続)意向がある人は10%となりました。
スマートフォンを使いたい理由としては、「Webサイト(パソコン用サイト含む)を利用・閲覧したいから」(40%)、「スマートフォン用のアプリを使いたいから」(30%)が上位に並び、スマートフォンならではの機能性に惹かれる人は多い様子。「現在の“ケータイ”にはとても満足しているが、LINE等の連絡用のアプリが使えないため周囲を困らせてしまうので、2台持ちでのスマホ購入も検討中。」(27歳・女性・“1台持ちユーザー”)といった声も集まっています。

反対に、スマートフォンを利用したいと思わない理由を聞くと、「“ケータイ”で特に不自由はない・満足しているから」(74%)以外に、「端末本体が高い・高そうだから」(33%)、「バッテリーのもちが悪い・悪そうだから」(33%)、「本体サイズが大きい・重いから」(15%)などの回答が並びました。
続いて、“併用ユーザー”に対して「利用中のスマートフォンに不満はありますか?」と聞くと、93%が「ある」と回答。特に多かったのは、「バッテリーのもちが悪い」(66%)、「端末本体が高い」(44%)や、「端末が大きい・重い」(25%)といった不満点で、“1台持ちユーザー”が答えたスマートフォンを利用したいと思わない理由と類似した結果に。スマートフォンと“ケータイ”を併用している理由としても、「スマートフォンのバッテリーのもちが悪いから」と答えた人は41%に上っています。機能性が高いスマートフォンですが、その一方で、バッテリーのもちや端末のデザイン・サイズ感といったハードの面での不満を感じるユーザーが多いと言えます。

◆ 9割超が“ケータイ”を「今後も利用したい」と回答…その一方で不満の声と新たなニーズも明らかに

最後に、今後も“ケータイ”を利用し続けたいと思うかどうかを質問すると、92%と大多数が「思う」と答え、“ケータイ”の根強いニーズがうかがえる結果となりました。ただし、「2台持ちは全く考えていないので、両方のいいところを備えたものを期待している。」(64歳・女性・“1台持ちユーザー”)や、「スマホの操作性がより簡単になればいいと思う。」(59歳・男性・“1台持ちユーザー”)といった、今後のスマートフォン、あるいは、“ケータイ”に対する要望がうかがえるコメントも見られ、“ケータイ”を継続して利用したいという気持ちはあるものの、今の“ケータイ”に完全に満足しているわけではない、ユーザーのニーズが明らかになったと言えます。

これらの調査結果からは、スマートフォンが広く普及した時代において、“ケータイ”利用を継続している人はその多くが強いこだわりがあり、だからこそ、スマートフォンを持ちたいという気持ちはありつつも、なかなか納得のいくものが見つからないジレンマを抱えていると言えるでしょう。調査で明らかになった“ケータイ”ユーザーのこだわりと不満には、“ケータイ”にも、スマートフォンにも完全には満足していない、ユーザーの新たなニーズが垣間見えます。“ケータイ”であると同時にまるでスマートフォンのようでもある「AQUOS K」は、まさにこうしたユーザーの声に応えた新タイプの“ケータイ”であり、今後の更なる進化が期待されます。


【調査概要】
調査名:携帯電話に関する意識・実態調査
調査対象:20~60代 男女 500名 (性別・年代ごとに均等割付)
 ※調査実施時点でフィーチャーフォンを使用している方
調査期間:2015年2月6日~2月10日
調査方法:インターネット調査
調査実施機関:楽天リサーチ株式会社

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[トレンド総研]
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