女性の「SNSでの自己演出」に関する調査 

2014年12月18日
トレンド総研は、20~30代の女性500名を対象として、「SNSでの自己演出」に関する意識・実態調査をおこないました。調査の結果、非常に多くの女性がSNS上での投稿・シェアで自己演出を実践していることが明らかになりました。

【調査結果】

■約9割がほぼ毎日利用するSNS、女性たちが演出したい“SNS上の自分”とは?

今回は、日常的にSNSを利用している20~30代の 女性を対象として調査を実施。具体的な活用状況について聞いてみると、71%が「毎日閲覧もしくは投稿している」、14%が「週に4~5日程度は閲覧もし くは投稿している」と、約9割が、ほぼ毎日SNSの閲覧・投稿をしているようです。
そこで、「普段の生活とSNS上の自分では、キャラクターに 違いはありますか?」と聞いたところ、26%と約3人に1人が「違いがある」と答えています。SNSにおいて自分を「よく見せたい」と思うことはあるかと いう質問に対しては、半数の50%が「ある」と回答。[グラフ1] 「おしゃれでセンスがよい人というイメージに見せたい。(26歳)」、リア充(※リアルの生活が充実 している人)だと思われたい。(28歳)」、「多少いい暮らしをしていると見栄を張りたい。(32歳)」などのコメントが多く集まり、実際の自分以上のイ メージを持たれたいと考えている女性が多くいることが明らかになりました。

さらには、「見ている主婦の友人・知人に対して、独身生活を満喫している風の、自由な生活を見せつけてやりたい。(28歳)」といった、より具体的なイメージを持っている人や、「SNS上では、知的に見えるような演出をしている。(23歳)」、「SNS上では、理想の自分を演じていると思う。(24歳)」と、実際に“自己演出”をしている人も多数。また、 「Facebookでは順調に人生を送っているように見せて、Twitterは面白い人に見せる。(39歳)」などのコメントからも分かるように、SNS によって自己演出方法を変えている使い分け派もいるようです。

■投稿だけじゃない!シェアする記事で好感度ダウン、約半数が経験アリ

自分がどう見られたいかについて様々な願望を持ち、実際に演出までしている女性たちは、SNS上で自分がどのように見られているかについても意識する習慣がついている様子。実際に、58%の人が、SNSに投稿する際に自分がどう見られるかを意識していると答えています。

こうした意識は自分の投稿だけではなく、ニュース記事やコラムなどの“シェア”にも及んでおり、約3人に1人の35%がシェアをする際にも自分がどう見られるかを意識していると回答しました。

そこで、「面白いニュース記事やコラムだと思っても、SNS上でシェアしないことはありますか?」と聞いたところ、88%と約9割もの人が「ある」と回答す る結果に。理由としては、「普段クールな感じで見られるので、感動系はシェアしにくい。(30歳)」、「面白いと思っても、マニアックだと思われたくない ので。(27歳)」、「恋愛系の記事で実は興味があっても、詮索されるのが恥ずかしいので。(28歳)」などの声が多く集まりました。人からどう見られる か、自分のイメージをどう保ちたいかのほか、「政治に興味があるが、仲間内ではそういう話題を出せる雰囲気ではないので。(20歳)」といったコメントも 見られ、SNS上での雰囲気を気にしてシェアしない人もいるようです。

反対に、女性たちがまわりをどう見ているかについても調査をおこ なった結果、77%の人が、「SNSでシェアするニュース記事などは、その人のイメージに影響する」と感じていることが分かりました。さらに、48%は、 他人がSNSでシェアしていたニュース記事などによって、「好感度が下がったことがある」と答えています。

この結果をふまえて、「SNS 上でシェアするニュース記事やコラムによって、自己演出をすることは可能だと思いますか?」という質問をすると、84%と大多数の人が「自己演出は可能」 と回答する結果に。今回の調査結果からは、他者からの視線を敏感に察知して、すでに多くの女性がSNS上での自己演出をしていることが分かったほか、女性 たちの周囲への視線も厳しいものであることが明らかとなりました。


【調査概要】
調査期間:2014年11月17日~11月20日
調査実施機関:楽天リサーチ
調査方法:インターネット調査
調査対象:20~30代 女性 500名(普段SNSを利用している方)

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[トレンド総研]
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