がん対策に関する世論調査 

2015年01月19日
内閣府は、がん対策に関する国民の意識を把握し,今後の施策の参考とするため「がん対策に関する世論調査」を実施。

調査項目は以下

(1)がんに対する印象・認識について
(2)がんの予防・早期発見について
(3)がんの治療法及び病院等に関する情報源や認識について
(4)緩和ケアについて
(5)がん患者と社会とのつながりについて
(6)がん登録について
(7)がんの臨床試験について
(8)がん対策に関する政府への要望について

【調査結果一部抜粋】

1.がんに対する印象・認識について

(1)がんに対する印象

がんについてどのような印象を持っているか聞いたところ,「こわいと思わない」とする者の割合が24.6%(「こわいと思わない」13.6%+「どちらかといえばこわいと思わない」11.1%),「こわいと思う」とする者の割合が74.4%(「どちらかといえばこわいと思う」33.2%+「こわいと思う」41.2%)となっている。
前回の調査結果(平成25年1月調査結果をいう,以下同じ)と比較して見ると,大きな変化は見られない。
都市規模別に見ると,「こわいと思わない」とする者の割合は大都市で,「こわいと思う」とする者の割合は中都市で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,「こわいと思わない」とする者の割合は男性で,「こわいと思う」とする者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「こわいと思わない」とする者の割合は70歳以上で,「こわいと思う」とする者の割合は20歳代で,それぞれ高くなっている。

ア がんをこわいと思う理由の認識
がんに対する印象について,「どちらかといえばこわいと思う」,「こわいと思う」と答えた者(1,339人)に,がんをこわいと思う理由を聞いたところ,「がんで死に至る場合があるから」を挙げた者の割合が72.9%と最も高く,以下,「がんそのものや治療により,痛みなどの症状が出る場合があるから」(53.9%),「がんの治療費が高額になる場合があるから」(45.9%),「がんに対する治療や療養には,家族や親しい友人などの協力が必要な場合があるから」(35.5%)などの順となっている。(複数回答,上位4項目)
前回の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。
都市規模別に見ると,「がんの治療費が高額になる場合があるから」を挙げた者の割合は中都市で高くなっている。
性別に見ると,「がんそのものや治療により,痛みなどの症状が出る場合があるから」,「がんに対する治療や療養には,家族や親しい友人などの協力が必要な場合があるから」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「がんで死に至る場合があるから」を挙げた者の割合は20歳代,30歳代で高くなっている。

(2)がんに関する知識の認識

がんについて知っていることを聞いたところ,「がんの治療方法には,大きく手術療法,化学療法,放射線療法がある」を挙げた者の割合が66.6%,「子宮頸がんのように若い世代で増えているがんもある」を挙げた者の割合が62.8%,「たばこは,さまざまながんの原因の中で,予防可能な最大の原因である」を挙げた者の割合が62.4%と高く,以下,「日本では,死亡者の約3人に1人が,がんで死亡している」(43.6%)などの順となっている。(複数回答,上位4項目)
前回の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。

性別に見ると,「子宮頸がんのように若い世代で増えているがんもある」を挙げた者の割合は女性で,「日本では,死亡者の約3人に1人が,がんで死亡している」を挙げた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。

年齢別に見ると,「がんの治療方法には,大きく手術療法,化学療法,放射線療法がある」を挙げた者の割合は50歳代,60歳代で,「子宮頸がんのように若い世代で増えているがんもある」を挙げた者の割合は20歳代から40歳代で,「日本では,死亡者の約3人に1人が,がんで死亡している」を挙げた者の割合は60歳代で,それぞれ高くなっている。


【調査概要】
・調査目的:がん対策に関する国民の意識を把握し,今後の施策の参考とする。
・調査対象:
 (1)母集団  全国20歳以上の日本国籍を有する者
 (2)標本数  3,000人
 (3)抽出方法 層化2段無作為抽出法
・調査時期:平成26年11月6日~11月16日
・調査方法:調査員による個別面接聴取法
・調査実施機関:一般社団法人 中央調査社
・回収結果:有効回収数(率) 1,799人(60.0%)

その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[内閣府]
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