国内鞄・袋物市場に関する調査 2014 

2015年01月23日
矢野経済研究所は、国内の鞄・袋物小売市場の調査を実施した。
<鞄・袋物とは>
本調査における鞄・袋物とは、鞄は主に男性仕様の大型のもの、袋物は主に女性仕様のハンドバッグや小物入れを指し、「ビジネス鞄」や「旅行用鞄」、「ハンドバッグ」などに加え、「財布・革小物類」や「ベルト」を含む。
また、鞄・袋物市場規模のうち、インポートブランドとライセンスブランドについては暦年ベースで算出し合算した。

【調査結果サマリー】

◆2013年度の国内鞄・袋物市場規模は前年度比107.5%の1兆56億円、市場規模は1兆円台を回復
2013年度の国内鞄・袋物の市場規模は、小売金額ベースで前年度比107.5%の1兆56億円であった。景況感の改善による国内消費の回復と、訪日外国人観光客の増加に伴うインバウンド需要の拡大により、インポートブランドを中心とした高額商品が好調な売れ行きであったことから、市場規模は1兆円台に回復している。国内の流通小売業各社は、こうしたインバウンド需要をより獲得する為に買い物をし易い環境を整えており、2014年度の国内鞄・袋物市場は、小売金額ベースで前年度比106.7%の1兆728億円になると予測する。

◆インポートブランド市場は3年連続で市場規模拡大
2013年度のインポートブランドの市場規模は、小売金額ベースで前年度比115.0%の4,786億円と推計し、3年連続で市場規模が拡大した。インポートブランドは、日本人だけでなく訪日外国人にも人気が高く、なかでも購買意欲の高い中国人富裕層が、銀座や心斎橋などの都市部の百貨店やインポートブランドの路面店で単価の高いアイテムを購入していることも、インポートブランドの売上拡大につながっていると考える。


【調査概要】
・調査期間:2014年9月~12月
・調査対象:鞄・袋物及び服装用ベルト業界に携わるメーカー、卸、小売業ならびに、周辺関連業者(皮革・布帛・合皮等素材供給メーカー、卸ならびに副資材業者等)、輸出入業者
・調査方法:当社専門研究員による直接面談、郵送アンケート、及び官公庁及び業界団体等の各種統計データによる文献調査を併用

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[矢野経済研究所]
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