勃興するアジア中間層への意識調査 

2014年12月26日
ジーエフケー マーケティングサービス ジャパンは、「勃興するアジア中間層への意識調査」を実施。

・アジア新興国の中間層はモノよりも体験を求めており、ショッピングも「楽しい体験」と捉えている。

・環境や品質への意識も高まっており、新興国市場での中間層攻略には「ブランド」が鍵となる。


経済発展と都市化の進展に伴い、アジア各国で中間層の拡大がみられる。購買力を増す大きな市場として重要であるが、ビジネス活動において、そうした中間層の消費者意識・価値観を理解することが欠かせない。

GfK 「Roper Reports@Worldwide」調査(※)によると、アジア各国の中間層にとって「仕事」は、生活の多くの部分を占めている。例えば、タイの中間層におけるフルタイム勤務者の勤務時間は週52.7時間と、グローバル平均を約10時間上回る。その一方、中間層は「楽しい体験」を求めて積極的に活動をしている。特に、中国の中間層は、日用品購入以外の目的で毎月ショッピングに出掛ける人の割合は80%に達する。

また、急速な都市化は、健康や環境への意識を高めている。中国の中間層のうち40%が「環境汚染」を関心事のトップに挙げた。飲み水や食べ物に対する不安も増している。
このような消費者に対して「ブランド」の重要性が益々高まっている。「良く知られたブランドの商品を買いたい」、「信頼するブランドの商品のみを買う」、というアジア中間層の割合はグローバル平均を上回る。特にインドにおいてはそれぞれが80%を超えるほど、「ブランド」が重視されている。

これらの調査結果は、ビジネスにとって重要なヒントを示している。アジア中間層の価値観に沿ったブランド価値の構築が、勃興するこの市場で勝ち抜く鍵と言えるだろう。

(※)GfK 「Roper Reports@Worldwide」調査: 毎年、世界30カ国以上で実施。
APAC地域 調査対象:オーストラリア、中国、インド、インドネシア、マレーシア、シンガポール、タイ、ベトナム、台湾、韓国、日本

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[ジーエフケー マーケティングサービスジャパン]
 マイページ TOP