エヌピーディー・ジャパンは、スーパー、コンビニを含む中食市場のトレンドについて調査・分析しました。

今月20日に発表された1月の全国食品スーパー売上高によると、スーパーの売上は消費増税後5月以降9カ月連続で上昇傾向で、惣菜などの伸びが貢献したことがわかった。
今回のレポートでは、今注目を集めるスーパーの中食[*1]について、業態別の消費者トレンドをエヌピーディー・ジャパン(株)が提供する外食・中食市場情報サービス『CREST[*2]』から探ってみる。

■中食市場では、スーパーの食機会数が最も多い
CRESTによると、2014年における国内の中食市場規模(金額ベース)は、7兆4500億円であった。この中食市場における主要な業態のシェアをまず把握しよう。

図表1をみると、中食市場で最大のシェアは「スーパー(33.2%)」で、「コンビニ(30.4%)」がそれを追う形である。この2業態間の食機会数に注目すると、スーパーはコンビニよりも約14%多く、スーパーの中食はコンビニ以上に消費者に利用されていることがわかる。

■スーパーのメインユーザーは既婚女性
中食で好調なスーパーは、どんなユーザー層に支持されているのだろうか。図表2は中食市場における性別×未既婚比率を業態別に比較したグラフである。

図表2でコンビニとスーパーの男女×未既比率見ると、スーパーはコンビニと比べて女性比率(56.3%)が高く、特に既婚女性比率が高いことが特徴である。一方コンビニは、スーパーとは異なり男性比率が高く、全体の60%を占めている。スーパーは既婚女性ユーザーに多く利用されている様子が伺える。

なぜスーパーとコンビニの利用層はこれほど違うのだろうか。それぞれの利用シーンの違いを理解するために、CRESTからさらに業態別に喫食者の店舗選択理由[*4]を分析すると、スーパーは「手頃な価格(31.2%)」「いつも行くから(27.2%)」「その店を気に入っているから(8.4%)」が上位にあがり、ユーザーの安さへの支持やロイヤリティの高さが伺える。一方コンビニは「立地(52.2%)」の支持が過半数以上で、その利便性が来店動機になることが多いようだ。

■女性はデザートや食卓のおかず向けメニューを選ぶ
好調なスーパーとコンビニの中食シーンを分析すると、そのメインユーザーには大きな違いがあることがわかった。では各業態において喫食されているメニューカテゴリーに違いはあるのだろうか。

図表3をみると、中食で最も購入されるのはソフトドリンクで、スーパーではデザート系の出現率が2番目に高く、その傾向は女性で特に顕著である。コンビニと比べると、肉・野菜料理カテゴリーの出現率が高いのも特徴で、食卓のおかずの一品として購入されている様子が伺える。
一方コンビニの特徴としては、ソフトドリンク以外ではパン類の出現率が高く、その傾向は男性でさらに顕著だった。スーパーと比較すると、パン類の他に弁当類の出現率も高い傾向で、購入後すぐに食べられるメニューが人気と言えそうだ。
スーパーの惣菜系メニューは、既婚女性の食卓準備の煩わしさやあと一品のメニューをサポートする存在になりつつあるようで、これが消費者のロイヤリティを獲得し、食機会数好調の背景の一つとも考えられよう。

“近くて便利”なコンビニは、立地の利便性以外にも、いかに消費者の食卓を支える存在としてユーザーのロイヤリティを獲得できるかも、今後の課題の一つだろう。

*1 中食とは
お金を支払って販売店以外の場所で食べる食事(テイクアウト)を指します。出前・宅配などのデリバリー、コンビニ、スーパー、デパ地下など小売店で購入しそのまままたは電子レンジ加熱やお湯を注ぐだけで食べられる食事が含まれます。(ご飯付きのレトルトカレー、カップラーメンなど)

*2 CRESTとは
外食・中食市場において「いつ、誰が、どこで、何を、どのように食べ、どの程度満足したか」など消費者のあらゆる喫食動態データを、1年365日、直接消費者から収集し、年間13万を超えるサンプル数を元に調査分析できる情報サービスです。(海外各国版もご用意)

*3 食機会数とは
外食・中食を利用した延べ食機会(朝/午前の間食/昼/午後の間食/夕/夜の間食)数

*4 店舗選択理由とは
外食中食でそのお店を選んだ主な理由について、約30の選択肢から当てはまるもの全て選択する項目

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