ブログについての意識・実態調査 

2015年02月05日
サイバーエージェントは、2月6日の「ブログの日」にあわせて、20~40代男女500名を対象として、ブログについての意識・実態調査をおこないました。

【調査結果】

■他ソーシャルメディアも約9割が利用、ブログと他ソーシャルメディアの性質の違いは“気兼ねなさ”?

今回の調査は、ブログを定期的に更新している男女500名を対象として、ブログと他ソーシャルメディアの違いを探ることを中心におこないました。ブログ以外のソーシャルメディア(Twitter、Facebook、mixi、Instagramなど)を並行して利用している人は88%と大多数。他ソーシャルメディアと比べたブログのメリットについて調べると、「(テキスト、写真、動画など)投稿内容を簡単にアレンジできる」(58%)、「まわりを気にせず自分のペースで楽しめる」(51%)、「比較的長い文章を投稿できる」(49%)など、投稿ペースを含めて自分の思うままに続けられる、“自由度の高さ”や“気兼ねなさ”に関連した項目に回答が集中する結果となりました。

具体的には、「FacebookやTwitterなども記録としてはいいが、他者が気になりやすく、ブログは匿名性が高いので気にならない。」(37歳・女性・自営業)、「フォロワーを意識するソーシャルメディアでは周りの友達には理解してもらえない趣味の話はあまりできないが、ブログでは気にせず素直に書けて気が楽。」(31歳・女性・専業主婦)などの意見が集まり、適度な匿名性がもたらす気楽さが大きな魅力だと捉えられているようです。
また、29%と約3人に1人が「しばらく投稿していなくても気が引けることなく再開できるところ」も魅力に感じており、タイムライン型が多いソーシャルメディアとは異なり、リアルタイム性が求められることが少ないブログだからこそ、自分のペースで好きなことを投稿し続けられるといった声も目立ちました。

■普段の意識に変化も…3大メリットに見る、ブログならではの魅力

続いて、ブログを続けていることのメリットについても調査をおこないました。ブログを続けていることのメリットを聞くと、「自分のこれまでの記録が残っている・見返せること」(67%)が圧倒的に多く、次いで、「新しい人とのつながりができること」(28%)、「人との交流が深まったこと」(21%)などが上位に並びました。
実際に、「自分自身の考えや思考の流れが掴みやすくなる。」(44歳・女性・フリーランス)や、「日々の些細な事柄も投稿することで日常を記録でき、継続すると暮らしの中でアンテナをはって、様々なことを吸収しようという姿勢になれる。」(27歳・男性・会社員)など、ブログを書くことで思考が整理でき、それを見返すことで自分自身を振り返ることができる、日常に対しての意識に変化が生まれるといったコメントが多く集まっています。記録のみならず、新しい人・コミュニティとの出会いがあり、それを通じた交流が深まることがブログを続けるメリットであり、モチベーションにもなっているようです。

また、特に趣味やブログジャンルなど、「実際には会ったことはなくとも、同じ時期に結婚や出産をして、日々の出来事や悩みを共有できる大切な仲間ができた。」(26歳・女性・専業主婦)と、共通点を持つ人との交流を楽しんでいる声も多数集まりました。さらに、「一般にはまだ正しく理解されていない疾患を抱える“戦友同士”で交流し、自分の日常を発信し始めたことで、その疾患について世間から少しでも誤解や偏見がなくなればいいと思えるようになった。」(27歳・男性・会社員)と、人には打ち明けづらい悩みなどを、同じ悩みを持つ人同士で深く共有できる点も魅力として挙げられています。

■2人に1人が他ソーシャルメディアで「疲れてしまった」経験あり…ブログに“回帰する”ユーザーの心理とは?

ブログと他ソーシャルメディアとの違いについてさらに調べると、約半数の人が「ブログ以外のソーシャルメディアを利用して疲れてしまったことがある」(52%)ことが判明。また、50%と2人に1人が、「ブログ以外のソーシャルメディアを利用することで、ブログの良さを実感したことがある」とも感じているようです。中には、「他のソーシャルメディアと違いブログはあまり風化しない印象がある。」(28歳・男性・フリーランス)というコメントも挙がり、ソーシャルメディアの中でも、普遍性の高さを魅力に感じていることがうかがえます。

ちなみに、今回の調査対象は、ブログ歴が「5年以上」(28%)の人が最も多く、「10年以上」(10%)の人も1割程度おり、ブログ歴が1年以上の人が全体の約8割を占めました。その中で、58%が「ブログをしばらく更新していないことがあったが、再開した経験がある」と回答していることからも、他のソーシャルメディアをメインに利用したり、途中で更新を休止している期間があったりしても、ブログの利用を再開する人は多いと想定されます。

■約8割がスマートフォンで閲覧、ソーシャルメディアがきっかけで話題化も

過去数年間、「アメーバブログ」においても、ブログを取り巻く環境には変化が見られます。特に顕著な変化として、2年前の2013年時点では、ブログの閲覧端末はパソコンが半数以上を占めていましたが、2015年1月時点では、スマートフォンが77%、パソコンが23%と大きく逆転しており、スマートフォンの普及により、日々の生活の中でブログを見るシーンも増え、ブログの閲覧がさらに日常的なものになったとも考えられます。同時に、Twitter、Facebookなどのソーシャルメディア経由のブログ閲覧者も増加傾向にあります1年前の2014年と比較すると、ソーシャルメディア経由のブログ閲覧数は約1.7倍となり、特に、Facebook経由の閲覧数は4倍以上(2015年1月時点)と急増しています。ソーシャルメディアの利用者の増加やキュレーションメディア、バイラルメディアの普及などにより個人のブログ記事がソーシャルメディア上で話題になる機会が増えたことで、これまでブログとは接点がなかった層を含めて、ますます幅広い層に閲覧・利用される可能性があると言えます。

「ブログの日」を前に、ブログに対してのユーザーの考えが改めて明らかになった今回の調査結果。個人発信の情報価値が高まる現代において、一個人が自身の考えを手軽に、かつ、自由に発信できるプラットフォームとして、ブログの需要が今後も継続し、その過程で、独自の進化を遂げる可能性が垣間見える結果となりました。


【調査概要】
・調査期間:2015年1月26日~1月28日
・調査方法:インターネット調査
・調査対象:20~40代 男女 500名(現在ブログを持っていて、月に1回以上更新をしている方)
※性別・年代別に均等割付

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[サイバーエージェント]
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