保護者のICT教育認識調査(小学生・中学生の子供を持つ保護者対象) 

2014年12月10日
情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)は、ICT教育の促進に向けた取組に役立てることを目的として、小学生・中学生の子供を持つ保護者を対象とした調査を実施し、保護者のICT教育に対する認知、意識、期待・要望、不安などを測定しました。
調査結果からは、ICT教育は全国的にまだ広く認知されておらず、保護者の半数が日本でのICT教育は海外の先進国と比べて遅れていると感じていることが分かりましたが、認知度が低いながらも保護者の期待はあり、ICT教育そのものに対する反対はほとんどないことが判明しました。

【調査結果】

(1) ICT教育に対する認識度
ICT教育は、全国的にはまだ認知されていない。

◆保護者の認知度は低く、6割が「聞いたことがない」と回答している
◆最も認知度が高かったのは、首都圏の私立小・中の保護者で40%台後半

(2) ICT教育普及に対する保護者の意識
保護者の半数が、日本でのICT教育は、海外の先進国と比べて遅れていると感じている。

◆ICT教育自体への認知が低く、しかも「国がICT教育推進に取り組んでいることを知っている」は、全体の25%にとどまる。また、「子どもの進学する学校を選ぶ際には、ICT教育への取り組みも重視したい」も同23%ほど
◆ICT教育との親和性である「授業や課題・宿題は、全員同じではなく、できるだけ子どもの習熟度に応じた形式がよい」は同45%。一方、ICT教育に対する認知度、理解度が低い為、「子どもの勉強は、できる限り紙や鉛筆を多く使って行うべきだ」は48%ある

(3) ICT教育への期待と要望
保護者の認知度は低いが期待はあり、ICT教育そのものに対する反対はほとんどない。

◆「ICT教育を推進するべきではない」が1割弱
◆期待値が高いのは、ICT機器の取り扱い能力、理解力向上、知識量向上、課題解決力向上、セキュリティに対する意識向上

(4) ICT教育に対する不安
5割の保護者がICT教育に不安を感じている。

◆不安の具体的内容(抜粋)
・手書きがなくなることに対する不安
・いじめ・犯罪(セキュリティ含め)の原因・不安
・身体への悪影響(特に目)
・情報過多による思考力の低下・思考の偏重
・依存やそれによるコミュニケーション力の欠如
・学習や授業の効果への疑問・不安

(5) まとめ
5割の保護者がICT教育に不安を感じている。

◆ICT教育は、全国的にはまだ広く認知されていない
◆保護者の半数が、日本でのICT教育は、海外の先進国と比べて遅れていると感じている
◆保護者の認知度は低いが期待はあり、ICT教育そのものに対する反対はほとんどない
◆5割の保護者がICT教育に不安を感じている


【調査概要】
調査対象: 小学生または中学生の末子を持つ保護者 1,250名
調査地域: 全国
調査方法: インターネットリサーチ
調査時期: 2014年2月28日~3月8日

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[情報通信ネットワーク産業協会]
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