第2回「10 年間高格付を維持している優良企業」調査 

2015年02月02日
リスクモンスターは、第2回「10 年間高格付を維持している優良企業」調査結果を発表。

【調査結果】

[1] 「10 年間高格付を維持している優良企業」は前回調査より1割増加!

2014年 11月末時点でリスモンが RM格付(A~F格)を付与している企業約 150 万社を対象に、
直近 10 年間において常に A 格を維持し続けている優良企業を集計したところ、1,724 社となりました。前回調査(2014年1 月実施)の 1,559 社から、約1割にあたる 165社が増加しました。

[2] やはり強い「製造業」、「情報通信業」

業種別集計では、1位は「製造業」(692 社)となり、以下、「卸売業」2位(349 社)、「サービス業他」3位(189 社)、4位「情報通信業」(118 社)、5位「小売業」(108 社)と続きました。
1位の「製造業」や4位の「情報通信産業」などは、A格維持の社数も多いうえ、業種内での比率も他に比べて高い業種となる一方、3位「サービス業他」や5位「小売業」では件数は多いものの、業種内比率では、低い業種となりました。
また、参入障壁が高く、寡占市場となり易いインフラ事業の電気・ガス・熱供給・水道業について、業種内比率で 1.87%と極めて高い割合となったことは、その業界特性が色濃く反映された結果といえるでしょう。

[3] 「新潟県」や「京都府」は長期安定の優良企業を輩出しやすい?

地域ごとに分布状況では、1位は「東京都」(529 社)となり、「大阪府」2位(263 社)、「兵庫県」3位(62 社)、4位「愛知県」(60 社)、5位「新潟県」(55 社)と続きました。
「東京都」や「大阪府」については、所在する企業数が多いことに加え、上場会社をはじめとする大手企業が集まりやすいことが、上位にランクインしているのは当然ですが、5位にランクインしている「新潟県」や6位にランクインしている「京都府」については、集計の対象となる企業数が3万社前後と決して多くはないにもかかわらず、A 格維持企業を多数輩出していることから、優良企業を育てやすい土壌を有する地域と考えることができます。

総評
「10 年間高格付を維持している優良企業」は、1,724 社と、対象企業約 150 万社に対してわずか 0.11%にとどまっています。それらのほとんどは、有名な大規模企業と思われがちですが、A格維持企業の約6割は非上場企業であり、同じく約 35%は従業員 200 人以下の中小企業という結果でした。
一見、我が国の経済は上場企業を中心とする大企業が支えているものと思われがちですが、実態はモノづくりを中心とした事業基盤を背景に、地方都市にも根を張り、中小規模ながらに安定した経営を続けている企業が下支えしていることが、今回の調査結果から改めて明らかになりました。


【調査概要】
・調査名称:第2回「10 年間高格付を維持している優良企業」調査
・調査方法:企業情報調査結果に基づく調査
・調査対象企業:2014 年 11 月末時点でリスモンが RM 格付(A~F 格)を付与している企業
・調査対象企業数:1,506,150 社

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