アジア9ヵ国の給与水準調査 (The Salary Analysis in Asia 2015)  

2015年02月17日
ジェイ エイ シー リクルートメント(JAC)は、この度、当社独自の調査に基づくアジア9ヵ国の給与水準調査 (The Salary Analysis in Asia 2015) を発表。

今回の調査結果の特徴として、日本企業の海外展開が進むことに比例し、ASEAN諸国を中心に日本語ができる人材の需要が非常に高いことが明らかになりました。これは、現地のオペレーションを行う日本人の現地駐在員の語学力不足により、ローカル人材よりも選択肢が少ない日本語人材の採用を求める傾向が強いことや、日本の本社が海外の現地法人とコミュニケーションを取る際も日本語を好む傾向があることが要因となっています。この結果を鑑みると、日本企業本社のグローバル化の改善により、海外現地法人の「経営の現地化(ローカル人材に現地の経営を任せること)」を大きく進める余地があることを示しています。

マレーシア
・製造業界の国内営業においては、日系企業の英語人材が4.8~6.0万リンギッドに対し、日本語人材は3.8万~最高で14万リンギッドと上限は2倍近い差が出ています。
・その他の職種においても、日本語人材の給与は全体的に高めに設定されています。

ベトナム
・製造業界の国内営業においては、日系企業の英語人材が7.5~8.2USドルに対し、日本語人材は11.2~12.3USドルと3~4割高めに設定されています。
・同じく、エンジニアなどの専門職(プラントエンジニア、弱電回路設計、機械・メカトロ設計等)においても、英語人材が7.5千~8.2千USドルであることに対し、日本語人材は11.2~12.3千ドルと、3~4割近い差で高く設定されています。

インドネシア
・製造業界での営業職(商社(工業系)、スタッフ~係長級、課長級、部長級)を見ると、日系企業では英語人材の給与の上限額が、日本語人材の下限額と同じと、日本語人材がかなり優遇されていることがわかります。
・同じく、製造業界での専門職(サービスエンジニア、セールスエンジニア等)においても、英語人材は112~140百万ルピアであるのに対し、日本語人材は140~210百万ルピアと、3~4割高く設定されています。

中国
・一方、中国においては日本語人材よりも英語人材の方が給与水準が高いという、ASEAN各国とは逆の現象が起きています。例えば、製造業界の国内営業は、英語人材が80~200万人民元であるのに対し、日本語人材は60~100万人民元と、低くなっています。
・これは、中国国内では就職する企業形態は、①国営企業、②外資系企業、③日系企業の順に人気があり、また、給与も、日系企業は国営企業・外資系企業に劣る傾向があります。そのため、そちらを選ぶ選択肢が大きい英語人材には、日本語人材にもまして給与を出していますが、実際にはこれでも採用に苦戦しているのが現状です。

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[ジェイ エイ シー リクルートメント]
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